MMP1 設置ガイド Version 1.
目次 1. はじめに ............................................................................................................................. 4 2. システム構成とチャンネルプランニング ................................................................................ 5 2-1. 結線図 ...................................................................................................................... 6 2-2. シグナルフローチャート ................................................................................................ 7 2-3. チャンネルプランニング .....
履歴 2018 年 4 月 Version 1.
1.
2. システム構成とチャンネルプランニング 今回、当設置ガイドで構築する MMP1 システムは以下のようになります。5.1ch サラウンドスタジオでの 録音および編集作業を想定し、各機器を図のように配置し結線していきます。 サラウンドスタジオ (5.1ch) 5.1ch 環境におけるブロードキャスト/ポストプロダクションスタジオの例です。モニタースピーカーとして、5.1ch とステレ オ仕様のラージ、スモールとの合計 3 系統があります。 • DAW 上の 5.1ch ステムミックス「Dialog」「Music」「SE」をモニターソースとして MMP1 に入力 • メインモニター(5.1ch)にベースマネージメントを適用(LFE チャンネルの LPF はオフ、トリムレベルは 0dB で 設定) • スピーカーセットの構成は、5.
2-1.
2-2.
2-3.
Nuage I/O Analog Input 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 Output Left Right Center LFE Ls Rs Large L Large R Small L Small R Studio Speaker L Studio Speaker R 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 Output (to MMP1) Dialog L Dialog R Dialog C Dialog LFE Dialog Ls Dialog Rs Music L Music R Music C Music LFE Music Ls Music Rs Sound Effects L Sound Effects R Sound Effects C Sound Effects LFE Sound Effects Ls Sound Effects Rs Cue 1 L Cue 1 R Cue 2 L Cue 2 R Cue 3 L Cue 3 R Dante Input (from
3. 使用機材 このガイドで使用される主な機材は以下の通りです。 1. Yamaha MMP1 2. Dante オーディオインターフェース(Yamaha Nuage I/O) 3. Dante PCIe カード(Yamaha Dante Accelerator) 4. モニタースピーカー(Yamaha HS series x3 セット)、 サブウーファー(HS8S) 5. マイクプリアンプ (Yamaha MLA8) 6. ネットワークスイッチ (Yamaha SWP1) 7. カフボックス 8. ヘッドホンアンプ x4 台 (3 台は Cue 用、もう 1 台はコントロールルーム用) 9. VU メーター 10. メインコンピューター(DAW 用コンピューター) 11. サブコンピューター(設定用コンピューター) 12. Apple iPad (設定アプリ用)および接続アダプタ(有線接続時) 13. Wifi アクセスポイント(無線接続時) 14. マイクロフォン x6 本 (録音用 x4 本 + トークバック x2 本) 15. MMP1 用外部 DC 電源 1.
【Yamaha MMP1】 2. Dante オーディオインターフェース (Yamaha NUAGE I/O) http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/products/daw_systems/nuage/lineup.
3. Dante PCIe カード (Yamaha Dante Accelerator) http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/products/daw_systems/nuage/lineup.jsp DAW との Dante オーディオ伝送をハードウェアでおこなう PCIe カード。カード自体は最大 128 イン /128 アウト@96kHz の処理能力を持ちます。 【Yamaha Dante Accelerator】 4. モニタースピーカー (5.1ch サラウンド + ステレオ x2 ペア) http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/products/speakers/hsseries/ 今回の例ではコントロールルームでは 5.
5. 8ch マイクプリアンプ(Yamaha MLA8) http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/products/interfaces/mla8/ MMP1 にはマイクプリアンプが内蔵されていませんので、マイク入力やトークバックマイクを扱う場合は 別途マイクプリアンプを用意する必要があります。この例ではヤマハの 8ch アナログマイクプリアンプ MLA8 を使用します。 【Yamaha MLA8】 6. ネットワークスイッチ(Yamaha SWP1) http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/products/interfaces/swp1/index.jsp 今回のシステムでは、Dante オーディオネットワーク使用したシステムを構築しますので、Dante に最 適化したヤマハの L2 スイッチを使用します。 【Yamaha SWP1】 7.
