User Manual

取扱説明書
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59

エフェクト部
音源部から出力された音声に、残響、広がり、厚みなど、さまざまな効果をかけ音を加工する装置です。DSP (デジタルシグナルプロセッサー )と
呼ばれる回路を用いてエフェクトの処理を行ないます。音作りの最終段階でエフェクトを活用することによって、さらに表現力を加えます。
n
エフェクトプラグインボード(PLG100-VH)には対応していません。
エフェクトの構成
エフェクト部は、システムエフェクト、インサーションエフェクト、
マスターエフェクト、パートイコライザー、マスターイコライザーか
ら構成されています。
各モードでのエフェクト関連設定画面については、61、62ページを
ご参照ください。
システムエフェクト(リバーブ、コーラス)
システムエフェクトは、すべてのパートに対して共通の効果をかける
タイプのエフェクトです。
システムエフェクトを使用する場合は、各パートに設定したエフェク
トセンドレベルに従ってエフェクトへ音声を送ります。エフェクトで
加工された音声(ウェット音)は、全パート共通のリターンレベルに
従ってミキサーに戻り、ドライ音(エフェクトがかかっていない音)と
ミックスされます。
リバーブ
コンサートホールやライブハウスで演奏しているような残響(リバーブ)
効果のことです。
20個のリバーブタイプを内蔵しています。
コーラス
ディレイ系、コーラス系などのタイプを持つエフェクトです。
49個のエフェクトタイプを内蔵しています。
インサーション 1、2
インサーションエフェクトは、特定のパートに対して効果をかけるタ
イプのエフェクトです。
インサーションエフェクトでは、ドライ/ウェットのバランスでエ
フェクトをかける深さを調節します。ウェットを100%に設定するこ
とでエフェクト音だけを出力することもできます。
本体には、インサーション1、2を1セットとして8セットのインサー
ションエフェクトを内蔵しており、マルチモードでは最大8パートに
までインサーションエフェクトをかけられます。
各系統には、116個のエフェクトタイプがあります。
n
ボイスモードで使えるインサーションエフェクトは1セットだけです。
外部シーケンサー(例)
外部MIDIシーケンサーやコータ
のシーサーで、下記のよに送信チ
ンネル/ポトを設定した場合
MOTIF-RACKES音源部
(内部音源/プグイン)

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パート2
パート1
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パート3 
パート4 
....
パート15 
パート16 
PLG1(パート16)
MIDIポート1
MIDIポート2
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パート15
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....

パート1

MIDIポート3
パート32(パート16)
パート17(パート1)
パート18(パート2)
パート19(パート3)
パート20(パート4)
パート31(パート15)
....
トラク1  
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トラク15  
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
ここでは、マルチパートプラグインボードと
1枚のシングルパートプラグインボードを
MOTIF-RACK ESに取り付け、シングルプラ
グインボードをMIDIポート2に、マルチプラグ
インボードをMIDIポート3に設定した場合を例
にとって説明します。
MOTIF-RACK ESの内部音源のボイスを鳴ら
す場合はシーケンサーのポートを1に設定して
ください。ポート2〜3で本体音源のボイスは
鳴らせないのでご注意ください。プラグイン
ボードのボイスは、どのポートでも鳴らせま
す。音源部各パートの受信チャンネル設定は、
[MULTI] マルチ選択 [EDIT] [MUTE/
SEL/ENTER]ランプ消灯 パート選択
Voice画面 RcvCh(レシーブチャンネル)で
行ないます。また、プラグインボードをどの
ポートで鳴らすかは、[UTILITY]
PLG1Sys画面またはPLG2Sys画面
PortNo.(ポートナンバー )で設定します。
n
シングルパートプラグインボードは、1枚に
つき同時に1ボイスだけ使えます。複数パー
トは使えませんのでご注意ください。
n
マルチパートプラグインボードは、スロット
2にだけ取り付けることができます。スロッ
ト1に取り付けることはできません。
n
マルチモードでの演奏で鳴るボイスやボ
リューム、パンなどの設定は、その時点で選
択されているパートでのミキシング設定(パー
トパラメーター設定)に従います。コントロー
ラーやエフェクトタイプなどの設定は、その
時点で選択されているマルチのミキシング設
定(コモンパラメーター設定)に従います。