User Manual
Table Of Contents
1
本書について
近年、大規模なオーディオ設備を一括して管理/コントロールするための様々なネットワーク技術
が登場してきました。 本書ではフランスの Digigram 社が開発したデジタルオーディオ伝送プロトコ
ル、EtherSound についてご説明します。
EtherSound では 1 本の CAT5e ケーブル用いて、最大 64 チャンネルのオーディオを双方向に伝送
することができます。 IEEE802.3 (100Base-TX)に準拠しており、入手が容易なスイッチングハブと
CAT5e ケーブルで構成され、従来のアナログ伝送システムよりも遥かに低コストでシステムを構
築する事ができます。 レイテンシー(音声信号の遅延)は 104 マイクロ秒で、ネットワーク上に
EtherSound 機器が 1 台加わるごとに 1.4 マイクロ秒、またはスイッチングハブ 1 台ごとに約 20 マ
イクロ秒が加算されるだけで最小限に抑えられます。 以上の理由により、ライブSRシステムに
おいて EtherSound への注目が高まっています。
本書「EtherSound セットアップガイド」では、EtherSound 技術を最大限に利用し、ヤマハ
EtherSound 製品を使用したネットワークを構築するための手順についてご説明します。
変更履歴
2009 年 1 月 初版
2010 年 4 月 p.32 LS9-32 を使用したヘッドアンプコントロールについて追記
p.33 コラムを追加(LS9-32 のリモート HA コントロール設定)
p.40 SB168-ES と NAI48-ES のヘッドアンプコントロール設定についての記述を
変更
p.41 コラムを追加(ヘッドアンプコントロールで使用する D-Sub 9pin ケーブル)
p.52-53 コラムを追加(M7CL-48ES と SB168-ES の Auto Configure 機能)
2013 年 3 月 ソフトウェア AVS ES-Monitor の名称が V.3.17.0 より AVS-Monitor に変更になっ
た為、記述を変更
p.21 Net Patch 表示でのエディットに関する制限事項を追記
p.52 パッチ変更に関する注意文を追加
p.54 パッチ変更に関する注意文を追加