User Manual

各部の名称と機能
MGP16X/MGP12X 取扱説明書
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入力された信号の流れ
ミキサーを用いた音響システムの目的は、すべてのチャンネルの信号を1つに集めてバランスよくミックスすることです。
下の簡易ブロックダイアグラムは、入力された信号が、ミキサーの中をどのような経路で流れていくかを簡略化して示し
ています。MGP全体のブロックダイアグラムは、34ページをご覧ください。
■入力チャンネル
q ヘッドアンプ
ミキサーに入力した信号が最初に通るアンプのことで
す。入力された信号のレベルに合わせて、GAINコン
トロールで信号の増幅/減衰率を調節できます。
入力された信号が小さい場合は増幅させ、信号が大き
い場合は減衰させて信号のレベルを調節します。
w イコライザー
イコライザーは、ある特定の周波数帯域をブースト(
)したり、カット(減衰)したりして音色を変化させ
ます。部屋の音響特性に合わせて音色を補正したり、
積極的な音作りに活用したりと用途はさまざまです。
ある周波数より下をカット(減衰)するハイパスフィル
ターなども、イコライザーの仲間に含まれます。
e PEAKインジケーター
信号の大きさがミキサーのヘッドアンプとイコライ
ザーで扱えるレベルを超えると、音は歪んでしまいま
す。そのレベルを超えないように監視するのがPEAK
インジケーターです。
PEAKインジケーターが点灯し続けている場合は、イ
コライザーで無理な増幅をしていないかを確認し、必
要に応じてヘッドアンプのGAINコントロールを調整
してレベルを下げます。
PEAKインジケーターがミキサー内のどこの段階の信
号を検知しているかを確認しておくことも大切です。
本機のPEAKインジケーターは、ヘッドアンプとイコ
ライザーを通過したあとの信号を検知しています。
r チャンネルフェーダー
チャンネルフェーダーは、各チャンネルの信号を各バ
スに送るときの音量を調節します(プリフェーダー信号
を除く)。演奏中に最もよく使う操作子と言えます。
■マスターセクション
t バス
バスのしくみを理解することはとても重要です。ミキ
サーを流れる信号は、「各チャンネルを上から下へ流れ
て、レベルコントロールでレベル調整されたあと、左
から順番にまとめられて、右端のマスターコントロー
ルで全体のレベルが調整される」とイメージできます。
この「左から順番にまとめる」のがバスの役割です。
y マスターコントロールとレベルメーター
マスターコントロールは、各チャンネルから送られて
くる信号全体のレベルを調整する部分です。具体的に
は、ステレオフェーダーとグループフェーダーがあり
ます。レベルメーターは、STEREOバスに流れる信号
のレベルをLEDで表示します。
OUTPUT
INPUT
HA
EQ
SUM
CHFader
PEAK
GROUP
Fader
STEREO
Fader
LEDmeter
入力チャンネル マスターセクション
簡易ブロックダイアグラム
q ヘッドアンプ w イコライザー e
PEAKインジ
ケーター
r
チャンネル
フェーダー
CHsINPUT
t バス y マスターコントロールと
レベルメーター