User Manual
取扱説明書
53
ボイス、パフォーマンス、マルチ
本体でサウンドを作る上で基本となる3種類のプログラムについて説
明します。
ボイス
シンセサイザーや音源モジュールなど、電子楽器の音源に内蔵されて
いる楽器音色のことをボイスといいます。1つのボイスは、最大
4エレメント(ノーマルボイスの場合)または最大73キー (ドラムボイ
スの場合)で構成されます。ボイスは、エレメント/キー固有のパラ
メーターと、全エレメント/全キー共通のパラメーターをエディット
(編集)することによって作ります。ボイスエディットの作業は、ボイ
スモード(25ページ)、マルチボイスエディットモード(83ページ)で
行ないます。
パフォーマンス
ボイスを、複数重ねて(レイヤーして)鳴らす音色セットのことをパ
フォーマンスといいます。1つのパフォーマンスには最大4つのボイ
スを重ねられます。パフォーマンスは、パート固有のパラメーター
と、全パート共通のパラメーターをエディット(編集)することによっ
て作ります。パフォーマンスエディットの作業は、パフォーマンス
モード(33ページ)で行ないます。
マルチ
ボイスを音源各パート用に設定したものをマルチといいます。1つの
マルチには最大33パート分(58ページ)のボイスを重ねられます。マ
ルチは、パート固有のパラメーターと、全パート共通のパラメーター
をエディット(編集)することによって作ります。マルチエディットの
作業は、マルチモード(39ページ)で行ないます。
ボイス、パフォーマンスとマルチの構成を図示すると以下のようになります。
CH16
CH1
EG
PITCH
OSC
FILTER
AMP
LFO
PEG FEG
AEG
コモンエディットパラメーター
コモンエディットパラメーター
1ボイス
ボイス
1パート
パートエディットパラメーター
1パフォーマンス
コモンエディットパラメーター
エレメントエディットパラメーター
またはキーエディットパラメーター
ボイス
1パート
パートエディットパラメーター
1マルチ
n
ドラムボイスのキーエディットでは、LFO設定は
ありません。
キーボードメガボイス
通常のボイスでは、ベロシティ (鍵盤を弾く強さ)に適した音量/音質が、サウンドとして聞こえます。それに対してキーボードメガボイスで
は、ベロシティによって音量/音質が変わるだけではなく、選ばれているボイスの違う奏法のサウンドが呼び出されて鳴ります。たとえば、ギ
ターのさまざまな奏法(オープンソフト、デッドノート、スライドなど)のサウンドを鳴らすために、従来の電子楽器では奏法ごとに違うボイス
を呼び出すなどしていましたが、キーボードメガボイスではノート/ベロシティを指定することで、それらを呼び出せます。
n
キーボードメガボイスのボイス名は、「Mega **」などと表示されます。