User Manual

カスケード接続を利用する
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M7CL 取扱説明書
複数のM7CL、またはM7CLと外部ミキサー (YAMAHA PM5Dなど) をカスケード接続することで、バスを共通
化できます。たとえば外部ミキサーを使ってインプットの数を追加したい場合などに便利です。
ここでは、2台の M7CLをカスケード接続する場合を例に挙げ、その接続方法や操作方法について説明します。
2台のM7CLをカスケード接続する場合は、お互いのスロッ
トにデジタルI/Oカードを装着し、送り側 (カスケードスレー
ブ)の出力ポートと受け側(カスケードマスター )の入力ポー
トを接続します。
次の図は、カスケードスレーブのM7CLとカスケードマス
ターのM7CLに、8チャンネルのデジタルI/O カードを3
ずつ装着し、送り側のDIGITAL OUT端子と受け側の
DIGITAL IN 端子を接続した場合の例です。
この例では、MIXバス1〜16、MATRIXバス 1〜8
STEREOバス(L/R)、MONO(C)バス、CUE バス (L/R)のう
ち、最大24本のバスを共通化し、ミックスされた信号をカ
スケードマスターのM7CLから出力できます。(16 チャンネ
ルのデジタルI/Oカードを使えばすべてのバスを共有化でき
ます。
どのバスをどのスロット/チャンネルに割り当てるかは、そ
れぞれのM7CLで指定する必要があります。以下、カスケー
ドスレーブとカスケードマスターに分けて操作方法を説明し
ます。
1
ファンクションアクセスエリアのSETUPボタンを
押して、SETUP画面を表示させます。
2
SETUP画面の中央にあるSYSTEM SETUP
フィールドのCASCADE ボタンを押して、
CASCADEポップアップウィンドウを表示させま
す。
CASCADEポップアップウィンドウには、次の各項目が
含まれます。
1
ポート選択ポップアップボタン
バスごとの入出力ポートを選択するポップアップウィン
ドウを呼び出すボタンです。
B
CASCADE IN PATCH/CASCADE OUT
PATCHタブ
CASCADE IN PATCHページと CASCADE OUT
PATCHページを切り替えます。
CASCADEポップアップウィンドウは、カスケード接続
の入力ポートを選択するCASCADE IN PATCHページ
と出力ポートを選択するCASCADE OUT PATCHペー
ジに分かれており、画面左下のタブでページを切り替え
ます。
3
CASCADE OUT PATCH タブを押して、
CASCADE OUT PATCH ページを表示させます。
この画面では、各種のバスを出力するスロット/出力ポー
トを選択します。
カスケード接続を利用する
M7CL BM7CL A
A+Bの音声信号
Aの音声信号
DIGITAL
IN
:デジタル I/Oカード
DIG ITAL
OUT
(カスケードスレーブ) (カスケードマスター)
PM5Dとカスケード接続する場合は、PM5D側のCASCADE IN
PORT SELECTをスロットに切り替えることで、M7CLをカス
ケードスレーブとして使うこともできます。ただし、音声信号の
カスケードのみでコントロール信号のリンクはできません。
AD/DAカードを使ってアナログミキサーとカスケード接続する
こともできます。
またカスケード接続できる台数に制限はありませんが、カスケー
ドマスターからの台数に従って、カスケードスレーブでの信号の
遅延が大きくなります。
HINT
カスケードスレーブM7CLの操作
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