【カフボックス(画像はアイコニック社アドギア AB-1L)】 8.
9. VU メーター 今回は 5.1ch のモニタリング環境を構築しますので、6 チャンネル以上の VU メーターが必要となりま す。 【VU メーター (画像はカレント社製品)】 10.
11. サブコンピューター(設定用コンピューター) 今回、DAW 用の PC とは別に、MMP1 Editor と Dante Controller(後述)の動作用にもう 1 台 PC を用 意します。DAW 用 PC と共用することも可能ですが、DAW のパフォーマンスへの影響が気になる場合 には、別のコンピューターをご使用ください。 【ノート PC(画像は Apple MacBook Pro)】 12.
13. Wi-Fi アクセスポイント(無線接続時) iPad と MMP1 間を無線接続する際に必要となります。この例では Apple 社製の Wi-Fi ルーターをブリ ッジモードで使用します。アクセスポイントをネットワークスイッチに接続してください。 【Wi-Fi アクセスポイント(画像は Apple 社製)】 14.
15.
4. 各機器の接続 4-1.
1. リダンダントモードで接続する場合 (Primary 接続のみ) 【スイッチと I/O 機器の接続(Primary ポートのみ)】 2. リダンダントモードで接続する場合 (Primary/Secondary 接続) 【スイッチと I/O 機器の接続(Primary/Secondary ポートによる二重化)】 3.
MMP1 用外部電源の接続 MMP1 にバックアップ電源を接続する際は、以下の仕様を参考に電源を MMP1 リアパネルの 「BACKUP DC INPUT」端子に接続します。 【DC パワーユニットによる電源二重化】 MMP1 用外部電源仕様 - DC 出力電圧:12V - DC 出力容量:45W - DC 出力コネクター:4P XLR コネクター(XLR-4-32) 【MMP1 用外部電源 PIN アサイン】 21
4-2.
4-3. オーディオケーブルの接続 今回の例では以下のオーディオケーブルを使用します。 1. D-Sub ケーブル(D-sub25 ピンオス–D-sub25 ピンオス) 1 本 2. ブレークアウトケーブル (D-sub25 ピンオス-XLR オス x8) 3 本 3. AES/EBU デジタルケーブル (D-sub25 ピンオス-D-sub25 オス) x1 本 4. XLR ケーブル 26 本 (マイク x6 本、スピーカーx10 本、Cuex6 本、スタジオスピーカーx2 本、 ヘッドホンアンプ x2 本) 1. MLA8 の出力と MMP1 のアナログ入力の接続には、25 ピンの D-SUB ケーブルを使用します。 【D-sub25pin cable(オス-オス)】 2.
【D-sub-XLR ブレークアウトケーブル】 ブレークアウトケーブルを使用して、MMP1 および Nuage I/O のアナログの各出力機器を接続してくだ さい。マイクロフォンは MLA8 を経由して接続します。 3.
なお、MMP1 の AES/EBU 端子と CSP258 の BALANCED I/O 端子ではピンアサインが異なりますの で、以下の表を参考に、カスタムケーブルをご用意ください。 Pin # MMP1 CSP258 1 IN 1/2 + IN 1/2 + 2 IN 3/4 + IN 1/2 GND 3 IN 5/6 + IN 3/4 - 4 IN 7/8 + IN 5/6 + 5 OUT 1/2 + IN 5/6 GND 6 OUT 3/4 + IN 7/8 - 7 OUT 5/6 + OUT 1/2 + 8 OUT 7/8 + OUT 1/2 GND 9 N.O. OUT 3/4 - 10 GND OUT 5/6 + 11 N.O. OUT 5/6 GND 12 GND OUT 7/8 - 13 GND N.O.
