User Manual

DTX700 リファレンスマニュアル 5
DTX700のしくみ
ソング
パッドを叩くことでソングを鳴らすこともできます。スネアド
ラムのドラムボイスを割り当てたパッドを叩くとスネアドラム
の音が鳴るように、ソングを割り当てたパッドを叩くとソング
を再生/停止できます。このとき、パッドは再生スイッチの働
きをします。パッドを叩いた情報がスイッチのオン/オフを切
り替えます(叩く強さはオン/オフには関係しません)。本体内
にはあらかじめ、いろいろなジャンルのソングが63種類(うち
デモ曲が2曲、練習曲が44曲、パッドソング17)用意さ
れており、自由にパッドに割り当ててオリジナルのキットも作
れます。また、レコーダー (本体の[REC])で記録した自分の演
奏をソングにコピーして93種類まで保存できます。さらに、
スタンダードMIDIファイル(フォーマット0)を取り込む(イン
ポートする)こともできます(36ページ)
ウェーブ
コンピューター上で扱われるウェーブファイルを鳴らすことも
できます。ウェーブファイルとは、一般的にサンプリングファ
イル、サンプルデータなどとも呼ばれるもので、オーディオや
音声をサンプリングした音声ファイルをいいます。本体では、
WAV形式またはAIFF式のウェーブファイルを扱うことがで
き、本体内のウェーブ用メモリーに取り込む(インポートする)
ことで、ボイスやソングと同様にパッドに割り当てて鳴らすこ
とができます(55ページ)。また、取り込んだウェーブを編集
ることもできます。本文中では、DTX700のウェーブ用メモ
リーに取り込んだ(インポートした)ウェーブファイルについて
は、ボイスやソングと同様にひとつのウェーブカテゴリーの
データとしてパッドに割り当てることができるので、ボイス
データ、ソングデータと同様にウェーブデータ(もしくはボイ
ス、ソングと同様にウェーブ)と呼びます。しかしインポート
以前のデータはコンピューターやサンプラー、USB記憶装置で
ファイルとして扱われるため、ウェーブファイルと呼びます。
キットの構造
トリガー入力端子q!2HI-HATCONTROL端子(クローズ、
オープン)に対してボイ/ソング/ウェーブを割り当てたものを
キットと呼びます。本体内にはあらかじめ50種類のプリセット
キットが準備されています。キットは自分の好みで作り変えること
も可能で、60種類を本体に保存できます。またキット編集をや
直したいときは、[KIT][F3]INITKITを実行すれば、出荷時の状
態のプリセットキットに戻すことができます。
キットとボイスの関係
ボイスデータはすべてキット単位でまとめられ、保存されてい
ます。つまり、ひとつのキットは、そのキットで全パッ/
コントローラーに割り当てられているボイス情報を一式持って
います。また、ボイスを編集した場合は、ボイスデータそのも
のをキットに保存するのではなく、チューニングやパン、ア
タックタイム、リリースタイム、エフェクトなどの編集情報の
みを保存します。もちろん、これらの編集情報はパッドごとに
独自の設定を持つことができます(16ページ)。そのため、設定
ページ上の表示は同じボイス名でも違うサウンドのボイスが存
在することもあります。
プリセットソング(63種類)
デモ曲
(2)
練習曲
(44)
パッドソング
(17)
保存可能なソング(93種類)
INITKITを実行すれば、
出荷時の状態のプリセット
キットに戻すことができます。
プリセットキット(50種類)
保存可能なキット(60種類)