シンセサイザーパラメーターマニュアル JA はじめに このマニュアルは、ヤマハの AWM2 音源および FM-X 音源を搭載したシンセサイザーでよく用いられる パラメーターや用語について説明しています。 このマニュアルは、製品固有のマニュアルと合わせてお読みいただくことを想定して作っています。 まずは製 品固有のマニュアルをお読みいただき、パラメーターや用語についてさらに詳しく知りたい場合にこのマニュ アルをご活用ください。 ヤマハのシンセサイザーをより深く理解するためにご利用いただければ幸いです。 お知らせ このマニュアルの著作権はすべてヤマハ株式会社が所有します。 本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標または商標です。 このマニュアルで説明している機能やパラメーターには、お使いの製品に搭載されていないものもあります。 このマニュアルは、本書制作時 (2018 年 9 月時点 ) での最新情報に基づいて説明しています。 JA
目次 1 パートパラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4 1-1 基本的な用語 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4 1-1-1 定義 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 4 1-2 シンセサイザーパラメーター . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-2-1 Oscillator (オシレーター) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1-2-2 Pitch (ピッチ) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
2-3 3 エフェクトパラメーター 2-3-1 A ......... 2-3-2 B ......... 2-3-3 C ......... 2-3-4 D ......... 2-3-5 E.......... 2-3-6 F .......... 2-3-7 G ......... 2-3-8 H ......... 2-3-9 I .......... 2-3-10 K . . . . . . . . . 2-3-11 L . . . . . . . . . . 2-3-12 M . . . . . . . . . 2-3-13 N . . . . . . . . . 2-3-14 O . . . . . . . . . 2-3-15 P . . . . . . . . . 2-3-16 R . . . . . . . . . 2-3-17 S . . . . . . . . . 2-3-18 T . . . . . . . . . . 2-3-19 U . . . . . . . . . 2-3-20 V . . . . . . . . . 2-3-21 W . . . . . . . . .
パートパラメーター 1 パートパラメーター 1-1 基本的な用語 1-1-1 定義 パート 電子楽器に内蔵されている楽器音色のことです。 パートには以下の3種類があります。 ノーマルパート(AWM2) ノーマルパート(FM-X) ドラムパート ノーマルパート(AWM2) ピアノ、オルガン、ギター、シンセサイザーなどさまざまな楽器の音色の パートです。鍵盤の音階に合った音の高さで発音します。 ノーマルパート(AWM2)は複数のエレメントで構成されています(「エレメ ント」を参照)。 ノーマルパート(FM-X) FM-X音源による音色のパートです。鍵盤の音階に合った音の高さで発音し ます。 ノーマルパート(FM-X)は音のもととなる波形を複数のオペレーターにより 発生させます(「オペレーター」を参照)。 ドラムパート ドラム専用のパートです。 ドラムパートは、リズムセクションを演奏するために用意された打楽器音を 中心としたさまざまな音色やウェーブを、各鍵盤に割り当てたものです。ド ラムパートはドラムキットとも呼ばれます。 C0 F1 C6 図 1: 鍵盤ごとに異なる打楽
パートパラメーター アルゴリズム 複数のオペレーターの並べ方のことです。 オペレーターから出力される波形が正弦波の場合、基音以外の倍音は一切含 みませんがオペレーター間で変調をかけることで倍音が得られます。変調に よって得られる倍音構成は、キャリアとモジュレーターの周波数比とモジュ レーターの出力レベル(変調レベル)で決まります。逆に基本音程は一般には キャリアの周波数で決まり、キャリアの出力レベルは音量レベルを決めま す。こうしたFM方式による基本的な音色作りをアナログシンセサイザーに 例えると、下図のようになります。 A B C D E F G 図 2: 2つのオペレーターによるFM方式の基本的な音色作り A: B: C: D: E: F: G: モジュレーター OP: モジュレーターのキャリアに対する周波数比が、 オシレーターで特定の倍音を含む基本波形を選ぶことに相当する モジュレーターの出力レベル: フィルターの開き具合(カットオフ周波数) を決める モジュレーターのエンベロープ: フィルターのエンベロープを設定する モジュレーション(変調) キャリアOP: キャリアの周波数: オ
パートパラメーター パートエディット 独自のパートを作成する機能のことです。 パートエディットで、パートパラメーターを編集できます。 ノーマルパート(AWM2)の場合: 全エレメントに共通した設定をエディットする場合は、エレメントコモ ンエディットを使用します。 各エレメントの設定を別々にエディットする場合は、エレメントエ ディットを使用します。 ノーマルパート(FM-X)の場合: 全オペレーターに共通したエディットをする場合は、オペレーターコモ ンエディットを使用します。 各オペレーターの設定を別々にエディットする場合は、オペレーターエ ディットを使用します。 ドラムパートの場合: 全キーに共通した設定をエディットする場合は、キーコモンエディット を使用します。 各キー個々の設定をエディットする場合は、キーエディットを使用しま す。 GM 音源の音色配列やMIDI機能に関する一定の基準のことです。 この基準により、メーカーや機種が異なった音源でも、ほぼ同じ系統の音色 で演奏が再現されます。本体のGMバンクは、GM対応のソングデータがほ ぼ正常に再生できることを目的にしており、
パートパラメーター 1-2 シンセサイザーパラメーター 1-2-1 Oscillator (オシレーター ) 電子楽器の音源部を構成するユニットの1つで、サウンドの元になるウェーブフォーム(波形)や オペレーターの設定をします。 Key On Delay Tempo Sync 鍵盤を押したあと、実際に音が出るまでの遅れであるキーオンディレイのタ イミングを、テンポと同期させるかどうかを設定します。 (キーオンディレイ テンポシンク) Key On Delay Note Length ディレイテンポシンク=Onの場合に有効なパラメーターです。キーオンディ レイのタイミングを音符単位で設定します。 (キーオンディレイノートレングス) Key On Delay Lengthという、ディレイテンポシンク=Offの場合に有効な パラメーターが存在します。キーオンディレイのタイミングを設定できま す。 Velocity Limit (ベロシティーリミット) Velocity Cross Fade (ベロシティークロスフェード) Note Limit (ノートリミット) Element Switch (エ
パートパラメーター XA Control (XAコントロール) XA機能におけるエレメントの役割を設定します。 XA機能は生楽器に近い自然な音を出すことや、シンセ系の音色での新たな 演奏表現を作り出すために搭載された機能です。 各エレメントの発音方法を以下の8種類の中から指定することで、XA機能を 実現できます。 Normal (ノーマル): 通常のエレメントとして発音します。 Legato (レガート): 「Mono/Poly」=「Mono」に設定している場合 に、レガート演奏(あるキーを押したまま次のキーを押す演奏)をすると、 「Normal」に設定されているエレメントの代わりに発音します。 Key Off (キーオフ): 鍵盤から指を離したときに発音します。 Cycle (サイクル): Cycleに設定されているエレメントが複数ある場合 に、それらのエレメントがエレメント番号順に発音します。 Random (ランダム): Randomに設定されているエレメントが複数ある場 合に、それらのエレメントがランダムに発音します。 A.
