User Manual

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MIDI データフォーマット
1. チャンネル メッセージ
1.1 ノートオン / ノートオフ
鍵盤の演奏情報を伝えるメッセージである。
受信ノート範囲=C-2...G8
ベロシティー範囲=1...127(Velocityはノートオンのみ受信 )
MultiPartParameter RcvNOTEMESSAGE=OFFのとき、そのパートでは受信しない。
ドラムパート*では DrumSetup RcvNOTEOFF=OFFのとき、キーオフを受信しない。
ドラムパートではDrumSetup RcvNOTEON=OFF のとき、キーオンを受信しない。
* ドラムパートとは MultiPartParameter PARTMODE DRUM、DRUMS1、2の状態であるこ
とを指す。
1.2コントロールチェンジ
ボリュームやパンなどのコントローラー操作情報を伝えるメッセージである。
コントロールナンバー(Ctrl#)によって機能を区分けしている。
MultiPartParameterのRcvCONTROLCHANGE=OFFのとき、そのパートのコントロールチェンジ
は受信しない。
1.2.1BankSelect
ボイスのバンクを選択するメッセージである。
Control# Parameter Data Range
0 Bank Select MSB 0, 63, 64, 126, 127
(Normal voice, Native voice, SFX
voice, SFX kit, Drum kit)
32 Bank Select LSB 0...127
ProgramChangeを受信するまで、BankSelect の処理は保留される。ボイスバンクを含めてボイスを
変更する場合、BankSelectとプログラムチェンジメッセージをセットにして、BankSelectMSB、
LSB、ProgramChangeの順で送信すること。
NativeSystemParameter ReceiveBankSelect Off の場合、受信しない。
1.2.2Modulation
基本的にはビブラートをかける深さをコントロールするメッセージであるが、以下の7 種類の効果のかか
り方をコントロールできる。
このメッセージの効果は以下のパラメーターによって変更できる。
MultiPartParameter
1.MWPITCHCONTROL
2.MWFILTERCONTROL
3.MWAMPLITUDECONTROL
4.MWLFOPMODDEPTH
5.MWLFOFMODDEPTH
6.MWLFOAMODDEPTH
・Effect1Parameter
7.MWVARIATIONCONTROLDEPTH
(VariationEffect Insertion としてパートにアサインされているときに有効)
Control# Parameter Data Range
1 Modulation 0...127
MultiPartParameter RcvMODULATION=OFFのとき、そのパートの Modulationは受信しない。
受信チャンネルがドラムパートの場合、5、6 の効果はかからない。
1.2.3PortamentoTime
ポルタメント(1.2.9 参照 )のかかり方をコントロールするメッセージである。
Control# Parameter Data Range
5 Portamento Time 0...127
Portamento=ON のときのピッチ変化速度を調節する。
0でポルタメント最短時間、127でポルタメント最長時間となる。
受信チャンネルがドラムパートの場合、PortamentoTime は受信しない。
1.2.4DataEntry
RPN(1.2.22参照 )、NRPN(1.2.21 参照 ) で指定したパラメーターの値を設定するメッセージである。
Control# Parameter Data Range
6 Data Entry MSB 0...127
38 Data Entry LSB 0...127
1.2.5MainVolume
パートごとのボリュームをコントロールするメッセージである。
( パートごとの音量バランスを調節する場合に用いる。)
Control# Parameter Data Range
7 Main Volume 0...127
MultiPartParameter RcvVOLUME=OFF のとき、そのパートのMainVolumeは受信しない。
0 で無音、127で最大音量となる。
1.2.6Panpot
パートごとの音の定位をコントロールするメッセージである。
Control# Parameter Data Range
10 Pan 0...64...127
MultiPartParameterのRcvPAN=OFF のとき、そのパートの Panpot は受信しない。
0 で左、64で中央、127 で右となる。
1.2.7Expression
パートごとの抑揚をコントロールするメッセージである。
( 曲中での音量変化をつける場合に用いる。)
Control# Parameter Data Range
11 Expression 0...127
MultiPartParameterのRcvEXPRESSION=OFF のとき、そのパートのExpressionは受信しない。
1.2.8Hold1
サステインペダルのオン/ オフをコントロールするメッセージである。
Control# Parameter Data Range
64 Hold1 0...63,64...127
(OFF, ON)
ONのとき、ノートオフを受信しても発音中の音が保持される。
MultiPartParameterのRcvHOLD1=OFFのとき、そのパートの Hold1 は受信しない。
1.2.9Portamento
ポルタメントペダルのオン/ オフをコントロールするメッセージである。
Control# Parameter Data Range
65 Portamento 0...63,64...127
(OFF, ON)
ONのとき、ある音から次の異なる音程になめらかにつながるようになる。音の移行する時間は
PortamentoTime(1.2.3 参照 ) で調整する。また、MultiPartParameter MONO/POLY
MODE=MONO のとき、Portamento=ON になると音色もなめらかにつながるようになる ( レガート )。
MultiPartParameter が以下のいずれかの場合、そのパートのPortamento は受信しない。
・RcvPORTAMENTO=OFF
・PARTMODE=DRUM、DRUMS1、2
1.2.10Sostenuto
ソステヌートペダルのオン/ オフをコントロールするメッセージである。
Control# Parameter Data Range
66 Sostenuto 0...63,64...127
(OFF, ON)
ある音の発音中にソステヌートをオンにすると、OFF になるまでその音が保持される。
MultiPartParameterが以下の場合、そのパートの Sostenutoは受信しない。
・RcvSOSTENUTO=OFF
1.2.11SoftPedal
ソフトペダルのオン/ オフをコントロールするメッセージである。
Control# Parameter Data Range
67 Soft Pedal 0...63,64...127
(OFF, ON)
ONのとき、音が柔らかくなる。
MultiPartParameterが以下のいずれかの場合、そのパートのソフトペダルは受信しない。
・RcvSOFTPEDAL=OFF
・PARTMODE=DRUM、DRUMS1、2
1.2.12HarmonicContent
音色で設定されているフィルターのレゾナンスを調節するメッセージである。
Control# Parameter Data Range
71 Harmonic Content 0...64...127
(-64...0...+63)
相対変化のパラメーターであるため、64 を基準として増減の指定をする。
値が大きくなるほどクセのある音になる。
音色により、効果のある範囲が設定できる範囲より狭い場合がある。
1.2.13ReleaseTime
音色で設定されているEG のリリースタイムを調節するメッセージである。
Control# Parameter Data Range
72 Release Time 0...64...127
(-64...0...+63)
相対変化のパラメーターであるため、64 を基準として増減の指定をする。
値を大きくするとノートオフ後の余韻が長くなる。
1.2.14 AttackTime
音色で設定されているEG のアタックタイムを調節するメッセージである。
Control# Parameter Data Range
73 Attack Time 0...64...127
(-64...0...+63)
相対変化のパラメーターであるため、64 を基準として増減の指定をする。
値を大きくすると音の立ち上がりがゆるやかになり、値を小さくすると立ち上がりが鋭くなる。
1.2.15Brightness
音色で設定されているローパスフィルターのカットオフフリーケンシーを調節する。
Control# Parameter Data Range
74 Brightness 0...64...127
(-64...0...+63)
相対変化のパラメーターであるため、64 を基準として増減の指定をする。
値が小さくなるほど柔らかな音になる。
音色により、効果のある範囲が設定できる範囲より狭い場合がある。