User Manual
リファレンス
112
DTX900 取扱説明書
ファイルモード
[FILE]
ファイルモードで使われる用語
ファイルモードの機能や操作を理解するためには、用語に対する理解が必要です。ここでは、ファイルモードで出てくる用
語について説明します。
■ ファイル(File)
USB記憶装置やハードディスクに保存された、ひとまとま
りのデータをファイルと呼んでいます。DTX900やコン
ピューターがUSB記憶装置やハードディスクにデータを保
存したり、読み込んだりする場合には、すべてファイル単
位でやり取りを行ないます。ファイルには、次に説明する
ファイルネームと拡張子が付けられています。
■ ファイルネーム
ファイルに付けた名前をファイルネームといいます。ファ
イルネームはファイルを区別するために重要なもので、同
じディレクトリー内では同じファイルネームを付けること
はできません。コンピューターではカナや漢字が使えたり、
長い名前を付けられたりしますが、DTX900ではカナや漢
字は正しく表示されません。
■ 拡張子(かくちょうし)
「.mid」や「.wav」などのように、ファイルネームの最後
に付けられる「ピリオド+3文字」を拡張子といいます。
拡張子はファイルの種類を示し、DTX900では自分で入力
したり変更したりすることはできません。DTX900では保
存するデータの種類ごとに10種類の拡張子が決められて
います(113ページ)。
■ ファイルサイズ
ファイルの大きさのことです。保存するデータ量によって
ファイルの大きさは異なります。たとえばDTX900の
データを保存する場合、クリックの設定だけを保存すると
小さなファイルになり、DTX900のメモリーの中身をすべ
て保存すると大きなファィルになります。ファイルサイズ
は、B (バイト)という単位で表します。サイズの大きな
ファイルやデバイスの容量を表す場合には、KB (キロバイ
ト)やMB(メガバイト)、GB (ギガバイト)という単位を使
います。1KB=1024B、1MB=1024KB、
1GB=1024MBとなります。
■ デバイス(Device)
ファイルを保存したり読み出したりするメモリーやハード
ディスクなどの外部USB記憶装置のことをデバイスと呼び
ます。DTX900が扱えるデバイスには、本体のUSB TO
DEVICE端子に接続されたフラッシュメモリー、ハード
ディスクなどがあります。
■ ディレクトリー (Dir)
メモリーやハードディスクの中で、ファイルを整理するた
めの保管場所をディレクトリーと呼びます。コンピュー
ターでは一般的にディレクトリーのことをフォルダーと呼
びますが、両者はまったく同じものです。ディレクトリー
には、ファイルネームと同じようにディレクトリーネーム
が設定されます。ただし、ディレクトリーには拡張子はあ
りません。
■ カレント
「現在作業中の」という意味を表す形容詞です。デバイスや
ディレクトリーの前に付けて、カレントデバイス(現在作業
中のデバイス)、カレントディレクトリー (現在作業中の
ディレクトリー )というように使われます。
■ 階層構造
メモリーやハードディスクに保存されているファイルが膨
大な数になってくると、ファイルを整理するためのディレ
クトリーの数も多くなり、ディレクトリーを整理するため
に、ディレクトリーの中にディレクトリーを作成する必要
が出てきます。このようなディレクトリーの中にディレク
トリーが入るような複雑なディレクトリー構成のことを階
層構造と呼びます。このとき、メモリーやハードディスク
を開いたときに最初に表示される場所を「ルートディレク
トリー」と呼びます。
■ フォーマット(Format)
メモリーやハードディスクなどのデバイス(外部記憶装置)
を初期化することをフォーマットと呼びます。フォーマッ
トすると、そのデバイスに保存されているすべてのファイ
ルやディレクトリー (フォルダー )は削除され、
AUTOLOADディレクトリーが自動で作成されます。
■ セーブ(Save)、ロード(Load)
メモリーやハードディスクなどのデバイスにデータを保存
することをセーブ、デバイスからファイルを読み込むこと
をロードと呼びます。