パートパラメーター Alternate Group (オルタネートグループ) (ドラムパートの場合) 不自然な組み合わせのドラムパートが発音されないようにするために使用し ます。 ハイハットシンバルのオープンとクローズのように、実際のドラムキットで 同時に発音すると不自然になってしまうドラムキーを、同じオルタネートグ ループに登録しておきます。 他のドラムキーと同時に発音してもかまわないドラムキーは、オフを設定し ます。 Oscillator Key On Reset 鍵盤を押したときにオシレーターの発振がリセットされるかどうかを設定し ます。 Off (オフ): オシレーター の発振はリセットされず、鍵盤を弾き直して も、毎回鍵盤を弾いたときの位相から信号波形が始まります。 (オシレーターキーオンリセット) Spectral Form (スペクトルフォーム) Spectral Skirt (スペクトルスカート) Spectral Resonance (スペクトルレゾナンス) Oscillator Frequency Mode (オシレーターフリケンシー モード) オペレーターの基本波形
パートパラメーター Pitch Fine Key Follow Sensitivity (ピッチファインキーフォロー センシティビティー ) Random Pitch Depth (ランダムピッチデプス) Pitch Key Follow Sensitivity (ピッチキーフォロー センシティビティー ) ファインチューニングによるピッチの変化について、鍵盤の高低によって増 減する度合いを設定します。 プラスの値: 低音部の鍵盤を弾いたときはピッチが下がり、高音部の鍵盤 を弾いたときはピッチが上がります。 マイナスの値: 低音部の鍵盤を弾いたときはピッチが上がり、高音部の鍵 盤を弾いたときはピッチが下がります。 鍵盤を弾くたびにエレメント/オペレーターのピッチをランダムに変化させ ます。 値を大きくするほどピッチ変化が大きくなります。 0に設定すると、元のピッチのまま変化しません。 センターキーで設定した鍵盤のピッチを基準として、となりの鍵盤との音程 を設定します。 +100% (通常の設定): となりの鍵盤との音程差が半音になります。 0%: となりの鍵盤との音程がなくなり
パートパラメーター Detune (デチューン) (ノーマルパート(FM-X)の場合) オペレーターの出力ピッチをわずかに高め、または低めにします。 Coarse Tune (コースチューン)、Fine Tune (ファインチューン)で同じ値 を設定している場合でも、Detune (デチューン)を設定したオペレーターで は微妙なピッチのずれが生じるため、結果的に音の広がりやうねりを作り出 せます。 1-2-3 Pitch EG (ピッチEG: ピッチエンベロープジェネレーター ) ピッチEGでは、鍵盤を弾いた瞬間から音が消えるまでの、音の高さ(ピッチ)の時間的な変化を作 ります。下のグラフに示したパラメーターにそれぞれ値を設定し、ピッチEGを作ります。 鍵盤を弾くと、ここで設定したEGに従ってパートのピッチが変化します。 たとえば、シンセブラスなどに有効なオートベンド効果(ピッチが自動変化する効果)を演出でき ます。 K D J 0 E L F G A M N H I C B 図 4: ピッチエンベロープジェネレーター (ノーマルパート(AWM2)の場合) A: B: C:
パートパラメーター D +50 G F E I H K M 0 -50 A C L J B 図 5: ピッチエンベロープジェネレーター (ノーマルパート(FM-X)の場合) A: B: C: D: E: F: G: H: I: J: K: L: M: 鍵盤を弾く(キーオン) 鍵盤を離す(キーオフ) 時間 ピッチ アタックタイム ディケイ1タイム ディケイ2タイム リリースタイム イニシャルレベル アタックレベル ディケイ1レベル ディケイ2レベル リリースレベル PEG Hold Time (ホールドタイム) PEG Attack Time (アタックタイム) PEG Decay 1 Time (ディケイ1タイム) PEG Decay 2 Time 鍵盤を弾いてからホールドレベルで設定したピッチを持続する時間を設定し ます。 ホールドタイムが終わり、ピッチ変化がスタートしてから、アタックレベル で設定したピッチに達するまでの時間を設定します。 アタックレベルで設定したピッチに達してから、ディケイ1レベルで設定し たピッチに達するまでの時間を設定します。 (ディケイ2タイム)
パートパラメーター PEG Depth (デプス) ピッチEGによるピッチの変化幅を設定します。 ノーマルパート(AWM2)の場合 0: 元のピッチのまま変化しません。 値が0から離れるほどピッチ変化の幅が大きくなります。 マイナスの値: ピッチ変化の高低が逆になります。 ノーマルパート(FM-X)の場合 設定値は8oct、2oct、1oct、1/2octになります。たとえば、設定値を 8octとした場合には、ピッチEGのレベル値に最小値を指定すると音源部か ら入力されたピッチ(0)に対して-4オクターブの変化が得られ、最大値を指 定すれば+4オクターブの変化が得られます。 PEG Depth Velocity Sensitivity (デプスベロシティー センシティビティー ) ピッチEGによるピッチの変化幅を、鍵盤を弾く強さ(ベロシティー )によっ て増減する度合いを設定します。 プラスの値: 強いベロシティーでピッチEGの変化幅が広くなり(図6)、弱 いベロシティーでは狭くなります(図7)。 マイナスの値 (ノーマルパート(AWM2)の場合のみ): 強いベロシティー でピッチ
パートパラメーター PEG Time Velocity Sensitivity (タイムベロシティー センシティビティー ) (ノーマルパート(AWM2)の場合 のみ) ピッチEGによるピッチ変化の時間を、鍵盤を弾く強さ(ベロシティー )に よって増減する度合いを設定します。 プラスの値: 強いベロシティーでピッチEGの変化が速くなり(図9)、弱い ベロシティーでは遅くなります(図10)。 マイナスの値: 強いベロシティーでピッチEGの変化が遅くなり、弱いベ ロシティーでは速くなります。 0: ベロシティーによるピッチEGの変化はなくなります。 図 9: 強いベロシティー (ピッチ変化が速い) 図 10: 弱いベロシティー (ピッチ変化が遅い) PEG Time Velocity Sensitivity Segment ピッチEGのどの部分でPEGタイムベロシティーセンシティビティーを有効 にするかを設定します。 (タイムベロシティー センシティビティーセグメント) (ノーマルパート(AWM2)の場合 のみ) PEG Time Key Follow Sensitivity (タイムキ
パートパラメーター PEG Time Key Follow Sensitivity Center Key (タイムキーフォロー センシティビティー PEGタイムキーフォローセンシティビティーの基準音を設定します。 ここで設定したキー (ノート)では、ピッチEGで設定したピッチ変化の速さ がそのまま再現されます。 センターキー ) (ノーマルパート(AWM2)の場合 のみ) F C G +63 +30 D E -40 B A 図 11: ピッチEGタイムキーフォローセンシティビティーとセンターキー A: B: C: D: E: F: G: センターキー 遅い 速い 低音 高音 プラスの値 マイナスの値 15
パートパラメーター 1-2-4 Filter Type (フィルタータイプ) LPF (ローパスフィルター ) 設定したカットオフ周波数よりも高い周波数の音をカットするフィルターです。 カットオフ周波数を上げるとパスする信号が多くなり音が明るくなります。 カットオフ周波数を下げると多くの信号がカットされるため音が暗くなりま す。レゾナンスを上げると、カットオフ周波数付近の信号が増幅(ブースト) されて特徴的な音になります。 最も使いやすく、シンセサイザーの音作りに適したフィルターです。 Y C A Y A X B X 図 12: ローパスフィルター A: B: C: X: Y: LPF24D カットオフ周波数 レゾナンス 通過する部分 周波数(ピッチ) 音量 デジタルならではのクセを持つ-24dB/octのLPF型ダイナミックフィル ターです。 LPF24Aと比べ、レゾナンス効果が強く付けられます。 A B 図 13: LPF24D A: B: レゾナンス 通過する部分 LPF24A アナログシンセの4ポールLPF(-24dB/oct)に近い特性を持つ、デジタルの LP
パートパラメーター LPF18s 3ポール(-18dB/oct)のLPFです。 LPF18に比べると、なだらかな周波数カーブを持っています。 HPF 設定したカットオフ周波数よりも低い周波数の音をカットするフィルターです。 レゾナンスを上げると、カットオフ周波数付近の信号が増幅(ブースト)され て特徴的な音になります。 (ハイパスフィルター ) Y C B X A 図 14: ハイパスフィルター A: B: C: X: Y: HPF24D カットオフ周波数 レゾナンス 通過する部分 周波数(ピッチ) 音量 デジタルならではのクセを持つ-24dB/octのHPF型ダイナミックフィル ターです。 レゾナンス効果が強く付けられます。 A 図 15: HPF24D A: HPF12 レゾナンス -12dB/octのHPF型ダイナミックフィルターです。 17
パートパラメーター BPF (バンドパスフィルター ) 特定の周波数(カットオフ周波数)付近の周波数帯域の信号を通過させ、それ 以外の周波数帯域の信号をカットするフィルターです。 Y C B X A 図 16: バンドパスフィルター A: B: C: X: Y: BPF12D 中心周波数 カットされる部分 通過する部分 周波数 音量 デジタルならではのクセを持つ-12dB/octのHPFとLPFを組み合わせた フィルターです。 Y A B B D X C 図 17: BPF12D A: B: C: D: X: Y: レゾナンス カットされる部分 通過する部分 -12dB/oct 周波数 音量 18
パートパラメーター BPF6 -6dB/octのHPFとLPFを組み合わせたフィルターです。 A Y B B D X C 図 18: BPF6 A: B: C: D: X: Y: BPFw レゾナンス カットされる部分 通過する部分 -6dB/oct 周波数 音量 -12dB/octのHPFとLPFを組み合わせたフィルターですが、通過させるバ ンド幅をより広く設定できます。 Y B B A C X 図 19: BPFw A: B: C: X: Y: この幅をより広く設定できる カットされる部分 通過する部分 周波数 音量 19
