User Manual

DTX900のしくみ
リファレンス
58
DTX900 取扱説明書
パッド(トリガー入力ソース)とトリガー信号
DTX900パッドを叩くことにより、叩いた強さや場所を音源に伝える信号である「トリガー信号」が発生し、ケーブルお
よびトリガー入力端子(12、60ページ)を通じてDTX900に送られます。DTX900の音源部分では、そのトリガー信号
をもとにドラム音を鳴らします。1音だけ鳴る設定をしてある場合、1種類のトリガー信号に対して1種類のドラムボイス
が鳴ります。1個のパッドからは 1種類のトリガー信号、または(パッドの種類によりますが )叩く場所やパッドの設定/
法により複数種類のトリガー信号が発生します。また、トリガー信号が発生するパッドのことをトリガー入力ソースともい
います。
■1種類だけのトリガー信号を出すモノラルパッド
たとえばドラムパッドTP65やシンバルパッドPCY65などはモノラルパッドですので、叩く場所に
関係なく、1種類だけのトリガー信号が DTX900に送られます。
叩く場所によって違うトリガー信号を出す2ゾーンパッド/3ゾーンパッド
たとえば同じシンバルパッドでも、モノラルパッドのPCY65はどこを叩いても同じ種類のトリガー
信号が発生します(同じ音が鳴ります )が、PCY65Sでは叩く場所によって2種類、PCY155では3
種類のトリガー信号が発生します。
叩く場所によって違うトリガー信号が発生するパッドのことを、2ゾーンパッド、3ゾーンパッドとい
います。下図に例として示したPCY155は3ゾーンパッドで、ボウ部、エッジ部、カップ部の 3種類
のトリガー入力ソースを持っており、叩く場所(トリガー入力ソース )によって違うトリガー信号が発
生します。

NOTE
DTX900ではKICK端子のみモノラル端子ですので、2ゾーンパッドや3
ゾーンパッドを接続しても、すべてのトリガー信号には対応できません。
トリガー信号 A
A:ボウ部
B:エッジ部
C:カップ部
トリガー信号 B
トリガー信号 C
トリガー入力ソース A (ボウ部)
割り当てられたボイスが鳴る。
1 本のケーブル、1個のトリガー入力端子で、
3 種類のトリガー信号を扱う。
トリガー入力ソース B (エッジ部)
割り当てられたボイスが鳴る。
トリガー入力ソース C (カップ部)
割り当てられたボイスが鳴る。