4. マイクロフォンやスピーカー、Cue、ヘッドホンアンプの入出力端子と 2.
参考: 今回、カフボックスのメインユニット AB-1B と MMP1 の接続は、以下の図を参考に、カスタム ケーブルを使用しました。 【MMP1 GPI IN 端子と AB-1B CONTROL 端子の接続図】 【MMP1 GPI OUT 端子と AB-1B COMMAND 端子の接続図】 27
MMP1 Editor の Settings – Global – GPI 画面に移動し、GPI In の 1 に「Cough Mute–1-High」、2 に「CH Strip RTB-1-Low」を選択します。GPI Out の 1 には「Cough Status-1-Make」を選択します。 【Settings – Global - GPI】 次にチャンネルストリップにカフのオンオフの状態を表示させるため、Settings – Editor の「Show Cough Status」のチャンネル 1 にチェックを入れます。 【カフ状態をチャンネルストリップに表示】 28
これでカフボックスの操作に応じて、Editor の表示も切り替わるようになります。 【カフ=ON の場合】 【カフ=OFF の場合】 29
カフボックスに付いている RTB ボタンのオンオフの状態が MMP1 Editor や MMP1 Controller からも分 かるように、User Assignable に RTB のステータスを表示させます(オン時点灯、オフ時消灯)。MMP1 Editor の Settings-User Assignable に移動し、「RTB Status」を表示させるボタンを作成します。 【Create a RTB status button】 これでカフボックスの RTB ボタンと Editor 上のボタンの点灯が連動するようになります。 【RTB=ON の場合】 30
【RTB=OFF の場合】 参考:GPI 経由、または User Assignable ボタンで「Cough Mute Override」をオンにすると、チャンネル ストリップ上では以下の表示になり、カフボックスからのオンオフ操作は無効となります 【カフ=無効】 31
5. ソフトウェア、ドライバーのインストールおよびファームウェアアップデート 現在のソフト/ドライバー動作対応表は以下をご覧ください。 http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/products/processors/mmp1/downloads.jsp 関連する以下のソフトウェア、ドライバー、アプリのインストール、アップデートについて解説します。 1. MMP1 Editor 2. MMP1 ファームウェア 3. Dante Controller 4. MMP1 Controller 5. Nuage Workgroup Manager (Nuage I/O 用) 6. Dante Accelerator ドライバー 5-1.
以下からインストールする Editor を選んでクリックします。 「ライセンス許諾に合意してダウンロード」をクリックします。 インストーラーのダウンロードがはじまります。ダウンロードが完了したら、インストーラーをダブルクリック して展開します。 33
【MMP1 Editor Installer】 MMP1 Editor V1.0.0.
「続ける」をクリックします。 「同意する」をクリックして使用許諾に同意します。 35
「インストール」をクリックします。 ユーザーパスワードを入力し、「ソフトウェアをインストール」をクリックします。 36
インストールは自動的に完了します。「閉じる」をクリックしてインストールを完了します。 MMP1 Editor がアプリケーションフォルダ内にインストールされました。 37
5-2.
ファイル選択ダイアログが開きますので、ダウンロードした最新のファームウェアを選択し、「開く」ボタン をクリックします。 ファームウェアを選択すると、自動的にアップデートが開始されます。なお、故障の原因となりますの で、アップデートが終了するまで電源は切らないでください。 5-3. Dante Controller のインストール Dante ControllerはAudinateウェブサイトのDante Controllerのページ (https://www.audinate.
ダウンロードセクションの「お使いのオペレーティングシステムを選択します:」からお使いの OS を選択 します。 【Dante Controller web ページ】 OS を選択すると、それに適した Dante Controller のバージョンが表示されますので、そのボタンをクリ ックしてインストーラーをダウンロードします。今回は Mac OSX10.
