User Manual

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EMX512SC/EMX312SC/EMX212S
ミキサーの基礎知識
基礎編
ーワードは、「ノイズ」です。
ランス伝送方式はノイズを打
すことができますが、アンバ
ス伝送方式は打ち消すことが
ません。ではノイズの打ち消
なぜ重要なのかと言うと、私
が絶えずノイズに囲まれて生
ているからです。たとえば、
ビやラジオからのノイズはも
ん、電線、モーター、電灯、
ピューターの画面などからも
ズは発生します。
のため、どんな長さのケーブ
もアンテナのようにあらゆる
ズを拾ってしまいます。ケー
が長ければ長いほどノイズを
やすくなるため、長いケーブ
使うときはバランスケーブル
びます。たとえば、マイクと
サーの位置が遠いライブハウ
どはバランスケーブルがノイズ対
に有効ですが、部屋で使う程度の
距離(1 2 メートル ) ならアンバ
ンスケーブルでも問題ないでしょ
う。
た、マイク入力にもバランスケー
ルを使います。マイクからの出力
とても小さいため、ミキサーの
ッドアンプで信号を増幅するとき
、ノイズもいっしょに大きくなっ
しまいます。ノイズ対策にはバラ
スケーブルを選ぶことをおすすめ
ます。
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バランスは、位相の打ち消しの原理
で成り立っています。同じ信号を正
相と逆相で送ると、信号が打ち消し
合ってフラットな信号になります
( 無音になります )。この原理を使っ
てノイズを取り除いています。
バランスケーブルのしくみを少し説
明しておきます。バランスケーブル
は、「ホット ( )」「コールド ( )
「グラウンド」の 3 極の構造になって
います。ホット ( ) は正相のオー
ディオ信号を送り、コールド ( )
逆相のオーディオ信号を送ります。
グラウンドは、信号を送りませんが、
外部ノイズから信号を保護します。
の図を見てください。送信側で
、元の信号「ホット ( )」に対
て位相を反転した信号を「コール
ド(−)に送ります
ーブルにノイズが侵入すると、
「ホット ( )」と「コールド ( )
両方に均等にノイズが乗ります。
信側で「コールド ( )」の信号
位相反転し「ホット ( )」の信
と合成すると、ノイズだけが打ち
し合ってノイズを取り除くことが
きます。
ホット
コールド
シールド
( グラウンド )
外皮
バランス アンバランス
マイクの配線 ランスが適切
ラインレベルの短い配線 較的ノイズが少ない環境であれば、アンバ
ンスで OK
ラインレベルの長い配線 ランスが適切
バランス伝送方式
ノイズ
ホット
(+)
コールド
(−)
グラウンド
(GND)
送信側 ケーブル
ノイズだけが打ち消し合う
合成された信号
位相反転
受信側
位相反転