User Manual

取扱説明書
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17
外部MIDIシーケンサーを使って、MOTIF-
RACK ESを音源として鳴らす場合
この接続例では、本体をマルチモードにしてください。ボイスモード
またはパフォーマンスモードでは、同時に複数チャンネルのMIDIメッ
セージを受信できないため、シーケンサーの再生データのような複数
チャンネルのMIDIメッセージを受信しても、処理できずに単一の音で
鳴ってしまいます。
また、アルペジオ機能(42ページ)を使う場合、MIDI同期に関する設
定も必要です。下記をご参照ください。
MIDI THRU端子を使って、複数の音源を鳴
らしわける場合
外部MIDIシーケンサーの再生データを本体に送って鳴らすだけでな
く、MIDI THRU端子を通じて別のMIDI音源へ送って鳴らすことがで
きます。下記の接続例では、外部MIDIシーケンサーからの再生データ
はそのままMIDI THRU端子から出力されます。
この接続例では、本体をマルチモードにしてください。ボイスモード
またはパフォーマンスモードでは、同時に複数チャンネルのMIDIメッ
セージを受信できないため、シーケンサーの再生データのような複数
チャンネルのMIDIメッセージを受信しても、処理できずに単一の音で
鳴ってしまいます。同様に、スルーした先にある外部MIDI音源も、
ルチ音源のモード(状態)に設定してください。
また、外部MIDIシーケンサーをマスター機器として使っているので、
本体のMIDI同期設定を外部クロック使用に設定しておく必要がありま
す。[UTILITY] MIDI画面のMIDI Sync (MIDIシンク)を「MIDI」
設定してください。
外部MIDIシーケンサーと本体との同期(マスター機器と
スレーブ機器)
複数のMIDI機器を使う場合、クロック(同期信号)という信号で
MIDI機器同士のテンポを合わせる(同期をとる)必要があります。
自分のクロックを使ってほかの機器をコントロールする側の機器
をマスター機器、自分のクロックを使わずほかの機器のクロック
にコントロールされる側の機器をスレーブ機器といいます。
外部シーケンサーのソングファイルを本体のアルペジオ機能を
使って再生させたい場合などは、外部シーケンサーのクロックに
本体のアルペジオが同期するように、本体をスレーブに設定して
ください([UTILITY] MIDI画面のMIDI Sync (MIDIシンク)を
「MIDI」に設定してください)。また、外部シーケンサーの設定
で、外部シーケンサーをマスターに設定してください。
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シーケンサーによっては、ソング停止中には外部機器へクロック信
号を送信しない場合があります。MIDI Syncを「MIDI」に設定し
ているときは、マスター機器のクロック信号を受信しないと
MOTIF-RACK ESのアルペジオは機能しません。
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本体音源と外部音源の鳴らし分け
この接続により、外部MIDIシーケンサーの再生データの特定の
チャンネルデータを本体音源で鳴らし、残りのチャンネルデータ
を外部音源で鳴らす、といった鳴らし分けができます。
たとえば、外部MIDIシーケンサーで16チャンネルで構成される
ソングデータを再生し、そのうち1〜9チャンネルのデータを
MOTIF-RACK ESの音で鳴らし、10〜16チャンネルのデータを
MIDIスルーさせた上で別のMIDI音源で鳴らしたい場合、下記のと
おり設定してください。
MOTIF-RACK ES本体では、鳴らしたいパートの受信チャンネル
を1〜9のいずれかに設定し、使わないパートの受信チャンネルは
オフに設定します。[MULTI] [EDIT] [MUTE/SEL/
ENTER](ランプ消灯) パート選択 Voice画面のRcvCh
(レシーブチャンネル)で設定を行ないます。
外部MIDI音源では、鳴らしたいパートの受信チャンネルを10〜
16のいずれかに設定し、使わないパートの受信チャンネルはオフ
に設定します。
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TIP