ユーザーアカウントの有無を尋ねられます。既にアカウントを持っている場合は「I have an account」、 まだアカウントを持っていない場合は「I need to create an account」をクリックし、アカウントを作成して ください。 E メールアドレス、あるいはユーザー名とパスワードを入力し、Log in ボタンをクリックします。 41
ログインが成功すると、インストーラーのダウンロードが可能となります。ファイル名をクリックしてインスト ーラーをダウンロードします。 ダウンロードが完了したら、ダウンロードしたファイルをダブルクリックして開き、DanteController.
「続ける」をクリックします。 同様に「続ける」をクリックします。 43
「同意する」をクリックします。 「インストール」をクリックします。 44
ユーザー名とパスワードを入力し「ソフトウェアをインストール」をクリックします。 インストールが完了したら「閉じる」をクリックします。 45
インストーラーをゴミ箱に入れるか残すかを選択します(ここでは「ゴミ箱に入れる」をクリックします)。 5-4.
【Apple App Store】 検索バーに「mmp1」と入力すると候補に「mmp1 controller」が表示されますのでそれをタップしてくだ さい。 【検索バー】 47
「入手」ボタンが現れますのでタップします。 【入手ボタン】 「インストール」をタップします。 【インストールボタン】 48
5-5. NUAGE Workgroup Manager のインストール NUAGE Workgroup Manager は Nuage 用のソフトウェア「TOOLS for NUAGE」に含まれるツールです。 TOOLS for NUAGE は以下のウェブサイトからダウンロードできます。 http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/downloads/firmware_software/nuage_utilities/ 「TOOS for NUAGE V2.0.0 for Mac macOS 10.13-OSX 10.
ダウンロードしたファイルをダブルクリックし、 「TOOLS for NUAGE V2.0.0.
「続ける」をクリックします。 「同意する」をクリックします。 51
「NUAGE Workgroup Manager」のみにチェックを入れ、「続ける」をクリックします。 「インストール」をクリックします。 52
ユーザー名とパスワードを入力し「ソフトウェアをインストール」をクリックします。 これで TOOLS for NUAGE のインスト ールは完了です。「閉じる」をクリックして、次に Dante Infrastructure のインストールを続けます。 53
「続ける」をクリックします。 「続ける」をクリックします。 54
「同意する」をクリックします。 「インストール」をクリックします。 55
ユーザー名とパスワードを入力し「ソフトウェアをインストール」をクリックします。 これで Dante Infrastructure のインストールは完了です。「閉じる」をクリックしてインストーラーを終了し ます。 56
5-6. Dante Accelerator ドライバーのインストール Dante Accelerator ドライバーは、以下のウェブサイトからダウンロードできます。 http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/products/interfaces/dante_accelerator/downloads .jsp 「Dante Accelerator Driver V2.5.2 for Mac OS 10.13-10.
ダウンロードファイルをダブルクリックし、「yaic128-d_2.5.2.
「続ける」をクリックします。 「同意する」をクリックします。 59
「インストール」をクリックします。 「インストールを続ける」をクリックします。 60
ユーザー名とパスワードを入力し、「ソフトウェアをインストール」をクリックします。 「再起動」をクリックすればドライバーのインストールは完了し、コンピューター再起動後、Dante Accelerator が使用可能となります。 61
6. 各プログラムの設定、起動 6-1. Dante 入出力のパッチング MMP1、Nuage I/O、および PC 間のオーディオのやり取りは Dante を経由しておこないます。Dante の 入出力チャンネルの接続(パッチング)は Dante Controller 上で設定することができます。 今回必要な Dante のパッチングは以下の通りです。 1.
Dante のデバイス名には初期値が設定されていますが、変更が可能です。Dante Controller の グリッド上のデバイス名をダブルクリックするか Device メニューの Device View を選んで Device View ウインドウを開き、Device Config タブの Rename Device から変更が可能です。 【Dante Controller – デバイス名のリネーム】 2. Dante Accelerator の Dante アウトプットチャンネル 1-24 を MMP1 の Dante インプットチャンネル 1-24 へ(DAW プレイバック 5.