パートパラメーター BEF (バンドエリミネートフィルター ) バンドパスフィルターと逆の特性を持ったフィルターです。 カットオフ周波数付近の音をカットして、カットオフ周波数の上下の周波数 の音をパスします。 Y B X A C 図 20: バンドエリミネートフィルター A: B: C: X: Y: 中心周波数 カットされる部分 通過する部分 周波数 音量 BEF12 -12dB/octのバンドエリミネートフィルターです。 BEF6 -6dB/octのバンドエリミネートフィルターです。 Dual LPF -12dB/octのLPFを2つパラレル(並行)に組み合わせたフィルターです。 2つのフィルター間の距離を、ディスタンスで設定します。フィルターの特 性図は画面に表示されます。 (デュアルLPF) A Y B X 図 21: デュアルLPF A: B: X: Y: Dual HPF ディスタンス 画面上では、低い方のカットオフ周波数を設定。高い方のカットオフ 周波数は低い方に連動する 周波数 音量 -12dB/octのHPFを2つパラレル(並行)に組み合わせた
パートパラメーター Dual BEF -6dB/octのBEFを2つシリアル(直列)に組み合わせたフィルターです。 (デュアルBEF) Y A X B 図 22: デュアルBEF A: B: X: Y: ディスタンス 画面上では、低い方のカットオフ周波数を設定。高い方のカットオフ 周波数は低い方に連動する 周波数 音量 LPF12+HPF12 2ポール(-12dB/oct)のLPFとHPFを2つシリアル(直列)に組み合わせた フィルターです。 HPFカットオフとHPFキーフォローセンシティビティーを設定できます。 LPF6+HPF6 1ポール(-6dB/oct)のLPFとHPFを2つシリアル(直列)に組み合わせたフィ ルターです。 HPFカットオフとHPFキーフォローセンシティビティーを設定できます。 LPF12+BPF6 -12dB/octのLPFと-6dB/octのBPFを2つパラレル(並行)に組み合わせた フィルターです。 2つのフィルター間の距離を、ディスタンスで設定します。フィルターの特 性図は画面に表示されます。 Y A X B 図 23: LPF12+BPF
パートパラメーター 1-2-5 Filter (フィルター ) 特定の周波数よりも高い(または低い)周波数の信号を取り除くことで、音色を作り変えるための ユニットです。 このユニットでは、電子楽器の音源部でピッチユニットから出力された音声信号を処理します。 フィルターは、ある周波数までの信号は通過させますが、それ以上または以下の信号は通過させ にくくする働きがあります。その周波数をカットオフ周波数(フリケンシー )といいます。カット オフ周波数の調整により、音の明るさを変えることができます。 フィルターのレゾナンスを調整して、音に独特のクセを付けて音色が変化する度合いをコント ロールします。 Cutoff Frequency (カットオフ周波数) Cutoff Velocity Sensitivity (カットオフベロシティー センシティビティー ) Distance (ディスタンス) Resonance (レゾナンス) Width (ウィズ) Resonance Velocity Sensitivity (レゾナンスベロシティー センシティビティー ) カットオフ周波数を設定してフィルターのか
パートパラメーター Cutoff Key Follow Sensitivity (カットオフキーフォロー センシティビティー ) Cutoff Key Follow Sensitivity Center Key (カットオフキーフォロー センシティビティー フィルターのカットオフ周波数を、鍵盤の高低によって増減する度合いを設 定します。 プラスの値: 低音部の鍵盤を弾いたときほどカットオフ周波数が低く、高 音部の鍵盤を弾いたときほどカットオフ周波数が高くなります。 マイナスの値: 低音部の鍵盤を弾いたときほどカットオフ周波数が高く、 高音部の鍵盤を弾いたときほどカットオフ周波数が低くなります。 カットオフキーフォローセンシティビティーの基準音となるC3を表示しま す。 この値は固定値で変更できません。 センターキー ) E D F G + – A B C 図 24: カットオフキーフォローセンシティビティーとセンターキー A: B: C: D: E: F: G: HPF Cutoff Frequency (ハイパスフィルターカットオフ 周波数) HPF Cutoff Key
パートパラメーター 1-2-6 Filter EG (フィルター EG: フィルターエンベロープジェネレーター ) フィルター EGでは、タイムとレベルを設定して、鍵盤を弾いた瞬間から音が消えるまでの、 カットオフ周波数の時間的な変化を作ることができます。下のグラフに示したパラメーターにそ れぞれ値を設定し、フィルター EGを作ります。鍵盤を弾くと、ここで設定したEGに従ってカッ トオフ周波数が変化します。 K D J 0 E L F G A M N H I C B 図 25: フィルターエンベロープジェネレーター A: B: C: D: E: F: G: H: I: J: K: L: M: N: 鍵盤を弾く(キーオン) 鍵盤を離す(キーオフ) 時間 カットオフ周波数 ホールドタイム アタックタイム ディケイ1タイム ディケイ2タイム リリースタイム ホールドレベル アタックレベル ディケイ1レベル ディケイ2レベル(サステインレベル) リリースレベル FEG Hold Time (ホールドタイム) FEG Attack Time (アタックタイム) FEG Decay
パートパラメーター FEG Decay 1 Level アタックレベルに達してから、次の変化の目標となるカットオフ周波数です。 (ディケイ1レベル) FEG Decay 2 Level 鍵盤を押さえている間、持続し続けるカットオフ周波数です。 (ディケイ2レベル) FEG Release Level 鍵盤を離してから、変化の目標となるカットオフ周波数です。 (リリースレベル) FEG Time Key Follow Sensitivity (タイムキーフォロー センシティビティー ) FEG Time Key Follow Sensitivity Center Key (タイムキーフォロー センシティビティー フィルター EGのカットオフ周波数の変化の速さを、鍵盤の高低によって増 減する度合いを設定します。 プラスの値: フィルター EGの変化が低音部ほど遅く、高音部ほど速くな ります。 マイナスの値: フィルター EGの変化が低音部ほど速く、高音部ほど遅く なります。 0: 鍵盤によるフィルター EGの変化はなくなります。 FEGタイムキーフォローセンシティビティーの基準
パートパラメーター FEG Time Velocity Sensitivity (タイムベロシティー センシティビティー ) フィルター EGによるカットオフ周波数の変化の時間を、鍵盤を弾く強さ(ベ ロシティー )によって増減する度合いを設定します。 プラスの値: 強いベロシティーでフィルター EGの変化が速くなり(図 27)、弱いベロシティーでは遅くなります(図28)。 マイナスの値: 強いベロシティーでフィルター EGの変化が遅くなり、弱 いベロシティーでは速くなります。 0: ベロシティーによる変化はなくなります。 図 27: 強いベロシティー (カットオフ周波数の変化が速い) 図 28: 弱いベロシティー (カットオフ周波数の変化が遅い) FEG Time Velocity Sensitivity Segment フィルター EGのどの部分でFEGタイムベロシティーセンシティビティーを 有効にするかを設定します。 (タイムベロシティー センシティビティーセグメント) FEG Depth (デプス) フィルター EGによるカットオフ周波数の変化幅を設定します。 0: フィ
パートパラメーター FEG Depth Velocity Sensitivity (デプスベロシティー センシティビティー ) フィルター EGによるカットオフ周波数の変化幅を、鍵盤を弾く強さ(ベロシ ティー )によって増減する度合いを設定します。 プラスの値: 強いベロシティーでフィルター EGの変化幅が広くなり(図 29)、弱いベロシティーでは狭くなります(図30)。 マイナスの値: 強いベロシティーでフィルター EGの変化幅が狭くなり、 弱いベロシティーでは広くなります。 0: ベロシティーによるカットオフ周波数の変化はなくなります。 図 29: 強いベロシティー (カットオフ周波数の変化幅が広い) 図 30: 弱いベロシティー (カットオフ周波数の変化幅が狭い) FEG Depth Velocity Sensitivity Curve (デプスベロシティー センシティビティーカーブ) 鍵盤を弾く強さ(ベロシティー )によるフィルター EGの変化幅の増減の仕方 を設定するカーブです。選択したカーブは画面上に表示されます。 図31のカーブの場合、中程度のベロシティーの広い範囲でカット
パートパラメーター 1-2-7 Filter Scale (フィルタースケール) フィルタースケールは、鍵盤(キー )の高低によって、フィルターのカットオフ周波数を変化させ る機能です。鍵盤を4つのブレークポイント(ノートナンバー )で分割し、各ブレークポイントに カットオフ周波数を増減する値(オフセット値)を設定します。ブレークポイント以外の音では、 設定されたブレークポイント間を直線で結んだ周波数となります。 カットオフ周波数=64のときに表1と図32のように設定した場合、各ブレークポイントでの周 波数は以下のようにオフセット値を加算された値になります。 /i 表 1: 各ブレークポイントでのオフセット値 ブレークポイント 1 2 3 4 ノート C#1 D#2 C3 A4 オフセット -4 +10 +17 +4 Y 81 74 68 60 A B C D X 図 32: フィルタースケール A: B: C: D: X: Y: ブレークポイント1 ブレークポイント2 ブレークポイント3 ブレークポイント4 ノート カットオフ周波数 Break Point
パートパラメーター 1-2-8 Amplitude (アンプリチュード) エレメント/オペレーター /ドラムキーの音量に関する設定をするユニットです。ここで決められ た出力レベルでエフェクトユニットに出力されます(2 エフェクトを参照)。 アンプリチュードエンベロープジェネレーター (アンプリチュードEG)の設定によって、鍵盤を 弾いた瞬間から音が消えるまでの、音量の時間的な変化を作ります。 Level エレメント/オペレーター /ドラムキーの音量を設定します。 (レベル) Level Velocity Sensitivity (レベルベロシティー センシティビティー ) Level Velocity Sensitivity Offset (レベルベロシティー センシティビティーオフセット) エレメント/オペレーター /ドラムキーの音量を、鍵盤を弾く強さ(ベロシ ティー )で変化させる度合いを設定します。 プラスの値: 鍵盤を強く弾いたときほど音が大きくなります。 マイナスの値: 鍵盤を弱く弾いたときほど音が大きくなります。 0: ベロシティーによる音量変化はなくなります。 レベルベロ
