User Manual
取扱説明書
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エフェクト部
音源部から出力された音声に、残響、広がり、厚みなど、さまざまな効果をかけ音を加工する装置です。DSP (デジタルシグナルプロセッサー )と
呼ばれる回路を用いてエフェクトの処理を行ないます。音作りの最終段階でエフェクトを活用することによって、さらに表現力を加えます。
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エフェクトプラグインボード(PLG100-VH)には対応していません。
エフェクトの構成
エフェクト部は、システムエフェクト、インサーションエフェクト、
マスターエフェクト、パートイコライザー、マスターイコライザーか
ら構成されています。
各モードでのエフェクト関連設定画面については、61、62ページを
ご参照ください。
システムエフェクト(リバーブ、コーラス)
システムエフェクトは、すべてのパートに対して共通の効果をかける
タイプのエフェクトです。
システムエフェクトを使用する場合は、各パートに設定したエフェク
トセンドレベルに従ってエフェクトへ音声を送ります。エフェクトで
加工された音声(ウェット音)は、全パート共通のリターンレベルに
従ってミキサーに戻り、ドライ音(エフェクトがかかっていない音)と
ミックスされます。
リバーブ
コンサートホールやライブハウスで演奏しているような残響(リバーブ)
効果のことです。
20個のリバーブタイプを内蔵しています。
コーラス
ディレイ系、コーラス系などのタイプを持つエフェクトです。
49個のエフェクトタイプを内蔵しています。
インサーション 1、2
インサーションエフェクトは、特定のパートに対して効果をかけるタ
イプのエフェクトです。
インサーションエフェクトでは、ドライ/ウェットのバランスでエ
フェクトをかける深さを調節します。ウェットを100%に設定するこ
とでエフェクト音だけを出力することもできます。
本体には、インサーション1、2を1セットとして8セットのインサー
ションエフェクトを内蔵しており、マルチモードでは最大8パートに
までインサーションエフェクトをかけられます。
各系統には、116個のエフェクトタイプがあります。
n
ボイスモードで使えるインサーションエフェクトは1セットだけです。
外部シーケンサー(例)
外部MIDIシーケンサーやコンピューター
のシーケンサーで、下記のように送信チャ
ンネル/ポートを設定した場合
MOTIF-RACKES音源部
(内部音源/プラグイン)
パート2
パート1
パート3
パート4
....
パート15
パート16
PLG1(パート16)
MIDIポート1
MIDIポート2
パート15
....
パート1
MIDIポート3
パート32(パート16)
パート17(パート1)
パート18(パート2)
パート19(パート3)
パート20(パート4)
パート31(パート15)
....
トラック1
トラック2
トラック3
トラック4
トラック5
トラック6
トラック7
トラック8
トラック9
トラック10
トラック11
トラック12
トラック13
トラック14
トラック15
トラック16
ここでは、マルチパートプラグインボードと
1枚のシングルパートプラグインボードを
MOTIF-RACK ESに取り付け、シングルプラ
グインボードをMIDIポート2に、マルチプラグ
インボードをMIDIポート3に設定した場合を例
にとって説明します。
MOTIF-RACK ESの内部音源のボイスを鳴ら
す場合はシーケンサーのポートを1に設定して
ください。ポート2〜3で本体音源のボイスは
鳴らせないのでご注意ください。プラグイン
ボードのボイスは、どのポートでも鳴らせま
す。音源部各パートの受信チャンネル設定は、
[MULTI] → マルチ選択 → [EDIT] → [MUTE/
SEL/ENTER]ランプ消灯 → パート選択 →
Voice画面 → RcvCh(レシーブチャンネル)で
行ないます。また、プラグインボードをどの
ポートで鳴らすかは、[UTILITY] →
PLG1Sys画面またはPLG2Sys画面 →
PortNo.(ポートナンバー )で設定します。
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シングルパートプラグインボードは、1枚に
つき同時に1ボイスだけ使えます。複数パー
トは使えませんのでご注意ください。
n
マルチパートプラグインボードは、スロット
2にだけ取り付けることができます。スロッ
ト1に取り付けることはできません。
n
マルチモードでの演奏で鳴るボイスやボ
リューム、パンなどの設定は、その時点で選
択されているパートでのミキシング設定(パー
トパラメーター設定)に従います。コントロー
ラーやエフェクトタイプなどの設定は、その
時点で選択されているマルチのミキシング設
定(コモンパラメーター設定)に従います。