【Dante Accelerator から MMP1 へのパッチング】 3. MMP1 の Dante アウトプット 13-16 を Dante Accelerator のインプット 1-4 へ(4 つのマイク入力を DAW へ録音のため送出) 【MMP1 から Dante Accelerator へのパッチング】 6-2.
【MMP1 Editor – New】 「Yes」をクリックします(「New」を選んだ時点で既に設定に変更があった場合は「Do you want to save?」という確認のダイアログが先に表示されますので、「Yes 」か「No」をクリックしてください)。 【Setup Wizard - confirmation】 「Next >」をクリックします。 65
【MMP1 Setup Wizard】 「Speaker Format」に「5.1」を選択し、「Next >」をクリックします。 【Setup Wizard – Sample Rate/Speaker Format Settings】 Speaker Format で「5.
Surround Channel Order で、例えば「L/R/Ls/Rs/C/LFE」を選択した場合でも、内部的な順番 や Speaker Matrix に表示される順番は「L/R/C/LFE/Ls/Rs」固定となっており、入出力の部分 のみが入れ替えられる仕様です。 「Bass Management」をオンにして、「Next>」をクリックします。 【Setup Wizard – LFE Channel / Bass Management Settings】 67
次に、MMP1 でモニターするソースの設定をおこないます(ここで設定したソースが MMP1 Editor や MMP1 Controller 上に選択ボタンとして表示されます。また、Label で入力した文字列がボタンに表示 されます。ラベルは改行可能です)。この例では「ダイアログ(セリフ)」、「音楽」、「効果音」の 3 つの 5.
次にスピーカーセットの組み合わせを設定します。ここでは A にメインの 5.
次の画面では今回使用する 3 系統のステレオの Cue の入出力を設定します(Cue はあらかじめ DAW 上でミックスしたものを Source として MMP1 に入力し、そこから Nuage I/O を経由して各 Cue に送出 します)。Format は全て「Stereo」を選択し、Source は今回、DAW でミックスされたそれぞれの Cue シ グナルを入力しますので Dante の各開始チャンネル、Destination には Cue シグナルを出力する MMP1 の Dante アウトプットチャンネルを選択してください。「Next >」をクリックします。 【Setup Wizard – Cue Mix Input and Output Settings】 70
次にトークバックマイクの設定をおこないます。今回は 2 つのトークバックマイクを使用しますが、Setup Wizard で設定できるトークバックマイクは 1 つのみですので、1 番目のマイクの入力チャンネルを選択 して次に進みます。「Next >」をクリックします。 【Setup Wizard – Talkback Mic Input Setting】 71
これで Setup Wizard は終了です。入力した項目に間違いがないか確認し、Finish をクリックして Setup Wizard を終了します。MMP1 Editor の Main 画面を見ると、スピーカー選択用のボタンやトークバック のボタンが作られているのが分かります。「Finish」をクリックします。 【Setup Wizard - completed】 ここからは Setup Wizard で設定できなかった項目を手動で設定していきます。 72
2 つ目のトークバックマイクのアサイン まずは 2 つ目のトークバックマイクの入力設定をおこないます。MMP1 Editor の Patch – Input Patch 画面に行き、Talkback Mic In に 2 つめのトークバックマイクを接続したチャンネルを選択してください(こ こでは”Analog In 6”)。 【Patch – Input Patch】 MMP1 にはトークバック用に 2 つのバスがあり、バスごとにオンオフを制御することが可能です。 Talkback Mic In には「1-1」「1-2」「2-1」「2-2」と 4 つの選択箇所がありますが、これは 2 つの Talkback Mic バス(「1-」「2-」)それぞれに対し、2 つずつの Talkback 入力が可能であることを意 味します。「1-1」と「1-2」、また「2-1」と「2-2」はそれぞれ同時にオンオフが制御されます。2 本の マイクを独立してオンオフ制御したい場合は、「1-1」と「2-1」に設定してください。 73
スタジオスピーカーの構成とアサイン 次にスタジオスピーカーのパッチングをおこないます。まだスタジオスピーカーが構成されていません ので、スタジオスピーカー用の出力を構成します。Setting – Monitor Matrix に行き Monitor Matrix Out の Studio Speaker 1 に「2」を選択すれば、内部にステレオの Studio Speaker 出力が作成されま す。 【Settings – Monitor Matrix】 Studio Speaker 用のスピーカー出力は、カフを ON にした際に、自動的にこの Studio Speaker 出力をミュートするためのものです。この機能を使用しない場合は、Studio Speaker 出力を作成 する必要はありません。 次に Patch – Output Patch に移動します。Dante Out の Source 5 をクリックし、Monitor Matrix Out にマウスオーバーし、「STU 1 – L」を選択します。同様に Source 6 には「STU 1 - R」を選択してくださ い(7-1.
