User Manual
DTX700 リファレンスマニュアル 9
DTX700のしくみ
● CHORUS(コーラス)
複数の音源が同時に鳴っているような、音に奥行きと厚みを
付加するエフェクトです。複数の音源を同時に鳴らした場
合、それぞれの音源のピッチや位相が微妙に違っているた
め、聴いている人に拡がり感や人数感を感じさせます。ディ
レイを使って、これと同じ効果を出すエフェクトがコーラス
です。実際には、遅延時間をLFOによって1秒程度の周期
で規則的に変化させて、音をビブラートがかかったような状
態にしてから原音と混ぜることで、複数の音源を同時に鳴ら
した場合と同じ効果を得ています。
● TREMOLO&ROTARY(トレモロ&ロータリース
ピーカー )
トレモロは音量を周期的に変化させるエフェクトです。周期
的に左右に音を動かすとオートパンになります。ロータリー
スピーカーは、オルガンサウンドでポピュラーなロータリー
スピーカーの効果をシミュレートしたエフェクトです。ロー
タリースピーカーとは、ホーンやローターが回転してドップ
ラー効果を生み出し、音色に独特の効果を与えるスピーカー
システムです。
● DELAY(ディレイ)
入力音を時間的に遅らせて発音させ、やまびこのような効果
を作り出すエフェクトです。空間の奥行きや拡がりを作った
り、音を太くしたりなど、さまざまな使い方があります。
● MISC(その他)
上記のカテゴリーに含まれないエフェクトタイプです。
エフェクトタイプ
Var Cho 説明
GChorus ○ ○
複雑なモジュレーションで深み
のある音が得られるコーラスエ
フェクトです。
2Modulator ○ ○
ピッチモジュレーションとアン
プモジュレーションが設定でき
るコーラスエフェクトです。音
を自然に広げます。
SPXChorus ○ ○
3相のLFOにより、より複雑な
うねりと広がりを与えるコーラ
スエフェクトです。
Symphonic ○ ○
変調を多重化し、より広がり感
を得られるようにしたエフェク
トです。
Ensemble − ○
音程をわずかにずらした音を付
加することによる、うねりのな
いコーラスエフェクトです。
エフェクトタイプ
Var 説明
AutoPan ○
オートパン。周期的に左右に音を動か
すエフェクトです。
Tremolo ○
トレモロ。音量を周期的に変化させる
エフェクトです。
RotarySp ○
ロータリースピーカー効果を再現する
エフェクトです。
エフェクトタイプ
Var 説明
CrossDelay ○
2本のディレイのフィードックをクロ
スさせたエフェクトです。ディレイ音
が左右に飛び交うタイプのディレイで
す。
TempoCrosDly ○
ディレイタイムが曲のテンポとシンク
するタイプのクロスディレイです。
TempoDlyMono ○
ディレイタイムが曲のテンポとシンク
するタイプのモノラルディレイです。
TempoDlySt ○
ディレイタイムが曲のテンポとシンク
するタイプのステレオディレイです。
DelayLR ○
L/Rの2本のディレイ音を発生するディ
レイです。
DelayLCR ○
L/C/Rの3本のディレイ音を発生する
ディレイです。
DelayLRSt ○
L/Rの2本のディレイ回路をステレオ入
力化したディレイです。
エフェクトタイプ
Var 説明
Isolator ○
強力な効きのフィルターを使って帯域
別に音量をコントロールするエフェク
トです。
Telephone ○
オーディオ信号の周波数の上下をカッ
トした電話のようなエフェクト効果が
得られます。
TalkingMod ○
入力音を母音のフォルマントを持つよ
うに再合成するエフェクトです。
PitchChange ○ ピッチを変更するエフェクトです。