User Manual

取扱説明書
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88
アルペジオ
アルペジオは、各ボイス/パフォーマンス/マルチに5種類まで登録できます。アルペジオについての説明は、42ページをご参照ください。
各ボイス/パフォーマンス/マルチのアルペジオを設定します。Category、Type以外のパラメーターは、各ボイス/パフォーマンス/マルチに登録
できる5種類のアルペジオに共通の設定です。
アルペジオエディット
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Category
カテゴリー
アルペジオタイプを、カテゴリーの設定をした上で選び、各ボイス/パフォーマンス/マルチに5種類まで登録しま
す。登録方法については、アルペジオストアをご参照ください(89ページ)。
 別冊データリストをご参照ください。
Type
タイプ
Tempo
テンポ
アルペジオのテンポを設定します。[UTILITY] MIDI画面 MIDI Sync (MIDIシンク) = MIDIに設定されている
ときは、この表示が[MIDI]となり変更できません。
 1〜300
ChgTiming
チェンジタイミング
アルペジオ再生中にアルペジオタイプを変更した場合の、実際に切り替わるタイミングを決めます。
 realtime (リアルタイム)、measure (メジャー )
realtime (リアルタイム)...........アルペジオタイプを変更したタイミングですぐに切り替わります。
measure (メジャー ) ................アルペジオタイプを変更してから、次の小節頭のタイミングで実際に切り替わります。
Switch
スイッチ
ノートオンを受信したときに、アルぺジオを再生をさせる(オン)かさせない(オフ)かを設定します。パネルの
[ARPEGGIO]ボタンを使って、このスイッチをオン/オフすることもできます。
 off、on
Hold
ホールド
一度鍵盤を弾いた後、鍵盤から指を離しても、次の鍵盤を弾くまで自動的にアルペジオが繰り返し鳴り続ける機能で
す。ここでは、ホールド機能のオン/オフを設定します。
 sync-off (下記参照)、off、on
sync-off (シンクオフ)...............ノートオンを受信したときに1音め(最初の和音)のアルペジオ再生の発音は、リセットされま
す(アルペジオデータの最初から発音します)。1音めをノートオフして2音めを弾いた場合、
2音めではリセットされません。鍵盤から手を離している間、アルペジオ再生は聞こえません
が、内部的には再生が続いており、2音めを弾くとその時点から発音が再開されるしくみです。
KeyMode
キーモード
キーモード(鍵盤を弾いたときのアルペジオ再生のしかた)を設定します。
 sort、thru、direct、sortdirect、thrudirect
sort (ソート) ..............................複数の鍵盤を弾いたとき、弾いた順に関係なく同じアルペジオが鳴ります。
thru (スルー ) .............................複数の鍵盤を弾いたとき、弾いた順によってアルペジオ再生が変わります。
direct (ダイレクト) ...................アルペジオのシーケンスデータ上のノートイベントを再生せず、押鍵音がそのまま鳴ります。
アルペジオデータ内のコントロールチェンジのみを使う場合に有効です。アルペジオ再生に
よって、パンやブライトネスなどのコントロールチェンジデータによる音色変化の効果が得ら
れます。したがって、アルペジオデータ内にコントロールチェンジデータが入っているタイプ
や、カテゴリー Cntr (コントロール)のタイプを選択している場合に有効な設定です。
sortdirect...................................sort (ソート)のルールでアルペジオが鳴り、同時に押鍵音自身の音も鳴ります。
thrudirect...................................thru (スルー )のルールでアルペジオが鳴り、同時に押鍵音自身の音も鳴ります。
n
カテゴリーがCntr (コントロール)のアルペジオタイプにはノートオン/オフを含まないアルペジオがあります(64
ページ)。このようなアルペジオを選んでいる場合で、KeyMode = sortまたはthruに設定されていると、鍵盤を弾
いても音が出ません。
sort、thruのどちらの場合も、実際に発音されるノートの順番は、アルペジオのシーケンスデータによって影響を
受けます。
VelMode
ベロシティモード
アルペジオ各構成音の発音ベロシティを決めます。
 original、thru
original (オリジナル) ................アルペジオのシーケンスデータが、あらかじめ持っているべロシティ値が、アルペジオの各
ノートの発音ベロシティになります。
thru (スルー ) .............................シーケンスデータが持っているベロシティ値に関係なく、実際にノートオンを受信したときの
ベロシティ値が、アルペジオの各ノートの発音ベロシティになります。
NoteLimit
ノートリミット
アルペジオを発生させる鍵盤の、最低音と最高音を設定します。ここで設定した最低音と最高音の間のノートナン
バーを受信したときに、アルペジオが鳴ります。
 C -2〜G8
n
C5〜C4のように最低音の方が最高音より音程が高いような設定を行なった場合、C -2〜C4とC5〜G8の範囲の音
域でアルペジオが機能します。
KeyMode (キーモード)にsort (ソート)またはthru (スルー )が設定されていてアルペジオノートリミット以外の鍵
域音を弾いた場合、音が鳴りませんのでご注意ください。
VelLimit
ベロシティリミット
アルペジオを発生させるベロシティの、最低値と最高値を設定します。ここで設定した最低値と最高値の間のベロシ
ティを受信したときに、アルペジオが鳴ります。
 1〜127
n
93〜34のように最低値と最高値が逆になるような設定を行なった場合、1〜34と93〜127の範囲のベロシティで
アルペジオが鳴ります。
UnitMltply
ユニットマルチプライ
アルペジオ再生の時間を伸ばしたり、縮めたりします。たとえば、値を200%に設定すると、元の再生時間の2倍と
なり、結果としてテンポが半分にダウンします。また、逆に値を50%に設定すると、元の再生時間の半分になり、
テンポは倍のスピードにアップします。元の再生時間のまま変更しない場合は100%を設定します。
 50%、66%、75%、100%、133%、150%、200%
Swing
スイング
裏拍の発音タイミングをクロック単位で移動することにより、アルペジオ再生にスイングをかけることができます。
 -120 +120
QuntValue
クオンタイズバリュー
クオンタイズやスイングをかける、基準の音符長さを指定します。
 60 (32分音符)、80 (16分3連音符)、120 (16分音符)、160 (8分3連音符)、240 (8分音符)、320 (4分3連音
符)、480 (4分音符)
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