【Patch – Output Patch】 ヘッドホン出力のアサイン コントロールルームへのヘッドホン出力も Setup Wizard では設定されていませんので手動で設定しま す。同じく Patch – Output Patch の Analog Out の 7 と 8 に「Headphone Out L」と「Headphone Out R」 をそれぞれアサインしてください。 【Patch – Output Patch】 75
Talkback Destination の設定 次に Talkback Destination の設定をおこないます。Talkback Destination とは、トークバックの割り込 み先を指定して、プリセット化するものです。4 つまでのトークバックマイク入力を、Cue、Studio Speaker、Aux それぞれに送るか送らないかを選び、その組み合わせを 8 通りまで設定することが可 能です。今回は以下の 8 通りのプリセットを作成し、それぞれを User Assignable ボタンに割り当てま す。 Talkback Destination 1. トークバック 1(Mic1)を Cue1 へ 2. トークバック 1(Mic1)を Cue2 へ 3. トークバック 1(Mic1)を Cue3 へ 4. トークバック 1(Mic1)を Cue1/2/3 および Studio Speaker へ 5. トークバック 2(Mic2)を Cue1 へ 6. トークバック 2(Mic2)を Cue2 へ 7. トークバック 2(Mic2)を Cue3 へ 8.
MMP1 Editor の Settings – User Assignable に移動します。 【Settings – User Assignable】 Label 列の 01 をクリックすると、User Assignable に表示されるボタンの文字列が編集可能となります。 「TB1->Cue1」と入力し Return(Enter)キーを押すと入力した文字列がボタンに反映されます。 【User Assignable - Label】 隣の Color 列の色がついたエリアをクリックし、以下の 16 色の中から各ボタンの色をクリックして選択し ます。 【User Assignable – Button color】 77
Function の列にはアサイン可能な選択肢の中から「Talkback Destination」を選び、Parameter 列には プリセット 1-8 までの数字の中から割り当てる数字を選択します。ここでは「1」を選びます。 【User Assignable – Function/Parameter】 色や配置を考慮しながら、他のボタンも設定します。設定が済んだら Main 画面で確認します。 【Settings – User Assignable】 78
VU メーターチャンネルのアサイン 次に VU メーターに出力する AES/EBU チャンネルの設定をおこないます。AES/EBU Out の Source 1-6 に各モニターマトリクスメーター出力、そして 7-8 にはダウンミックスのメーター出力を選択しま す。 【Patch – Output Patch】 録音用マイクロフォンのアサイン 次に録音し使用するマイクロフォン 4 本を MMP1 のチャンネルストリップに立ち上げ、MMP1 上で EQ やコンプレッサー等の処理を施した信号を、Dante を経由して DAW に送ります(出力した各チャンネ ルは 7-1 の 3.
