User Manual
このたびは、ヤマハパワーアンプリファイアー
MA2030/PA2030
をお買い求めいただきまして、まこと
にありがとうございます。
MA2030/PA2030
のさまざまな機能を十分にご活用いただくために、ご使用
の前にこの取扱説明書を必ずお読みください。また、お読みになったあとも、大切に保管してください。
•
この取扱説明書に掲載されているイラストは、すべて操作説明のためのものです。
•
本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標です。
•
本書では
MA2030
独自の内容を 、
PA2030
独自の内容を で示します。マークがない場合、
共通の内容です。
•
アンプのイラストは主に
MA2030
を使用しています。必要に応じて
PA2030
のイラストを併載しています。
特長
•
ハイインピーダンス接続とローインピーダンス接続のスピーカー接続に対応
•
デジタルプロセッサー(フィードバックサプレッサー、ダッカー、レベラー)搭載
•
拡張用アンプ
PA2030
により、スピーカーの追加接続が可能
付属品(お確かめください)
•
電源コード
•
ユーロブロックプラグ(
3
ピン、
3.5 mm
ピッチ、
1
個、
2
個)
• Technical Specifications
(英語のみ):ブロック図、寸法図、入出力仕様を記載しています。
•
取扱説明書(本書):保証書が裏面にあります。
セットアップ
Option
2
スピーカーの増設
Option
1
マイク
Option
3
コントロールパネル
(
DCP1V4S
)
Step
1
スピーカー
Step
2
ポータブルオーディオ
プレーヤーなど
Step
2
CD
プレーヤーや
チューナーなど
コンセントへ
Step
3
音量の調節
Step
4
フロントパネル
リアパネル
スピーカーを接続する
Step
1
スピーカーの接続方法(ハイインピーダンス接続とローインピーダンス接続)、種類、設置場所に合わせて
本機の設定を変えてください。紙面右端の「スピーカーケーブルの接続」や以下の
URL
にあるハイインピー
ダンス接続などの説明を参照してください。
ヤマハプロオーディオサイト
「商業空間のよりよい音作り」:
http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/training_support/better_sound/
注意
•
スピーカーを接続する前に、本機の電源がオフになっていることを必ず確認してください。オンになっていると感電す
るおそれがあります。
•
スピーカーケーブルに荷重がかからないように設置してください。
•
ハイインピーダンス接続の場合、接続するスピーカーの定格入力の合計は
60W
に対して余裕を持たせてください。
•
ローインピーダンス接続の場合、接続するスピーカーの合成インピーダンスが
3
Ω未満にならないようにしてください。
■
ハイインピーダンス接続(
60W
×
1
チャンネル)
最大出力電圧が
100V
最大出力電圧が
70V
1
[
OUTPUT
]スイッチを[
100V
]にして、スピーカー出力をハイインピーダンスに設定する。
2
[
SPEAKERS A
] 端子とスピーカーの+端子、[
SPEAKERS B
] 端子とスピーカー
の-端子をスピーカーケーブルで接続する。
ハイインピーダンス接続の場合、[
SPEAKERS A
] 端子と[
SPEAKERS B
] 端子は使用しませ
ん。何も接続しないでください。
Note
ハイインピーダンス設定時は、スピーカーへの出力にハイパスフィルター(
80Hz
、
18dB/oct.
