User Manual
DTX700 リファレンスマニュアル 6
DTX700のしくみ
■ ボイスとレイヤー
DTX700は1つのトリガー入力ソースあたり4つ(A〜D)のレ
イヤーを持っています。レイヤーごとにボイスを設定できるの
で、1つのトリガー入力ソースから最大4つのボイスを鳴らす
ことができます。また、この4つのレイヤーは同時に発音させ
る(スタック)だけでなく、違う音を順番に鳴らしたり(オルタ
ネート)、発音/消音を繰り返す(ホールド)など、鳴らし方も3
種類の中から選択できます(MENU/KIT/MIDI/ASSIGNの
Mode)。
複数のボイスを重ねたいときは、まずボイスを重ねたいトリ
ガー入力ソースを選択し、それぞれのレイヤーにMIDIノートナ
ンバーを割り当てられているか確認します(MENU/KIT/MIDI/
ASSIGNのNote)。このときレイヤーにMIDIノートナン
バーが割り当てられていない場合は、MENU/KIT/MIDI/
ASSIGNのNoteからMIDIノートナンバーを選択します。
次に鳴らし方を設定し(MENU/KIT/MIDI/ASSIGNの
Mode)、最後にお好みのボイスをそれぞれのレイヤーに割
り当てます(MENU/KIT/VOICEのVoiceCategoryと
Number)。
NOTE
• トリガー入力ソースに対しパッドソングを割り当てた場合は、
レイヤー数が1つまでしか設定できません。
■ ボイスとMIDIノートナンバー
スタック/オルタネート機能(21ページ)を使う場合に、ボイス
がMIDIノートナンバーに対応していることを覚えておくと便利
です。なぜなら、スタック/オルタネート機能では重ね合わせ
たい音を、ボイスではなくMIDIノートナンバーによって設定す
るからです。現在選択されているキットでのMIDIノートナン
バーとボイスの対応は、MENU/KIT/VOICEでMIDIノートナ
ンバーに割り当てるボイスを選択することによって、パッドに
割り当てられるボイスを変更します。
エフェクト
音源部から出力された音声に、残響、広がり、厚みなど、さまざま
な効果をかけ音を加工する装置です。音作りの最終段階でエフェク
トを活用することによって、さらに表現力を加えます。
■ エフェクト構成
以下4種類のエフェクトが用意されています。
● バリエーション
その名の通りさまざまな効果を付加するエフェクト群です。
キットごとにエフェクトタイプを選択しますが、各レイヤー
へのかかり具合を設定することができます(MENU/KIT/
VOICEのVarSend(Dry))。
● コーラス
コーラス系などのタイプを持つエフェクトです。キットごと
にエフェクトタイプを選択しますが、各レイヤーへの係り具
合を設定することができます(MENU/KIT/VOICEの
ChoSend)。
● リバーブ
コンサートホールやライブハウスで演奏しているような残響
(リバーブ)効果をかけるエフェクトです。キットごとにエ
フェクトタイプを選択しますが、各レイヤーへのかかり具合
を設定することができます(MENU/KIT/VOICEの
RevSend)。
NOTE
• ソングに対しては、バリエーション、コーラス、リバーブ
エフェクトのかかり具合を設定し、ソングデータに含んで
保存することができます(MENU/SONG/MIDIの
VarSend(Dry)、ChoSend、RevSend)。
● キットEQ
音声の最終出力段階で本体サウンド全体にかける、4バンド
のEQ(イコライザー )です。このエフェクトはキットごとに
設定できます。設定はMENU/KIT/EQで行ないます。
● マスター EQ
音声の最終出力段階で本体サウンド全体にかける、3バンド
のEQ(イコライザー )です。マスター EQの設定は、キット
を切り替えても変わりません。設定はMENU/UTILITY/
MASTEREQで行ないます。
レイヤー A
レイヤー B
レイヤー C
レイヤー D
●スタック
4つのレイヤーが同時に発音。
4つ同時に発音
●オルタネート
叩くごとに1つのレイヤーずつ順次発音。
レイヤー A
発音
レイヤー B
発音
レイヤー C
発音
レイヤー D
発音