パートパラメーター Y 127 A B C 0 64 127 X 図 35: レベルベロシティーセンシティビティーオフセット = 96 A: B: C: X: Y: Level Velocity Sensitivity Curve レベルベロシティーセンシティビティー = 0 レベルベロシティーセンシティビティー = 32 レベルベロシティーセンシティビティー = 64 鍵盤を弾いたときのベロシティー 実際に音源に送るベロシティー エレメント/ドラムキーの鍵盤を弾く強さ(ベロシティー )による音量の変化 の仕方を設定します。選択したカーブは画面上に表示されます。 (レベルベロシティー センシティビティーカーブ) D Y C A X B 図 36: レベルベロシティーセンシティビティーカーブ A: B: C: D: X: Y: Element Pan (エレメントパン) Alternate Pan (オルタネートパン) Random Pan (ランダムパン) 弱い 強い 小さい 大きい ベロシティー (鍵盤を弾く強さ) 音量 音の左右の定位を調節します。 パートを構成
パートパラメーター Scaling Pan (スケーリングパン) Level Key Follow Sensitivity (レベルキーフォロー センシティビティー ) Level Key Follow Sensitivity Center Key 音の定位が、鍵盤の高低によって左右に変化する度合いを設定します。 パンの設定がC3での定位となります。 プラスの値: 低音部の鍵盤を弾いたときほど定位が左になり、高音部の鍵 盤を弾いたときほど右に移動します。 マイナスの値: 低音部の鍵盤を弾いたときほど定位が右になり、高音部の 鍵盤を弾いたときほど左に移動します。 エレメントの音量を、鍵盤の高低によって増減する度合いを設定します。 プラスの値: 低音部の鍵盤を弾いたときほど音量が小さく、高音部の鍵盤 を弾いたときほど音量が大きくなります。 マイナスの値: 低音部の鍵盤を弾いたときほど音量が大きく、高音部の鍵 盤を弾いたときほど音量が小さくなります。 レベルキーフォローセンシティビティーの基準音となるC3を表示します。 この値は固定値で変更できません。 (レベルキーフォロー センシティビテ
パートパラメーター 1-2-9 Amplitude EG (アンプリチュードEG: アンプリチュードエンベロープジェネ レーター ) アンプリチュードEGでは、タイムとレベルを設定して、鍵盤を弾いた瞬間から音が消えるまで の、音量の時間的な変化を作ることができます。下のグラフに示したパラメーターにそれぞれ値 を設定し、アンプリチュードEGを作ります。鍵盤を弾くと、ここで設定したEGに従ってパート の音量が変化します。 ノーマルパート(AWM2)、ドラムパートの場合 D J K I 0 E F L M G C H A B 図 38: アンプリチュードエンベロープジェネレーター A: B: C: D: E: F: G: H: I: J: K: L: M: 鍵盤を弾く(キーオン) 鍵盤を離す(キーオフ) 時間 音量 アタックタイム ディケイ1タイム ディケイ2タイム リリースタイム イニシャルレベル アタックレベル ディケイ1レベル ディケイ2レベル(サステインレベル) リリースレベル ノーマルパート(FM-X)の場合 J D L M 0 E A M K F
パートパラメーター A: B: C: D: E: F: G: H: I: J: K: L: M: 鍵盤を弾く(キーオン) 鍵盤を離す(キーオフ) 時間 音量 ホールドタイム アタックタイム ディケイ1タイム ディケイ2タイム リリースタイム アタックレベル ディケイ1レベル ディケイ2レベル リリース(ホールド)レベル AEG Attack Time (アタックタイム) AEG Decay 1 Time (ディケイ1タイム) AEG Decay 2 Time 鍵盤を弾いてからアタックレベルで設定した音量に達するまでの時間を設定 します。 アタックレベルで設定した音量に達してから、ディケイ1レベルで設定した 音量に達するまでの時間を設定します。 (ディケイ2タイム) ディケイ1レベルで設定した音量に達してから、ディケイ2レベルで設定し た音量に達するまでの時間を設定します。 AEG Release Time 鍵盤を離してから音が消えるまでの時間を設定します。 (リリースタイム) AEG Initial Level 鍵盤を弾いた瞬間の音量を設定します。 (イニシャルレベル) AEG
パートパラメーター AEG Time Key Follow Sensitivity Center Key (タイムキーフォロー センシティビティー AEGタイムキーフォローセンシティビティーの基準音を設定します。 ここで設定したキー (ノート)では、タイムで設定した音量変化の速さがその まま再現されます。 センターキー ) F C G +63 +30 D E -40 B A 図 40: AEGタイムキーフォローセンシティビティーとセンターキー A: B: C: D: E: F: G: AEG Time Key Follow Sensitivity Release Adjustment (タイムキーフォロー センシティビティー リリースアジャストメント) センターキー 遅い 速い 低音 高音 プラスの値 マイナスの値 AEGタイムキーフォローセンシティビティーのAEGリリースに対する感度 を調整します。 値を下げると感度が下がります。 127: ディケイ1、ディケイ2と同じAEGタイムキーフォローセンシティ ビティーになります。 0: AEGリリースに対するAEGタイムキーフォロー
パートパラメーター AEG Time Velocity Sensitivity (タイムベロシティー センシティビティー ) アンプリチュードEGによる音量変化の時間を、鍵盤を弾く強さ(ベロシ ティー )によって増減する度合いを設定します。 プラスの値: 強いベロシティーでアンプリチュードEGの音量変化が速く なり(図41)、弱いベロシティーでは遅くなります(図42)。 マイナスの値: 強いベロシティーでアンプリチュードEGの音量変化が遅 くなり、弱いベロシティーでは速くなります。 0: ベロシティーによる変化はなくなります。 図 41: 強いベロシティー (音量変化が速い) 図 42: 弱いベロシティー (音量変化が遅い) AEG Time Velocity Sensitivity Segment アンプリチュードEGのどの部分でAEGタイムベロシティーセンシティビ ティーを有効にするかを設定します。 (タイムベロシティー センシティビティーセグメント) Half Damper Switch (ハーフダンパースイッチ) Half Damper Time (ハーフダンパータイム)
パートパラメーター 1-2-10 Amplitude Scale (アンプリチュードスケール) アンプリチュードスケールは、鍵盤(キー )の高低によって、音量を変化させる機能です。 ノーマルパート(AWM2)、ドラムパートの場合 鍵盤を4つのブレークポイント(ノートナンバー )で分割し、各ブレークポイントに音量を増減す る値(オフセット値)を設定します。 ブレークポイント以外の音では、設定されたブレークポイント間を直線で結んだ音量となりま す。 レベル=80のときに表2と図43のように設定した場合、各ブレークポイントでの音量は以下の ようにオフセット値を加算された値になります。 /i 表 2: 各ブレークポイントでのオフセット値 ブレークポイント 1 2 3 4 ノート C1 C2 C3 C4 オフセット -4 +10 +17 +4 97 Y 90 84 76 A B C D X 図 43: アンプリチュードスケール A: B: C: D: X: Y: ブレークポイント1 ブレークポイント2 ブレークポイント3 ブレークポイント4 ノート 出力レベル
パートパラメーター ノーマルパート(FM-X)の場合 ブレークポイントで設定した音程を境界として、ローカーブで左側のカーブを決め、ローデプス でそのカーブの急峻さを決めます。 同様にハイカーブで右側のカーブを決め、ハイデプスでそのカーブの急峻さを決めます(下図参 照)。 Y +exp + +lin +lin +exp D B A X E C -exp -lin -lin -exp 図 44: アンプリチュードスケール A: B: C: D: E: X: Y: ローデプス ローカーブ ブレークポイントアウトプットレベル ハイカーブ ハイデプス キー 出力レベル レベルスケーリングブレークポイントに設定したキーではOperator Levelで設定したままの出 力レベルです。レベルスケーリングブレークポイントより左側のキーではローカーブとローデプ スで設定したカーブに合わせて、右側のキーではハイカーブとハイデプスで設定したカーブに合 わせて、それぞれ出力レベルが補正されます。Expタイプのカーブでは出力レベルは指数的な変 化、Linerタイプでは直線的な変化が得られます。ど
パートパラメーター 1-2-11 LFO (ローフリケンシーオシレーター ) 音源部のローフリケンシーオシレーター (LFO)は、低周波の信号を発振するユニットです。 ピッチ/フィルター /アンプリチュードに対する変調(周期的な揺れを与えること)に使われます。 ピッチへの変調によって音の高さを揺らす効果(ビブラート)、フィルターへの変調によって音色 を揺らす効果(ワウワウ)、アンプリチュードへの変調によって音量を揺らす効果(トレモロ)をつ けることができます。 LFOは、すべてのエレメント/オペレーターに共通にかかるパートLFOと、各エレメントにかか るエレメントLFOの2種類の設定があります。 LFO Wave ウェーブを選択して、LFOの揺れ方(周期的な変化の仕方)を設定します。 (LFOウェーブ) Speed (スピード) Key On Reset (キーオンリセット) LFOの揺れの速さを設定します。 値が大きいほど揺れが速くなります。 鍵盤を押したときにLFOの発振がリセットされるかどうかを設定します。 Off (オフ): LFOの発振はリセットされず、鍵盤を弾きなおすたびに、毎 回
パートパラメーター 1st-on (ファーストオン): 鍵盤を弾いたときに1音めは必ずLFOの発振 がリセットされ、波形の初期状態から信号波形が始まります。1音めを ノートオフせずに2音めを弾いた場合、2音めはリセットされません。 X A B 図 47: キーオンリセットファーストオン A: B: X: Delay (ディレイ) Fade-In Time (フェードインタイム) キーオン(1音め) キーオン(2音め) 時間 鍵盤を弾いてからLFOの効果が始まるまでの時間を設定します。 値が大きいほどLFOの効果が始まるまでの時間が長くなります。 LFOの効果が徐々に深くかかっていく時間を設定します。 値が大きいほどLFOの効果が始まってから最大レベルになるまでの時間 が長くなり、ゆっくりと変化が大きくなっていきます。 0: LFOの効果はフェードインされず、すぐに最大値になります。 B D X C A 図 48: 低い値: 速いフェードイン D B X C A 図 49: 高い値: 遅いフェードイン A: B: C: D: X: キーオン 最大値 ディレイ