)が常にかかります。
■
ローインピーダンス接続(
30W
×
2
チャンネル)
[
SETUP
]ディップスイッチ
1
スピーカー
インピーダンス
4
Ω以上 上
3
Ω以上
4
Ω未満 下
1
[
OUTPUT
]スイッチを[
4
Ω
3
Ω]にして、出力をローインピーダンスに設定する。
2
接続するスピーカーの仕様に合わせて[
SETUP
]ディップスイッチ
1
を[
4
Ω](上、インピー
ダンスが
4
Ω以上)または[
3
Ω](下、インピーダンスが
3
Ω以上
4
Ω未満)に設定する。
3
[
SPEAKERS A
]
/
端子と
1
台めのスピーカーの+
/
-端子、[
SPEAKERS B
]
/
端子と
2
台めのスピーカーの+
/
-端子をスピーカーケーブルで接続する。
■
スピーカー出力信号の設定
ヤマハ設備用スピーカーの接続
[
SETUP
]ディップスイッチ
4/5
[
SETUP
]ディップスイッチ
4
と
5
を設定すると、
出力信号がヤマハ設備用スピーカーに最適な周波数
特性になります。
[
SETUP
]ディップスイッチ
4 5
ヤマハ設備用スピーカー
壁取り付け型 下
上
天井埋め込み型 下
下
ヤマハ以外のスピーカー 上
ー
ー:設定不要(上下どちらでも可)
モノラル
/
ステレオ出力の設定
[
SETUP
]ディップスイッチ
7
ローインピーダンス接続の場合に、スピーカーをス
テレオ配置するときは、ステレオ出力に設定してく
ださい。
[
SETUP
]ディップスイッチ
7
ハイインピーダンス接続 ー モノラル出力
ローインピーダンス接続
上
モノラル出力
下
ステレオ出力(
*1
)
ー:設定不要(上下どちらでも可)
*1:
ステレオ出力時、[
SPEAKERS A
]端子から
L
チャンネ
ルの信号、[
SPEAKERS B
]端子から
R
チャンネルの信
号が出力されます。
外部機器を接続する
Step
2
MA2030
フロントパネル
ステレオ
ミニ
RCA RCA
ユーロブロック
MA2030
リアパネル
PA2030
リアパネル
BGM
チューナー、
CD
プレーヤー、ポータブルオーディオプレーヤーなどを、本機のステレオ入力端子に接
続してください。
端子の位置 端子名称 端子の種類
MA2030
フロントパネル [
ST IN 1
]端子 ステレオミニタイプ(アンバランス入力)
リアパネル
[
ST IN 2
]端子
[
ST IN 3
]端子
RCA
ピン(アンバランス入力)
PA2030
リアパネル [
LINE IN
]端子
ユーロブロック端子(バランス入力、付属のユーロブロックプラグを
使用して接続)、
RCA
ピン(アンバランス入力)
Note
ユーロブロックプラグの取り付け方法は、「ユーロブロックプラグの取り付け」を参照してください。
1
本機と接続する機器の電源が切れていることを確認する。
2
本機と外部機器を適切なケーブルで接続する。
レベラー(再生音量のばらつきを抑える)
[
SETUP
]ディップスイッチ
6
BGM
を流しているときに、外部機器からの入力音量が急に
変化しても、再生音量が大きく変化しないようにします。
[
SETUP
]ディップスイッチ
6
レベラーが無効 上
レベラーが有効 下
電源コードを接続して電源を入れる
Step
3
MA2030
フロントパネル
MA2030
リアパネル
電源コード
AC IN
端子
コンセントへ
1
本機と本機に接続した機器の電源スイッチがオフになっている( 側に倒れている)ことを
確認する。
2
[
VOLUME
]ノブを左いっぱいに回す。
3
付属の電源コードをリアパネルの
AC IN
端子に接続する。
4
電源プラグをコンセントに差し込む。
5
接続した機器(ポータブルオーディオプレーヤー、
CD
プレーヤーなど)の電源を入れた後、
本機の電源スイッチをオンにする。
Note
•
電源を入れる前に配線などに問題がないか確認してください。
•
電源を切るときは、本機、接続した機器の順に切ってください。
音量を調節する
Step
4
MA2030
フロントパネル
PA2030
フロントパネル
1
[
ST SOURCE
]ノブを回して、ステレオ入力信号を選ぶ。
選んだ入力信号に対応した[
ST SOURCE
]インジケーターが点灯します。
2
外部機器から音声信号を入力しながら、[