[Patch - Output Patch] Bass Management の設定 Setup Wizard でチェックしたベースマネージメントについては、Speaker Matrix のページに移動すれば ローパスフィルターを適用した各チャンネルが LFE チャンネルに送られていることが確認でき、またチ ャンネルごとにトリムレベルを調整することが可能です。同じく Settings-Speaker Matrix ページに移動 すればチャンネルごとにフィルターのタイプ(IIR/FIR)やフィルターのスロープを選択できます。 80
【MMP1 Editor – Speaker Matrix】 これでオフラインでのセットアップは完了です。MMP1 と MMP1 Editor をスイッチ経由で接続し、MMP1 Editor を起動したら、右上の同期アイコンをクリックします。 【MMP1 Editor – 同期ボタン】 81
MMP1 と接続する NIC(ネットワーク・インターフェース)を選択すると Device 欄に同期する MMP1 が表 示されます。今回は Editor で作成したデータを MMP1 に送信しますので左側の「CONNECT(Editor-> MMP1)」をクリックしてください。 【MMP1 Editor – Select MMP1】 MMP1Editor から MMP1 への同期が開始されます。 【MMP1 Editor 同期】 82
同期が完了すると、MMP1 Editor の同期アイコンが緑色に点灯し、MMP1 と MMP1 Editor がオンライ ン状態であることを示します。 【MMP1 Editor - オンライン状態】 6-3.
【Apple AirMac ユーティリティ】 コンピューターを AirMac に接続した際、インターネット接続や DNS サーバーがない旨の注意が表示さ れますが、問題はありませんので無視してください。 AirMac のアイコンをクリックするとポップアップが表示されますので、Edit ボタンをクリックします。 適当なベースステーション名を入力し、管理用のパスワードを入力します。 【AirMac Utility – ベースステーション】 84
次に「ワイヤレス」のタブでワイヤレス接続用のパスワードを設定します。ワイヤレスセキュリティには 「WPA/WPA2 パーソナル」を選択してください。 【AirMac Utility – ワイヤレス】 ネットワークのルーターモードは必ず「オフ(ブリッジモード)」を選んでください。 【AirMac Utility – ネットワーク】 これで AirMac の設定は完了です。次に iPad をこの AirMac にワイヤレスで接続します。設定画面を 開き、Wi-Fi をオンにします。 85
【設定 – Wi-Fi】 その際、AirMac を選択してしばらくすると「インターネット未接続」という注意が表示されますが、問題 はありません。 【設定 – Wi-Fi】 86
MMP1 Controller のアイコンをタップしてアプリを起動します。 【Yamaha MMP1 Controller】 MMP1 Controller が起動したら、右上のアイコンをタップします。 [同期ボタン] 87
次の画面が表示されますので「Connect」ボタンをタップすると iPad が MMP1 と同期されます。 【Select MMP1 - Wireless】 同期が完了すればオンラインとなり、MMP1 Controller から操作が可能となります。 【MMP1 Controller - online】 88
iPad を LAN ケーブルで有線接続する場合 iPad を LAN ケーブルで有線接続する場合には先述の 2 種類のアダプタを使い、iPad に LAN ケーブ ルを接続した状態で、iPad 設定画面を確認してください。設定画面の「Ethernet」のインターフェース に「Apple USB Ethernet アダプタ」と表示されていれば問題ありません。それをタップすると次のページ で IP アドレス等の設定が確認できます(今回は MMP1/iPad ともに Auto IP を使用しますので、IP アド レスが 169.254.xxx.yyy、サブネットマスクが 255.255.0.
次に MMP1 Controller を起動し、右上のアイコンをタップして接続の画面を開きます。「Wired」のタブ に MMP1 と IP アドレスが表示されているのを確認し、「Connect」ボタンをタップしてください。 【Select MMP1 - Wired】 設定は以上です。 90