パートパラメーター Pitch Modulation Depth (ピッチモジュレーション LFOのウェーブでピッチを周期的に変化させ、ビブラートをかける設定です。 値が大きいほどピッチの変化幅が広くなります。 デプス) Filter Modulation Depth デプス) LFOのウェーブでフィルターのカットオフ周波数を周期的に変化させ、ワウ 効果をかける設定です。 値が大きいほどカットオフ周波数の変化幅が広くなります。 Amplitude Modulation Depth LFOのウェーブで音量を周期的に変化させ、トレモロをかける設定です。 値が大きいほど音量の変化幅が広くなります。 (フィルターモジュレーション (アンプリチュード モジュレーションデプス) Tempo Sync LFOの揺れの速さを再生テンポと同期させるかどうかを設定します。 (テンポシンク) Random Speed (ランダムスピード) LFOの揺れの速さをランダムに変化させます。 値を大きくするほど、スピード変化が大きくなります。 0: 元のスピードになります。 テンポシンク=Onの場合は設
パートパラメーター Fade-Out Time (フェードアウトタイム) 鍵盤を弾いてホールドで設定された持続時間を経過したのち、LFOの効果が 徐々に減衰して消えていく時間を設定します。 値が大きいほどLFOの効果が減衰していく時間が長くなり、ゆっくりと変化 が小さくなっていきます。 C D B X A 図 51: 低い値: 速いフェードアウト C B D X A 図 52: 高い値: 遅いフェードアウト A: B: C: D: X: Loop (ループ) キーオン 最大値 ホールド フェードアウト 時間 LFOを繰り返し揺らし続ける(loop)か、1周期分揺れたところでストップす る(one shot)かを設定します。 41
パートパラメーター Phase LFOがリセットされたときの、初期位相を設定します。 (フェーズ) Y X 0 A 90 180 270 240 120 図 53: 波形の位相 A: X: Y: LFO Phase Offset (フェーズオフセット) 位相 時間 音量 LFOウェーブがリセットされたときの初期位相を、エレメントごとに設定し ます。 Y X 0 A 90 180 270 240 120 図 54: 波形の位相 A: X: Y: Control Destination 位相 時間 音量 デスティネーション) LFO信号で変調する機能を選択します。 アンプリチュードモジュレーションデプス、ピッチモジュレーションデプ ス、フィルターモジュレーションデプス、レゾナンスなど、さまざまなパラ メーターをコントロールデスティネーションとして設定できます。 Control Depth LFO信号による変調の深さを設定します。 (コントロール (コントロールデプス) Depth Offset (デプスオフセット) コントロールデプスで設定したLFO信号によ
パートパラメーター 1-3 操作パラメーター 1-3-1 General (ジェネラル) Audition Phrase Number オーディションフレーズを選びます。 (オーディションフレーズ プリセットでは、いくつかの種類のオーディションフレーズが用意されてい ナンバー ) ます。 Audition Phrase Note Shift オーディションフレーズのピッチを半音単位で調整します。 (オーディションフレーズ ノートシフト) Audition Phrase Velocity Shift オーディションフレーズのベロシティーを-63〜+63の範囲で調整します。 (オーディションフレーズ ベロシティーシフト) Assignable Switch 1 Mode / Assignable Switch 2 Mode (アサイナブルスイッチ1モード/ アサイナブルスイッチ2モード) Ribbon Controller Mode (リボンコントローラーモード) Motion Seq Hold Mode (モーションシーケンサー ホールドモード) [ASSIGN 1]ボタンと[ASSIG
パートパラメーター Element Pan Switch (エレメントパンスイッチ) エレメントエディット([EDIT] → パート選択 → エレメント選択 → [Amplitude] → [Level/Pan])で設定したパンを有効にする(on)か/しない (off)かを設定します。offに設定すると、エレメントエディットでのパン設 定をC (センター )とみなします。 Pitch Bend Range Upper ピッチベンドホイールの変化幅を半音単位で設定します。 / Pitch Bend Range 例: Lower アッパーの値を+12に設定した場合、ピッチベンドホイールの上方向の動作 (ピッチベンドレンジアッパー / で、1オクターブ上までのコントロールが可能となります。 ピッチベンドレンジロワー ) ロワー (左側)の値を-12に設定した場合、ピッチベンドホイールの下方向の 動作で、1オクターブ下までのコントロールが可能となります。 Micro Tuning Number (マイクロチューニング ナンバー ) Micro Tuning Root (マイクロチューニング マイクロチューニング
パートパラメーター Legato Slope (レガートスロープ) 「Mono/Poly」を「Mono」に設定してレガート演奏するときの、音の立ち 上がりを調整します。 「Mono」に設定してレガートで演奏すると、選んでいるパートに割り当て られているウェーブフォームのアタックの速さによっては、音の立ち上がり が不自然になる場合があります。そういった場合に、このパラメーターで音 の立ち上がりを調整します。 通常は、アタックの短いウェーブフォームではこの値を小さく、長い場合は 大きく設定します。 1-3-4 Micro Tuning List (マイクロチューニングリスト) Equal Temperament (平均律) Pure Major (純正律(長調))、 1オクターブを12の間隔で等分した音律です。 現在もっともポピュラーな音律です。 自然倍音を基準とするため、主要3和音が美しく純粋に響くのが特徴です。 現在でも合唱のハーモニーなどにみられます。 Pure Minor (純正律(短調)) Werckmeister (ヴェルクマイスター )、 Kirnberger (キルンベルガー )、
パートパラメーター 1-3-5 Arpeggio (アルペジオ) アルペジオとは、鍵盤を押さえるだけでさまざまなフレーズやバッキングパターンが自動的に演 奏される機能です。 従来の分散和音などが中心だったアルペジオの枠を大きく超えて、鍵盤を演奏するときの演奏補 助的な役割にとどまらず、楽曲制作でも目的の楽器や音楽ジャンルにぴったりあったバッキング フレーズを作成するツールとして活用できます。 Arpeggio Master Switch パフォーマンス全体のアルペジオ再生のオン/オフを設定します。 (アルペジオマスタースイッチ) Arpeggio Part Switch パートのアルペジオ再生のオン/オフを設定します。 (アルペジオパートスイッチ) Synchro Quantize Value 複数パートのアルペジオを再生する際、再生中のアルペジオに対して、次の アルペジオをスタートさせるタイミングを調整します。 バリュー ) 「off」に設定すると、各パートを鳴らすタイミングと同時に、アルペジオが 再生されます。 表示される数値はクロックを表しています。 (シンクロクオンタイズ Arpeggio
パートパラメーター Arpeggio Velocity Limit (アルペジオベロシティー リミット) Velocity Rate (ベロシティーレート) アルペジオが鳴る音程の範囲(最低音と最高音)を設定します。 ここで設定した範囲内のベロシティーで、アルペジオが鳴ります。また、最 高値を先に指定して最低値と最高値が逆になるような設定を行なった場合、 アルペジオが鳴るベロシティーの範囲を上下2つの範囲に分け、その間の範 囲ではアルペジオが鳴らないようにすることもできます。 たとえば、93〜34のように最低値と最高値が逆になるような設定を行なっ た場合、1〜 34と93〜127の範囲でアルペジオが鳴ります。その間の範囲 のベロシティー (35〜92)ではアルペジオは鳴りません。 アルペジオ再生のベロシティーを増減する割合を設定します。 100%: 元のままです。 100%より小さい値: 鍵盤を弾いたときのアルペジオ再生のベロシ ティーを下げます。 100%より大きい値: ベロシティーを上げます。 この設定によってベロシティーが0になる場合は1に置き換えられます。 この設定によってベロシティ
パートパラメーター Swing (スイング) アルペジオ/モーションシーケンサーグリッドで指定した音符で数えて偶数 拍(裏拍)にあたるノートイベントのタイミングを前後に移動して、アルペジ オ/モーションシーケンサー再生のリズムが跳ねた感じ(スイング感)を出しま す。 +1以上: ジャストのタイミングより後ろに移動します。 -1以下: ジャストのタイミングより前に移動します。 0: アルペジオ/モーションシーケンサーグリッドで設定した音符の発音 タイミングを移動せず、スイング感を出しません。 スイングやシャッフル、バウンスなど、跳ねたリズムを作成する場合に便利 です。 Output Octave Shift アルペジオの音程をオクターブ単位で上下に移動します。 (アウトプットオクターブシフト) Octave Range (オクターブレンジ) Velocity Mode (ベロシティーモード) アルペジオ演奏の音域を、1オクターブ単位で変更します。 プラスの値: アルペジオ演奏のオクターブ幅が上方向に広がります。 マイナスの値: アルペジオ演奏のオクターブ幅が下方向に広がります
パートパラメーター Accent Start Quantize (アクセントスタート クオンタイズ) Fixed SD/BD (フィックスト SD/BD) (ドラムパートの場合) アクセントベロシティースレッショルドで設定した以上のベロシティーで鍵 盤が押さえられたときに、一部のアルペジオタイプに用意されているアクセ ントフレーズが再生されるタイミングを設定します。 Off (オフ): アクセントフレーズは、強いベロシティーで鍵盤が押さえら れたと同時に再生します。 On (オン): アクセントフレーズは、そのアルペジオタイプごとに設定さ れている音符のタイミングに合わせて再生します。 アルペジオ再生においてバスドラム(BD)をC1、スネアドラム(SD)をD1に 割り当てるかどうかを設定します。 このパラメーターの設定をオンにすることで、アルペジオ再生においてバス ドラムはC1、スネアドラムはD1で鳴ります。 ドラムキットの多くは、C1にバスドラム、D1にスネアドラムの音が割り当 てられています。しかし、ドラムキットによっては、これら以外のノートに もバス/スネアドラムの音を割り当てている場合が
パートパラメーター Smoothness (スムースネス) Random (ランダム) Lane FX Receive (レーンFXレシーブ) Lane Trigger Receive (レーントリガーレシーブ) Lane Sync (レーンシンク) Lane Speed (レーンスピード) Lane Key On Reset (レーンキーオンリセット) Lane Loop (レーンループ) Lane Velocity Limit (レーンベロシティーリミット) シーケンスの時間変化の滑らかさを設定します。以下のようなパラメーター があり、それぞれ効果する範囲が異なります。 Common Motion Seq Smoothness: パフォーマンス内のMS FXがオ ンになっているレーンのSmoothnessを相対的に変化させます。 Part Motion Seq Smoothness: パート内のMS FXがオンになってい るレーンのSmoothnessを相対的に変化させます。 Motion Seq Smoothness: シーケンスごとのSmoothnessの設定で す。