VOLUME
]ノブを少しずつ右に回しスピーカーか
ら音が出ることを確認する。
[
VOLUME SIGNAL
]インジケーターが点灯し、スピーカーから音が出ることを確認します。
外部機器(マイクを含む)の音量の違いを揃える
複数の外部機器やマイクを接続した場合、音量が大きい機器を小さい音量の機器(またはマイク)に合うよう
に調整できます。マイクを使用する場合は、以下の作業の前に「
Option 1
マイクを使用する」を実施してくだ
さい。
1
[
ST SOURCE
]ノブを回して音量が大きいステレオ入力を選ぶ。
2
[
ST SOURCE
]インジケーターが点滅するまで[
ST SOURCE
]ノブを長押しする。
3
[
ST SOURCE
]ノブを左に回し、最も小さいステレオ入力(またはマイク)の音量と同じ
程度まで下げる。
音量が小さくなるほど、[
ST SOURCE
]インジケーターの点滅は遅くなります。
4
[
ST SOURCE
]ノブを押し、調整を終了する。
[
ST SOURCE
]インジケーターが点灯状態になります。
Note
調整範囲は、
–18dB
~
0dB
です。
マイクを使用する
Option
1
MA2030
フロントパネル
フォーン
ユーロブロック
XLR
MA2030
リアパネル
1
[
MIC IN 1
]ノブ
/
[
MIC IN 2 GAIN
]トリマーを左いっぱいに回し、[
MIC IN 1
]端子
/
[
MIC
IN 2
]端子にマイクを接続する。
2
[
VOLUME
]ノブを
2
時の位置にする。
3
マイクに向かって大きめの声を出し、音声が歪まない程度に[
MIC IN 1
]ノブ
/
[
MIC IN 2
GAIN
]トリマーを右に回して上げる。
通常使用する程度の声量で話し、スピーカーから出る音声が小さいときは、[
VOLUME
]ノブで音量を
上げてください。スピーカーからの音声が大きいときは、[
MIC IN 1
]ノブ
/
[
MIC IN 2 GAIN
]トリマー
で音量を下げてください。
4
外部機器から信号を入力して、マイクの音声とそれぞれの外部機器の音量を揃える。
揃える方法は、
Step 4
の「外部機器(マイクを含む)の音量の違いを揃える」を参照してください。
Note
•
[
MIC IN 2 GAIN
]トリマーを調整する際は、マイナスドライバーを使用してください。
•
ユーロブロックプラグの取り付け方法は、「ユーロブロックプラグの取り付け」を参照してください。
•
入力信号には、不要な低域をカットするためのハイパスフィルター
(120Hz
、
12dB/oct.
)とハウリングを抑える
フィードバックサプレッサーが常にかかります。
ダッカー(マイク入力時にそれ以外の入力信号の音量を自動的に下げる)
[
SETUP
]ディップスイッチ
2/3
端子 [
MIC IN 1
][
MIC IN 2
]
Note
•
[
MIC IN 1
]端子と[
MIC IN 2
]端子の両方の
ダッカーが有効な場合は、[
MIC IN 1
]端子が優
先されます。
•
ダッカーが動作すると、ステレオ入力が
24dB
下
がり、もう一方のマイク入力が消音されます。
[
SETUP
]ディップスイッチ
2 3
ダッカーが無効 上
上
ダッカーが有効 下
下
スピーカーを増設する
Option
2
MA2030
リアパネル
RCA RCA
PA2030
リアパネル
MA2030
を
PA2030
と接続することで駆動できるスピーカーの本数を増やすことができます。
MA2030
の
[
LINE OUT
]端子と
PA2030
の[
LINE IN
]端子を接続してください。
コントロールパネルで操作する
Option
3
ヤマハ
デジタルコントロールパネル
DCP1V4S
を
MA2030
に接続すると、離れた場所から音量の調節や
入力の切り替えなどができます。
1
ON
2 3 4
RJ-45
リアパネル
MA2030
リアパネル
Ethernet
ストレートケーブル
(
CAT5e
以上、
200m
以下)
ヤマハ
デジタルコントロールパネル
DCP1V4S
(
1
台のみ接続可能)
MA2030
に接続するときは、
ディップスイッチをオンにし
てください(終端設定)
パネル
ID
を指定
DCP1V4S
