User Manual

搭載されている音源について
ELC-02/ELCU-M02取扱説明書
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︵楽器音色︶
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搭載されている音源について
このエレクトーンには、AWM(アドバンストウェーブメモリー )音源でつくられたボイスが内蔵されています
AWM音源は、実際の楽器の音をサンプリングして、複雑な波形をデジタルデータとして再現することで、リアルな楽器音を
つくり出します。ここでは特別な操作が必要なスーパーアーティキュレーションボイスについて説明します。
スーパーアーティキュレーションボイス
スーパーアーティキュレーションボイスは、アコースティック楽器のリアルなサウンドや奏法を再現する音源技術が使われて
います。ギターの弦と指が擦れるノイズやハーモニクス、エレピの鍵盤アクションノイズまでリアルに再現しています。ジャ
ズの即興で使われる歌唱法で「シュビドゥバ…」といったスキャット、レガート、ベンド、グリッサンドなどの奏法も、奏者
の息使いが感じられるほど自然な演奏表現が可能です。弾き方や左フットスイッチで、自由な表情付けができます。スーパー
アーティキュレーションボイスには、「S-」で始まるボイス名がつけられています
スーパーアーティキュレーションボイスの表情付けの例
ボイスコンディション画面のページ2にあるアーティキュレーション(46ページ)の項目を設定することにより、下記のような
表情付けができます。
効果音の例:S-ナイロンギター1(タイプA)
[ART.1]あるいは[ART.2]を選択した状態で、左フットスイッチを押すと、ギターの胴を叩いたような効果音が鳴ります。
ハーモニクスの例:S-スチールギター2(タイプB)
[ART.1]を選択した状態で、左フットスイッチを押しながら鍵盤を弾くと、ハーモニクス奏法(ピッキング・ハーモニクス)の
サウンドになります。
スキャットの例:S-シュビドゥバ/Hmm(タイプC)
[ART.1]を選択した状態で、左フットスイッチを押しながら鍵盤を弾くと、常に「Hmm」の発声に固定されます。左フットス
イッチが押されていないときは、鍵盤を弾くたびに「シュ」「ビ」「ドゥ」「バ」と発声が切り替わります。
ベンドやグリッサンドの例:S-アルトサックス(タイプD)
[ART.1]を選択した状態で、左フットスイッチを押しながら鍵盤を弾くと、ピッチがベンドアップしながら発音します。
[ART.2]を選択した状態で、左フットスイッチを押しながら鍵盤を弾くと、グリッサンド奏法になります。
[オート]をONにした状態で鍵盤を弾くと、ベンド奏法やグリッサンド奏法の効果が自動的にかかります。
WORLD
(ワールド)
S-アイリッシュパイプ2 レガート、装飾音(AEM)
ベンドダウン
ベンドアップ/
ベンドダウン
装飾音/ベンドダウン
S-中国琵琶(ビワ) キーオフサンプリング
――
AWM音源
カテゴリー 音色名
スーパー
アーティキュレーション
オート ART.1 ART.2 タイプ