パートパラメーター Lane Unit Multiply (レーンユニットマルチプライ) モーションシーケンサーの再生時間を伸縮する度合いを変更します。 再生時間を伸縮することでモーションシーケンサーの譜割やテンポが変化 し、元のモーションシーケンサーとは異なったタイプのモーションシーケン サーとなります。 200%: 元の再生時間の2倍となり、結果としてテンポが半分にダウンし ます。 100%: 元の再生時間のまま変更しません。 50%: 元の再生時間の半分になり、テンポは倍のスピードにアップしま す。 Common: 全パート共通のユニットマルチプライで設定した値が適用さ れます。 Arp: 選択中パートのアルペジオのユニットマルチプライで設定した値が 適用されます。 1-3-7 Controller Set (コントローラーセット) 本体のコントローラーやノブ、ボタンなどには、いろいろな機能を自由に割り当てることができ ます。たとえば、鍵盤のアフタータッチによってビブラートをかけたり、モジュレーションホ イールを使って音の明るさを変更するなど、コントローラーと機能をさまざまに組
パートパラメーター Curve Type (カーブタイプ) デスティネーションで設定したパラメーターの変化カーブを設定します。 Standard: Sigmoid: Threshold: Bell: Dogleg: FM: AM: 52
パートパラメーター M: Discrete Saw: Smooth Saw: Triangle: Square: Trapezoid: Tilt Sine: Bounce: 53
パートパラメーター Resonance: Sequence: Hold: Curve Polarity (カーブポラリティー ) Curve Ratio カーブタイプで選択したカーブの極性を設定します。 uni (ユニポーラー ): 単極。カーブの形状に応じてパラメーターが基準値 のプラスかマイナス、どちらか片方の範囲でのみ変化します。 bi (バイポーラー ): 双極。カーブの形状に応じてパラメーターが基準値 のプラスとマイナス、両方の範囲で変化します。 カーブによるパラメーター値の変化比を設定します。 (カーブレシオ) Curve Parameter (カーブパラメーター ) カーブの形状を調整します。 カーブタイプにより、数が異なります。 1-3-8 Effect (エフェクト) 音源部やオーディオ入力部から出力された音声に、残響、広がり、厚みなど、さまざまな効果を かけ、音を加工する装置です。音作りの最終段階でエフェクトを活用することによって、さらに 表現力を加えます。 エフェクトがかかっていない音を「ドライ」音、エフェクトで加工された音を「ウェット」音とい いま
パートパラメーター サイドチェーン/ モジュレーター サイドチェーン/モジュレーターとは、通常の入力とは別系統の入力のこと です。特定のエフェクトタイプでこれらを指定することができ、パートや オーディオの入力信号により、エフェクトのかかり具合をコントロールでき ます。 エフェクトタイプによりサイドチェーン、モジュレーターと呼び方が異なり ます。特に別系統入力の音量変化を使ってエフェクトをコントロールする場 合、サイドチェーンと呼びます。 Element Connection Switch ノーマルパート(AWM2)の各エレメントの出力先を、インサーションエフェ クトA、Bのどちらにするかを設定します。 また、インサーションエフェクトを通さない設定(Thru=スルー )にすること もできます。 (エレメントコネクション スイッチ) Drum Key Connection Switch (ドラムキーコネクション スイッチ) Insertion FX Switch (インサーションFXスイッチ) Insertion Connection Type (インサーションコネクション タイプ) ドラムパー
パートパラメーター Reverb Send (リバーブセンド) Variation (バリエーション) Variation Send (バリエーションセンド) Variation To Reverb (バリエーション トゥー リバーブ) Reverb Return リバーブエフェクトへ送る信号の量(センドレベル)を設定します。 値を大きくするとリバーブが深くなります。 コーラス、リバーブ、ディレイに加え、さまざまな音色変化を生みだすエ フェクトです。 バリエーションエフェクトへ送る信号の量(センドレベル)を設定します。 値を大きくするとバリエーションエフェクトの効果が深くなります。 バリエーションエフェクトで処理された信号をリバーブエフェクトへ送る量 を設定します。 値を大きくすると、バリエーションエフェクトがかかった音にリバーブが深 くかかる状態になります。 リバーブエフェクトで処理された信号の出力レベルを設定します。 (リバーブリターン) Variation Return バリエーションエフェクトで処理された信号の出力レベルを設定します。 (バリエーションリターン) Reverb P
パートパラメーター Parametric EQ (PEQ: パラメトリックEQ) 中心周波数付近の信号レベル(ゲイン)を設定に従ってブースト/カットします。 音の補正に使用できるすべてのパラメーターを調整できるイコライザーです。 以下のパラメーターを調整できます。 Frequency (フリケンシー ): 中心周波数 Gain (ゲイン): 中心周波数のゲイン(ブースト/カット) Q (キュー ): 帯域幅(「Q (キュー )」を参照) Y + X 0 – 図 58: PEQ Frequency (フリケンシー ) 中心周波数を設定します。 ゲイン設定によってブースト/カット(増減)する中心周波数を設定します。 Gain (ゲイン) フリケンシーで設定した周波数付近の信号レベルを、どの程度ブースト/ カット(増減)するかを設定します。 Q (キュー ) ブースト/カットする帯域の幅を設定します。 そのため、このパラメーターによって周波数特性カーブが決まります。 Q設定は、3バンドEQの場合、ピーキングタイプであるミドルにだけ用意さ れています。ハイとローのEQは、シェルビング
エフェクト 2 エフェクト 2-1 基本的な用語 2-1-1 定義 2-2 VCM (Virtual Circuitry Modeling/仮想回路モデリ ング) VCMとは、アナログエフェクターの回路挙動を素子レベル(ICやコンデン サーなど)からモデリングする技術のことです。VCMテクノロジーを使った エフェクトタイプは、ビンテージで味わいのある音を演出できます。 REV-X REV-Xとは、ヤマハがプロオーディオ機器用に開発した、リバーブアルゴリ ズムのことです。REV-Xによるリバーブ音は、高密度で豊かな残響の音質、 なめらかな減衰、原音を生かす広がりと奥行きといった特長を持っていま す。 エフェクトタイプ 2-2-1 Reverb (リバーブ) 複雑な残響音を人工的に作って、音が鳴っている空間の拡がりを再現するエフェクトです。 音に自然な余韻を与え、空間や奥行きを演出できます。再現する空間の大きさや響き方によって、 HALL、ROOM、PLATE、STAGEなどのプログラムがあります。 HD HALL ホールの響きをリアルにシミュレートしたリバーブです。 REV-X HA
エフェクト 2-2-2 Delay (ディレイ) 入力音を時間的に遅らせて発音させ、やまびこのような効果を作り出すエフェクトです。 CROSS DELAY 2本のディレイのフィードバックをクロスさせたエフェクトです。ディレイ 音が左右に飛び交うタイプのディレイです。 TEMPO CROSS DELAY ディレイタイムが曲のテンポとシンクするタイプのクロスディレイです。 TEMPO DELAY MONO ディレイタイムが曲のテンポとシンクするタイプのモノラルディレイです。 TEMPO DELAY STEREO ディレイタイムが曲のテンポとシンクするタイプのステレオディレイです。 CONTROL DELAY ディレイ長をリアルタイムに変えてスクラッチ音などを作り出すディレイです。 DELAY LCR L/C/Rの3本のディレイ音を発生するディレイです。 DELAY LR L/Rの2本のディレイ回路をステレオ入力化したディレイです。 ANALOG DELAY RETRO BBD素子を使用したアナログディレイのシミュレーションエフェクトです。 BBD素子の設定がショートディレイ設定になってい
エフェクト 2-2-4 Flanger (フランジャー ) (周波数特性的に)強いうねりを作りだすエフェクトです。基本原理はコーラスと同じですが、 コーラスよりもディレイタイムを短くし、さらにフィードバック回路を持つことで激しいうねり と音程が移行する効果を与えます。曲中で常時かけるのではなく、ポイントを決めて部分的にか けるように使います。 VCM FLANGER 1970年代に使用されていたアナログフランジャーの特徴を再現したエフェ クトで、暖かみのある高音質なフランジャーエフェクトをかけることができ ます。 CLASSIC FLANGER 癖がないうねりが得られるフランジャーです。 TEMPO FLANGER LFOの揺れ周期がテンポと同期するタイプのフランジャーです。 DYNAMIC FLANGER 入力音のレベルによってディレイ変調をリアルタイムにコントロールするフ ランジャーです。 CONTROL FLANGER LFOの代わりにマニュアル操作で効果を得るフランジャーです。 2-2-5 Phaser (フェーザー ) フィードバック回路と位相をずらして原音とミックスするフェー
エフェクト 2-2-7 Distortion (ディストーション) サウンドを歪ませるエフェクトです。アンプの出力を過大に高くしたり、アンプに入力する前に 信号を十分に増幅すると、アンプからは歪みを持った信号が出力されます。ディストーションは、 歪みを音作りの中で積極的に利用するためのエフェクトです。ディストーションの特徴は、厚み のある音と、長い持続時間にあります。厚みは、クリップした波形が多くの倍音を含むために生 まれます。また持続時間は、実際に音が伸びているわけではなく、減衰して聴感上は聴きとりに くくなったレベルの音も、レベルをあげて歪ませることによって音が伸びたように感じます。 AMP SIMULATOR 1 ギターアンプシミュレーターです。 AMP SIMULATOR 2 ギターアンプシミュレーターです。 COMP DISTORTION コンプとディストーションの複合エフェクトです。 COMP DISTORTION DELAY コンプとディストーション、ディレイの複合エフェクトです。 US COMBO American comboアンプシミュレーターです。 JAZZ COMB
エフェクト UNI COMP DOWN 大きな音を抑えるダウンワードアルゴリズムのコンプレッサーです。 Ratio: 1.0 Ratio: 2.0 Ratio: 4.
