User Manual

取扱説明書
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アンプリチュード
フィルターを通過したあとの音声の、音量に関する設定を行なうユニッ
トです。ここで決められたレベルでエフェクトユニットに出力されま
す。また、AEG (アンプリチュードエンベロープジェネレーター )に
よって、ノートオンを受信した瞬間から音が消えるまでの、音量の時間
的な変化を作ります。
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AEGによって、ノートオンを受信した瞬間から音が消えるまでの、音
量の時間的な変化を作ります。下のグラフに示したパラメーターにそ
れぞれ値を設定し、アンプリチュードエンベロープを作ります。ノー
トオンを受信すると、ここで設定したエンベロープに従ってボイスの
音量が変化します。たとえば、ピアノのように立ち上がりの早い音、
バイオリンのように立ち上がりの遅い音といった、いわゆる楽器らし
さを作り出すのに欠かせない設定です。なお、AEGはエレメントごと
に設定できます。
LFO (ローフリケンシーオシレーター )
LFOは低周波を発振するユニットです。
LFOから発振された低周波によって、各エレメントのピッチ、フィル
ター、アンプリチュードが変調され(周期的な揺れを受け)、ビブラー
ト(ピッチを揺らす効果)、ワウワウ(音色を揺らす効果)、トレモロ(音
量を揺らす効果)がそれぞれ得られます。
シングル音源 (ボイス /パフォーマンス
モード )とマルチ音源 (マルチモード )
本体音源部は、選んだモードによって性格の違う2種類の状態(シング
ル音源とマルチ音源)になります。両者の違いは、 受信できるMIDI
チャンネル数の違いによります。
シングル音源 (ボイスモード/パフォーマンス
モード )
シンセサイザーや音源モジュールで、単一のMIDIチャンネルのMIDI
メッセージだけを受信し発音する音源のことをシングル音源といいま
す。MOTIF-RACK ESでは、ボイスモード/パフォーマンスモードで
の音源部の状態がシングル音源になります。
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シングル音源(ボイスモード/パフォーマンスモード)でのMIDI受信チャ
ンネルは、[UTILITY] MIDI画面 BasicRcvCh (ベーシックレシー
ブチャンネル)で設定します。
マルチ音源 (マルチモード)
シンセサイザーや音源モジュールで、複数のMIDIチャンネルのMIDI
メッセージを同時に受信し発音する音源のことをマルチ音源といいま
す。MOTIF-RACK ESでは、マルチモードでの音源部の状態がマルチ
音源になり、最大で33パートが用意されています。
n
マルチ音源(マルチモード)でのMIDI受信チャンネルは、[MULTI]
ルチ選択 [EDIT] [MUTE/SEL/ENTER]ランプ消灯 パート選
択→ Voice画面 RcvCh (レシーブチャンネル)で、パートごとに設
定します。
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最大同時発音数について
シンセサイザーや音源モジュールなど、電子楽器の音源部で同時
に発音可能な最大数を「最大同時発音数」といいます。
本体内蔵AWM2音源では最大で128音まで同時に発音できます。
この音数を超える演奏データを本体音源部が受信すると、発音中
の音が止まり音切れが起きてしまいます。減衰しない/減衰の遅い
ボイスを使う場合には、最大同時発音数を超えないようにしてく
ださい。
また、最大同時発音数はボイス単位ではなくエレメント単位で計算
されます。ノーマルボイスでは最大4エレメントを重ねられるの
で、その場合は最大同時発音数は128音よりも少なくなります。
n
プラグインボードを取り付けた場合は、プラグインボードの音色を
発音しても、本体の最大同時発音数を消費しません。プラグイン
ボードの最大同時発音数については、プラグインボードの取扱説明
書でご確認ください。