User Manual

パートパラメーター
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1-3-5 Arpeggio(アルペジオ)
アルペジオとは、鍵盤を押さえるだけでさまざまなフレーズやバッキングパターンが自動的に演
奏される機能です。
従来の分散和音などが中心だったアルペジオの枠を大きく超えて、鍵盤を演奏するときの演奏補
助的な役割にとどまらず、楽曲制作でも目的の楽器や音楽ジャンルにぴったりあったバッキング
フレーズを作成するツールとして活用できます。
ArpeggioMasterSwitch
(アルペジオマスタースイッチ)
パフォーマンス全体のアルペジオ再生のオン/オフを設定します。
ArpeggioPartSwitch
(アルペジオパートスイッチ)
パートのアルペジオ再生のオン/オフを設定します。
SynchroQuantizeValue
(シンクロクオンタイズ
バリュー )
複数パートのアルペジオを再生する際、再生中のアルペジオに対して、次の
アルペジオをスタートさせるタイミングを調整します。
off」に設定すると、各パートを鳴らすタイミングと同時に、アルペジオが
再生されます。
表示される数値はクロックを表しています。
ArpeggioHold
(アルペジオホールド)
一度鍵盤を弾いたあと、鍵盤から指を離してもアルペジオが繰り返し鳴り続
けるかどうかを設定します。
Off(オフ):鍵盤を押している間のみ、アルペジオを再生します。
On(オン):一度鍵盤を弾いたあと、鍵盤から指を離してもアルペジオが
繰り返し鳴り続けます。
Sync-Off(シンクオフ):鍵盤から手を離している間も内部的にはアルペ
ジオ再生が続き、次に鍵盤を弾くと発音が再開されます。
KeyMode
(キーモード)
鍵盤を弾いたときのアルペジオ再生の仕方を設定します。
Sort(ソート):複数の鍵盤を弾いたとき、鍵盤を弾いた順番に関係なく
常に同じアルペジオが鳴ります。
Thru(スルー ):複数の鍵盤を弾いたとき、鍵盤を弾いた順番によってア
ルペジオの再生の仕方が変わります。
Direct(ダイレクト):アルペジオによる演奏は再生されず、鍵盤を弾い
た音がそのまま鳴ります。ただし、アルペジオによって、パンやブライ
トネスなどのコントロールチェンジデータによる音色変化の効果が得ら
れます。したがって、アルペジオデータ内にコントロールチェンジデー
タが入っているアルペジオタイプを選択している場合に有効な設定です。
Sort+Drct(ソート+ダイレクト):ソートの設定でアルペジオが鳴り、
同時に鍵盤を弾いた音も鳴ります。
Thru+Drct(スルー +ダイレクト):スルーの設定でアルペジオが鳴り、
同時に鍵盤を弾いた音も鳴ります。
ChangeTiming
(チェンジタイミング)
アルペジオ再生中にアルペジオタイプを変更したとき、実際に切り替わるタ
イミングを決めます。
Real-time(リアルタイム):すぐに切り替わります。
Measure(メジャー ):次の小節の頭で切り替わります。
Loop
(ループ)
鍵盤を押さえ続けるとアルペジオが繰り返し演奏されるか、鍵盤を押さえる
たびに1回だけ演奏されるかを切り替えます。
On(オン):鍵盤を押さえ続けるとアルペジオが繰り返し演奏されます。
Off(オフ):鍵盤を押さえ続けても1回だけ演奏されます
ArpeggioNoteLimit
(アルペジオノートリミット)
アルペジオが鳴る音程の範囲(最低音と最高音)を設定します。
設定した範囲内の鍵盤を弾いたとき、アルペジオは鳴ります。
C5〜C4のように最低音の方が最高音より音程が高いような設定を行なった
場合、C -2〜C4とC5〜G8の範囲でアルペジオが鳴ります。