エフェクト 2-2-9 Wah (ワウ) フィルターの周波数特性を変化させることで、独特のサウンドを作り出すエフェクトです。周波 数特性がLFOによって周期的に変化するのがオートワウ、入力する楽器音の音量によって変化す るのがタッチワウ、足下のペダルでコントロールするのがワウペダル(ペダルワウ)です。1970 年代に使用されていたアナログワウエフェクトの特徴を再現したエフェクトで、暖かみのある高 音質なワウエフェクトをかけることができます。 VCM AUTO WAH VCM技術を用いたビンテージ系のオートワウです。 VCM TOUCH WAH VCM技術を用いたビンテージ系のタッチワウです。 VCM PEDAL WAH VCM技術を用いたビンテージ系のペダルワウです。 コントローラーセットの設定で、VCM PEDAL WAHのパラメーターの1つ である「Pedal Control」をフットコントローラーなどに割り当て、ペダル から操作してお使いください。 2-2-10 Lo-Fi (ローファイ) 意図的に音質を劣化させて、存在感やレトロな雰囲気を出すためのエフェクトです。音を劣化さ せる方法とし
エフェクト BEAT REPEAT (EVEN) サンプリングしたサウンドを繰り返し再生することで、機械的なビートを作 成するエフェクトです。 1ビートを2、4、8、16…のような数で等分割した基本的な音符の長さの リピートをします。 BEAT REPEAT (TRIPLET) サンプリングしたサウンドを繰り返し再生することで、機械的なビートを作 成するエフェクトです。 1ビートを3の倍数で等分割した連音符の長さのリピートをします。 BEAT REPEAT (EVEN+TRIPLET) サンプリングしたサウンドを繰り返し再生することで、機械的なビートを作 成するエフェクトです。 BEAT REPEAT (EVEN)の系列とBEAT REPEAT (TRIPLET)の系列が混 在している設定です。 BEAT REPEAT (FREE) サンプリングしたサウンドを繰り返し再生することで、機械的なビートを作 成するエフェクトです。 より細かく等分割された連音符の長さのリピートをします。 SPIRALIZER F ピッチが無限に上昇または下降しているように感じさせる特殊なフィルター です。フランジ
エフェクト 2-3 エフェクトパラメーター 2-3-1 A AEG Phase アンプリチュードEGの位相をずらします。 AM Depth 音量変調の深さを設定します。 AM Inverse R 右チャンネルにおける音量変調の位相を設定します。 AM Speed 音量変調の速さを設定します。 AM Wave 音量変調用の波形を選択します。 AMP Type シミュレートするアンプタイプを選択します。 Analog Feel アナログフランジャーの音質を加味します。 Attack コンプレッサー効果が効き始めるまでの時間を設定します。 Attack Offset ワウがかかり始めるまでの時間を設定します。 Attack Time [Dynamic Flanger、Dynamic Phaser、Dynamic Ring Modulator、 Dynamic Filter] エンベロープフォロワーの立ち上がり時間を設定します。 [Beat Repeat] 全体にかけるゲートの立ち上がり時間を設定します。 2-3-2 B Balance 低域と高域のバランスを調整します
エフェクト Comp Level コンプレッサーの出力レベルを調整します。 Comp Output Level コンプレッサー効果をかけた音の出力レベルを設定します。 Comp Ratio コンプレッサーの圧縮比を設定します。 Comp Release コンプレッサー効果から開放されるまでの時間を設定します。 Comp Sustain コンプレッサーによる音の伸び具合の時間を調整します。 Comp SW コンプレッサーのOn/Offスイッチです。 Comp Threshold コンプレッサーのスレッショルド(効果が効き始める入力レベル)値を設定し ます。 Control Type Control Delayのパラメーターです。 Normal: つねにディレイがかかります。 Scratch: Delay Timeに割り当てられたコントローラー値が0で、かつ Delay Time Offsetが0のときはディレイがかかりません。それ以外の 場合はディレイがかかります。 Crush Type Bit精度の落とし方を設定します。 Curve 音が止まるまでの速度カーブを設定
エフェクト Density 選択したエフェクトタイプに基づいて以下の設定をします。 [Reverb系] リバーブの密度を設定します。 [Early Reflection、Gated Reverb、Reverse Reverb] 反射音の密度を設 定します。 Depth 選択したエフェクトタイプに基づいて以下の設定をします。 [Space Simulator] シミュレートする部屋の奥行きを設定します。 [VCM Flanger] ディレイ変調の周期的変化を制御するLFO波形の振幅値を 設定します。 [Phaser系] 位相変調の周期的変化を制御するLFO波形の振幅値を設定しま す。 [Jazz Combo] コーラス/ビブラートの深さを設定します。 Detune 音程をずらす量を設定します。 Device 音の歪み方を変化させるデバイスを選びます。 Diffusion [Reverb系] リバーブの広がりをコントロールします。 [Tempo Phaser、Early Reflection] 広がり感をコントロールします。 Direction [Flanger系、Phaser系、Wah系、F
エフェクト Dyna Level Offset エンベロープフォロワー出力に足すオフセットを設定します。 Dyna Threshold Level エンベロープフォロワーが動き出すレベルを設定します。 2-3-5 E Edge 歪み方のカーブを設定します。 Emphasis 高域の特性の変化を設定します。 EQ Frequency EQで増減させる周波数を設定します。 EQ Gain EQで増減させるゲインを設定します。 EQ High Frequency 高域をEQで増減させる周波数を設定します。 EQ High Gain 高域をEQで増減させるゲイン量を設定します。 EQ Low Frequency 低域をEQで増減させる周波数を設定します。 EQ Low Gain 低域をEQで増減させるゲイン量を設定します。 EQ Mid Frequency 中域をEQで増減させる周波数を設定します。 EQ Mid Gain 中域をEQで増減させるゲイン量を設定します。 EQ Mid Width 中域をEQで増減させる範囲の幅を設定します。 EQ Width EQ
エフェクト 2-3-6 F F/R Depth 前後のパンの深さを設定します。 このパラメーターは、Pan Direction=L turnまたはR turnのときに有効で す。 FB Hi Damp Offset R 右側チャンネルにおける高音の減衰量のオフセットを設定します。 FB Level Offset R 右側チャンネルにおけるフィードバックの量のオフセットを設定します。 Feedback エフェクト出力を再び入力へ戻すレベルを設定します。 Feedback (Level) 選択したエフェクトタイプに基づいて以下の設定をします。 [Reverb系、Early Reflection] イニシャルディレイのフィードバック量を 設定します。 [Delay系全般、Chorus系、Flanger系、Comp Distortion、Delay、 Tech系] ディレイ出力を再び入力へ戻すレベル(マイナスは位相反転)を設定 します。 [Analog Delay (Short)、Analog Delay (Long)] ディレイのフィードバッ ク量を設定します。 [Tempo Phaser、Dyn
エフェクト 2-3-8 H Height シミュレートする部屋の高さを設定します。 High Attack 高域側においてのコンプレッサー効果が効き始めるまでの時間を設定します。 High Cut 高域レベルをカットします。 High Damp Frequency 高域の減衰を調整します。 High Gain 高域側においての出力のレベルを設定します。 High Level 高域のレベルを設定します。 High Mute 高域のミュートスイッチです。 High Ratio 選択したエフェクトタイプに基づいて以下の設定をします。 [REV-X Hall、REV-X Room、HD Hall、HD Room、HD Plate] 高域成 分の調整をします。 [Multi-band Comp] 高域側においてのコンプレッサーの圧縮比を設定しま す。 High Subband Gain Lch, Rch ステレオ感調整されたHigh帯域の合成ゲイン(Lch、Rch)です。 High Threshold 高域側においての効果が効き始める入力レベルを設定します。 High Treb
エフェクト 2-3-10 K Knee スレッショルド付近のカーブを設定します。値が増えるほど緩やかになりま す。 2-3-11 L L/R Depth 左右のパンの深さを設定します。 L/R Diffusion 音の広がり感を出すための左右のディレイ差を設定します。 Lag 音符で指定されたディレイにずれをつけるディレイの長さを設定します。 Length リピートする長さを設定します。 Length Change Quantize Lengthパラメーターを変化させるタイミングをクオンタイズします。 LFO Depth 選択したエフェクトタイプに基づいて以下の設定をします。 [SPX Chorus、Symphonic、Classic Flanger、Ring Modulator] 変調 の深さを設定します。 [Tempo Phaser] 位相変調の周波数を設定します。 LFO Phase Difference 変調波形のL/R位相差を設定します。 LFO Phase Reset LFOの初期位相のリセット方法を設定します。 LFO Speed 選択したエフェクトタイプ
エフェクト LPF Cutoff Freqency ローパスフィルターのカットオフ周波数を設定します。 LPF Resonance 入力のローパスフィルターにクセを付けます。 2-3-12 M Manual 選択したエフェクトタイプに基づいて以下の設定をします。 [VCM Flanger] ディレイ変調のオフセット値を設定します。 [VCM Phaser Mono、VCM Phaser Stereo] 位相変調のオフセット値を 設定します。 Make Up Gain コンプレッサー部の出力レベルを設定します。 Master Volume パワーアンプのゲインを調整します。 Mic Output Gate Switch Off: HPF出力、Noise Generator出力を常に通過させます。 On: Instに音声入力がある時にHPF出力、Noise Generator出力を通過 させます。 Mic Input Level マイク入力のレベルを設定します。 Mic L-R Angle 出力を取り出すマイクのL/Rの角度を設定します。 Mic Position スピーカ
エフェクト Mod Speed 変調の速さを設定します。 Mod Wave Type 変調用波形を選択します。 Mode [VCM Phaser Mono、VCM Phaser Stereo] フェーザータイプを切り替 える1要素を設定します。 [British Combo] プリアンプを切り替えます。 Modulation Phase 変調波形のL/R位相差を設定します。 Modulator Input Level モジュレーターのレベルを設定します。 Move Speed Vowelで設定した音に移る時間を設定します。 M/S Onにすると、中央と左右に定位する音を別々に音色変化させられます。 2-3-13 N Noise Gate Attack ノイズゲートがかかり始めるまでの時間を設定します。 Noise Gate Release ノイズゲート効果から開放されるまでの時間を設定します。 Noise Gate Threshold ノイズゲート効果が効き始める入力レベルを設定します。 Noise Level ノイズのレベルを設定します。 Noise LPF C