のノブ
/
スイッチの機能は、
DCP1V4S
背面のディップスイッチで以下のように設定できます。
パネル
ID
ディップスイッチ
1 2 3 4
ノブ スイッチ
1
スイッチ
2
スイッチ
3
スイッチ
4
音 量:[
SPEAKERS
]端 子 と
[
LINE OUT
]端子に出力する
音量を調節します。
ステレオ
1/2/3
:ステレオ入力
1/2/3
に切り替えます。
マイク
1/2
:マイク入力
1/2
を
オン
/
オフします。マイクがオ
ン の と き は、
DCP1V4S
の ス
イッチのインジケーターが点灯
し、ステレオ入力を消音します。
•
パ ネ ル
ID
が
3
の 場 合、 マ
イクをオンにしてもステレ
オ入力を消音しません。
•
パ ネ ル
ID
が
7
の 場 合、 ス
イッチを押している間、マ
イクがオンになります。
♪:マイクをオン
/
オフすると
きにチャイムが鳴ります。
━:動作しません。(機能が割
り振られていません。)
0
音量
━ ━ ━ ━
1
ステレオ
1
ステレオ
2
ステレオ
3
━
2
マイク
1
♪ マイク
2
♪ マイク
1
マイク
2
3
マイク
1
♪ マイク
2
♪ マイク
1
マイク
2
4
マイク
1
♪ ━ マイク
1
━
5
マイク
2
♪ ━ マイク
2
━
6
マイク
1
マイク
2
━ ━
7
マイク
1
マイク
2
━ ━
Note
DCP1V4S
の設置方法は、「
DCP1V4S
取扱説明書」を参照してください。
スピーカーケーブルの接続
リアパネルにある[
SPEAKERS
]出力端子はバリアストリップタイプです。
Y
型プラグを使った接続と、
芯線がむき出しの場合の接続を説明します。
注意
スピーカーケーブルに荷重がかからないように設置してください。
Note
アンプとスピーカーの+
/
-を一致するように結線してください。逆にすると位相が反転するため、音が正しく
出ません。
Y
型プラグの場合
ネジをゆるめ、
Y
型プラグを奥まで差し込み、
プラグが脱落しないようにネジを締め付けます。
≦
5.8mm
(≦
0.23"
)
≧
3.2mm
(≧
0.13"
)
芯線がむき出しの場合
ネジをゆるめ、芯線をバリアストリップ端子に巻き
つけ、ケーブルが脱落しないようにネジを締め付け
ます。芯線がシャーシに当たらないように注意して
ください。
*
実寸法
15mm
*
(
0.6"
)
スピーカーケーブル
シャーシに
当たらない
こと
ユーロブロックプラグの取り付け
1 2 3 4
ゆるめる
締める
マイナス
ドライバー
約
5mm
(約
0.2"
)
端子ネジ
ユーロブロックプラグ
Note
•
付属のユーロブロックプラグを必ず使用してください。紛失した場合は、ヤマハ修理ご相談センターにお問い
合わせください。
•
ユーロブロックプラグに取り付けるケーブルには、より線を使用し、図のようにむき出して配線してください。また、
ユーロブロックでの配線は、ケーブルの重さや振動による金属疲労により、より線が切れやすくなる場合があります。
ラックマウント時は、できるかぎり束線バーなどを使用してケーブルを結束して固定してください。
•
より線には、はんだめっきしないでください。
1
端子ネジをゆるめる。
2
ケーブルを差し込む。
3
端子ネジをしっかりと締め付け、ケーブルを少し引っ張り抜けないことを確認する。
4
ユーロブロックプラグを
MA2030
の[
MIC IN 2
]端子または
PA2030
の[
LINE IN
]端
子に取り付ける。
パネルロック
意図せず触れたり第三者に操作されたりしても機器の動作に影響しないように、ノブによる変更をロッ
クできます。ロックできるのは、[
ST SOURCE
]ノブ、[
SOURCE EQ BASS
]ノブ、[
SOURCE EQ
TREBLE
]ノブです。
1
[
ST SOURCE
]ノブ、[
SOURCE EQ BASS
]ノブ、[
SOURCE EQ TREBLE
]ノブを
固定したい設定に調整する。
2
電源を切る。
3
ディップスイッチ
8
を下にする。
4
電源を入れる。
Note
ロックを解除する場合は、電源を切り、ディップスイッチ
8
を上にして、電源を入れ直してください。
ZJ11140
JA
保 証 書 付
パワーアンプリファイアー
取 扱 説 明 書