User Manual
14
EMX512SC/EMX312SC/EMX212S
ミキサーの基礎知識
基礎編
ババ
ババ
ララ
ララ
ンン
ンン
スス
スス
とと
とと
アア
アア
ンン
ンン
ババ
ババ
ララ
ララ
ンン
ンン
スス
スス
のの
のの
違違
違違
いい
いい
キーワードは、「ノイズ」です。
バランス伝送方式はノイズを打ち
消すことができますが、アンバラ
ンス伝送方式は打ち消すことがで
きません。ではノイズの打ち消し
がなぜ重要なのかと言うと、私た
ちが絶えずノイズに囲まれて生活
しているからです。たとえば、テ
レビやラジオからのノイズはもち
ろん、電線、モーター、電灯、コ
ンピューターの画面などからもノ
イズは発生します。
そのため、どんな長さのケーブル
でもアンテナのようにあらゆるノ
イズを拾ってしまいます。ケーブ
ルが長ければ長いほどノイズを拾
いやすくなるため、長いケーブル
を使うときはバランスケーブルを
選びます。たとえば、マイクとミ
キサーの位置が遠いライブハウス
などはバランスケーブルがノイズ対
策に有効ですが、部屋で使う程度の
距離(1 〜 2 メートル ) ならアンバ
ランスケーブルでも問題ないでしょ
う。
また、マイク入力にもバランスケー
ブルを使います。マイクからの出力
はとても小さいため、ミキサーの
ヘッドアンプで信号を増幅するとき
に、ノイズもいっしょに大きくなっ
てしまいます。ノイズ対策にはバラ
ンスケーブルを選ぶことをおすすめ
します。
どど
どど
うう
うう
やや
やや
っっ
っっ
てて
てて
ババ
ババ
ララ
ララ
ンン
ンン
スス
スス
はは
はは
ノノ
ノノ
イイ
イイ
ズズ
ズズ
をを
をを
取取
取取
りり
りり
除除
除除
くく
くく
のの
のの
かか
かか
??
??
バランスは、位相の打ち消しの原理
で成り立っています。同じ信号を正
相と逆相で送ると、信号が打ち消し
合ってフラットな信号になります
( 無音になります )。この原理を使っ
てノイズを取り除いています。
ババ
ババ
ララ
ララ
ンン
ンン
スス
スス
ケケ
ケケ
ーー
ーー
ブブ
ブブ
ルル
ルル
バランスケーブルのしくみを少し説
明しておきます。バランスケーブル
は、「ホット ( + )」「コールド ( − )」
「グラウンド」の 3 極の構造になって
います。ホット ( + ) は正相のオー
ディオ信号を送り、コールド ( − ) は
逆相のオーディオ信号を送ります。
グラウンドは、信号を送りませんが、
外部ノイズから信号を保護します。
上の図を見てください。送信側で
は、元の信号「ホット ( + )」に対
して位相を反転した信号を「コール
ド(−)」に送ります。
ケーブルにノイズが侵入すると、
「ホット ( + )」と「コールド ( − )」
の両方に均等にノイズが乗ります。
受信側で「コールド ( − )」の信号
を位相反転し「ホット ( + )」の信
号と合成すると、ノイズだけが打ち
消し合ってノイズを取り除くことが
できます。
ホット
コールド
シールド
( グラウンド )
外皮
バランス アンバランス
配配
配配
線線
線線
のの
のの
目目
目目
安安
安安
マイクの配線 バランスが適切
ラインレベルの短い配線 比較的ノイズが少ない環境であれば、アンバ
ランスで OK
ラインレベルの長い配線 バランスが適切
バランス伝送方式
ノイズ
ホット
(+)
コールド
(−)
グラウンド
(GND)
送信側 ケーブル
ノイズだけが打ち消し合う
合成された信号
位相反転
受信側
位相反転