エフェクト 2-3-15 P Pan 1, 2 1、2系列目のパンをそれぞれ設定します。 Pan AEG Min Level パンをアンプリチュードEGコントロールする最小レベルを設定します。 Pan AEG Type パンをアンプリチュードEGコントロールするタイプを選択します。 Pan Depth パンのかかる深さを設定します。 Pan Direction 音の左右の定位が移動する方向を設定します。 Pan Type パンのタイプを指定します。 Panning コーラス/ビブラートの広がりを調整する。 Pedal Control ワウフィルターのカットオフ周波数を設定します。 コントローラーセットの設定で、このパラメーターをフットコントローラー などに割り当て、ペダルから操作してお使いください。 Phase Control 位相変調の深さを設定します。 Phase Shift Offset 位相変調のオフセット値を設定します。 Phaser SW フェーザーのタイプを設定します。 Pitch 1, 2 1、2系列目の半音単位のピッチをそれぞれ設定します。
エフェクト Resonance Offset レゾナンスの値のオフセット値を設定します。 Retrigger Attack Time 全体にかけるゲートの立ち上がり時間を設定します。 Retrigger Cycle リピートをトリガーする周期を設定します。 Retrigger Gate Time 全体にかけるゲートの時間を設定します。 Retrigger Release Time 全体にかけるゲートのリリース時間を設定します。 Retrigger Quantize Onにすると、シーケンサーの小節線に合わせたタイミングでリピートしま す。 Reverb Delay 初期反射音からリバーブ音までのディレイタイムを設定します。 Reverb Time リバーブの長さを設定します。 Reverse 逆再生したものをリピートさせます。 Room Size 音が鳴っている空間の大きさを設定します。 Rotor Fast ファスト回転時のローター (低域側)の回転する周波数を設定します。 Rotor Slow スロー回転時のローター (低域側)の回転する周波数を設定します。
エフェクト Side Chain Lvl サイドチェーン用のコントロール回路入力へのレベルを設定します。 Side Chain Input Level サイドチェーン用のコントロール回路入力へのレベルを設定します。 Side Sample Rate サンプルレートを落とします(Side成分用)。 Slow-Fast Time of Horn ホーン(高域側)における回転速度切り替え時の移行時間を設定します。 Slow-Fast Time of Rotor ローター (低域側)における回転速度切り替え時の移行時間を設定します。 Space Type 空間シミュレーションのタイプを選択します。 Speaker Air スピーカーキャビネットの特性を強調します。 Speaker Type [Amp Simulator 1、Comp Distortion Delay] シミュレートスピーカーの タイプを選択します。 [US Combo、Jazz Combo、US High Gain、British Lead、Small Stereo、British Combo、British Legend
エフェクト 2-3-19 U Upper Range [VCM Auto Wah、VCM Touch Wah、VCM Pedal Wah] ワウフィル ターの可変範囲の最高値を設定します。 [Control Flanger] Flange Controlにおける変化幅の上限を設定します。 [Control Phaser] Phase Controlにおける変化幅の上限を設定します。 2-3-20 V Vib Speed ビブラートの揺れる速度を設定します(Chorus=Vibの際に有効)。 Vocoder Attack ボコーダー出力のアタック値を設定します。 値を小さくすると立ち上がりが早くなり、大きくすると遅くなります。 Vocoder Release ボコーダー出力のリリース値を設定します。 値を小さくすると減衰が早くなり、大きくすると遅くなります。 Volume リアンプの音量レベルを調整します。 Vowel 母音を選択します。 2-3-21 W Wah Pedal ワウペダルの位置を設定します。 Wah SW ワウのタイプを設定します。 Wall Vary シミュ
MIDI 3 MIDI 3-1 概要 3-1-1 MIDIについて MIDI (ミディ)は、Musical Instrument Digital Interfaceの頭文字をとったもので、楽器同士 を接続して演奏情報や音色情報などをやりとりするために作られた世界統一の規格です。世界統 一規格ですから、メーカーや楽器の種類が違ってもデータをやりとりできます。MIDIでは、 「鍵盤を弾く」、「音色を選ぶ」といった演奏に関する情報以外に、画面を切り替えるための情報 や、テンポをコントロールするための情報など、さまざまな情報をやりとりできます。 これらの情報をフルに活用すると、鍵盤やコントローラーを使って演奏するだけではなく、パー トごとのパンやリバーブの深さを変えたり、エフェクトの設定を変更するなど、本体パネルで設 定するパラメーターのほとんどを、外部MIDI機器からMIDIを通してコントロールできます。 3-1-2 MIDIチャンネル MIDIの情報には、MIDIチャンネルという1〜16の番号が割り当てられています。 このMIDIチ ャンネルを使って、1本のMIDIケーブルで同時に16チャンネル分の情
MIDI A B C 図 62: MIDIケーブル A: MIDIトランスミットチャンネル2 B: MIDIケーブル C: MIDIレシーブチャンネル2 3-1-3 MIDIポート 前述の16個しかないMIDIチャンネルを拡張するためのものとして、MIDIポートがあります。 MIDIケーブルでは同時に1ポート分(16チャンネル分)のデータしか通信できませんが、USBケー ブルでは最大8ポート分(16x8=128チャンネル分)のMIDIデータを扱えます。 3-1-4 MIDIメッセージ MIDIで扱うメッセージには、大きく分けて以下の2種類があります。 チャンネルメッセージ(「3-2 チャンネルメッセージ」を参照) システムメッセージ(「3-3 システムメッセージ」を参照) 以下の説明では、MIDIメッセージの例を示します。 録音したMIDIデータの編集方法など、MIDI メッセージの詳細については、市販されているMIDIの解説書をご参照ください。 79
MIDI 3-2 チャンネルメッセージ 3-2-1 Note On/Off (ノートオン/ノートオフ) 鍵盤の演奏情報を伝えるメッセージです。 Note On (ノートオン): 鍵盤を押さえたときに送信されるメッセージです。 Note Off (ノートオフ): 鍵盤を離したときに送信されるメッセージです。 各メッセージには、どの鍵盤を演奏したかを示す「ノートナンバー」と、どれくらいの強さで演奏 したかを示す「ベロシティー」という2種類のデータが含まれます。 ノートナンバーの受信範囲は、中央のド(C3)を60として、0 (C -2)〜127 (G8)です。 ベロシティーの情報はノートオンにのみ含まれ、受信範囲は1〜127です。 3-2-2 Pitch Bend (ピッチベンド) ピッチベンドホイールを操作することで出力する、ピッチを連続的に変化させるMIDIメッセー ジです。 ピッチベンドホイールの操作を数値で示します。 3-2-3 Program Change (プログラムチェンジ) パフォーマンスを選択するためのMIDIメッセージです。 バンクセレクトと組み合わせて使用す ると、すべてのバンク
MIDI ポルタメントタイム(No.5) ポルタメントのかかり方を調節するMIDIメッセージです。 127: ポルタメント効果は最大になります。 0: ポルタメント効果はなくなります。 ポルタメントスイッチ(No.65)をオンにしないと効果はありません。 データエントリーMSB (No.6)、 データエントリーLSB (No.38) RPN MSBとRPN LSBイベントの値を設定するMIDIメッセージです。 MSBとLSBの2つのコントロールチェンジの組み合わせでパラメーターの 値が設定されます。 メインボリューム(No.7) パートごとのボリューム(音量バランス)を調節するMIDIメッセージです。 127: 音量が最大になります。 0: 音が出ません。 パートごとの音量のバランスを調節するときに使います。 パン(No.10) パートごとのパン(ステレオ再生したときの音の定位)を調節するMIDIメッセ ージです。 127: 定位が右端に移動します。 0: 定位が左端に移動します。 エクスプレッション (No.
MIDI アタックタイム(No.73) パートごとのアンプリチュードEGのアタックタイムを調節するMIDIメッセ ージです。 0〜127の値を-64〜+63に置き換えて元のパートデータに加算し、アタッ クタイムを変更します。 ブライトネス(No.74) パートごとのフィルターカットオフ周波数を調節するMIDIメッセージです。 0〜127の値を-64〜+63に置き換えて元のパートデータに加算し、カット オフ周波数を変更します。 ディケイタイム(No.75) パートごとのアンプリチュードEGのディケイタイムを調節するMIDIメッセ ージです。 0〜127の値を-64〜+63に置き換えて元のパートデータに加算し、ディケ イタイムを変更します。 エフェクト1デプス (リバーブセンドレベル) (No.91) リバーブエフェクトに対するセンドレベルを設定するMIDIメッセージです。 エフェクト3デプス (コーラスセンドレベル) (No.
MIDI 表 3: RPN パラメーターリスト RPN パラメーター名 MSB LSB 000 000 000 データエントリー ( 範囲 ) 機能 MSB LSB ピッチベンドセンシ ティビティー 0 - 24 - ピッチベンド情報による音程変化 の幅を、半音単位で設定します。 001 ファインチューン 0 - 127 0 - 127 音程を100/8192セント単位で 変更します。 MSB×128+LSBの値を基に -8192〜0〜+8191の範囲内で 変化します。 000 002 コースチューン -24 - +24 - 音程を半音単位で変更します。 127 127 ヌル - - RPNとNRPNの指定を解除して、 誤ってデータエントリーを送って も音源の設定が変化しないように します。 3-2-5 Channel Mode Message (チャンネルモードメッセージ) オールサウンドオフ (No.
MIDI 3-3 システムメッセージ 3-3-1 システムエクスクルーシブメッセージ 音源やエフェクトの設定を変えたり、スイッチをリモートコントロールしたり、音源モードを切 り替えたりなど、MIDIを通して音源の内部設定を変更するためのメッセージです。 外部MIDI機器との間で、バルクダンプやパラメーターチェンジなどのシステムエクスクルーシブ メッセージの送受信を行なう場合、本体のデバイスナンバーを相手側機器のデバイスナンバーと 合わせる必要があります。 このMIDIメッセージを使うと、外部MIDI機器から本体のほとんどすべ ての設定をエディットすることも可能になります。 GMシステムオンなどの一部のシステムエク スクルーシブメッセージはユニバーサルメッセージと呼ばれ、デバイスナンバーは不要です。 ジェネラルMIDI (GM) システムオン このメッセージを受信すると、シンセサイザーはGMシステムレベル1と互 換性のあるMIDIメッセージを受け取るようになるため、バンクセレクトメッ セージを受け付けなくなります。 GMシステムオンメッセージを受信すると、マルチのパート1〜16の各受信 チャンネルが1〜
ヤマハ音楽制作機器ウェブサイト http://jp.yamaha.com/mp/ ヤマハ ダウンロード http://download.yamaha.