User Manual

Table Of Contents
基礎編
MOTIF
XF
しくみ
基本操作
外部機器
接続
MOTIFXFのしくみ
MOTIFXFリファレンスマニュアル
18
アルペジオタイプの中には、ドラムボイスで鳴らすことを想
定して作られたものがあります。この場合のアルペジオ機能
は、リズムパターンの自動演奏として機能します。これらの
アルペジオタイプでは、リズムパターンの鳴り方に、下記3
類が用意されています。
1つのドラムパターンだけが鳴るタイプ
押鍵音に関係なく(同時に押した鍵盤の数や種類に関係なく)、
常に同じドラムパターンが鳴ります
1つのドラムパターンをベースに打楽器を追加していく
タイプ
1つの鍵盤を押した場合は、どの鍵盤を押しても同じドラム
ターンが鳴ります。さらに他の鍵盤を追加で押していくと、
各鍵盤に割り当てられた打楽器を使ったリズムパターンが、
最初に鳴っていたドラムパターンに追加されていきます。
押鍵音に割り当てられた打楽器だけを使うタイプ
1つの鍵盤を押した場合は、その鍵盤に割り当てられた打楽
を使ったリズムパターンが鳴ります。さらに他の鍵盤を追加
で押していくと、各鍵盤に割り当てられた打楽器を使ったリ
ズムパターンが、追加されていきます。したがって、複数の
鍵盤を押すことで、押した鍵盤に割り当てられた打楽器音を
使ったドラムパターンを作り上げることになります。ただし、
キーモードを「thru」または「thru+direct」に設定してい
る場合、同じ鍵盤でも、押す順番によってドラムパターンが
変わってきますので、同じ打楽器を使っていろいろな種類の
リズムパターンを作りだせます。
n 上記3種類のタイプは、特にカテゴリー名やタイプ名で区別さ
れているわけではありません。アルペジオタイプを選んで実
際に鳴らしてみることで確認できます。
n これらのアルペジオタイプはドラムボイスを想定して作られ
ているため、ノーマルボイスを使って鳴らしても、音楽的な
演奏にはならない可能性が高いです。
これらのアルペジオタイプでは、コントロールチェンジやピッ
チベンドデータ中心のシーケンスが組まれており、それを再生
することによって押鍵中の音が変化していきます。
ノートオン/オフ(音符)データを含まないアルペジオもあり、
これらを選択した場合は、アルペジオ関連パラメーターの1
であるキーモードを「direct」「thru+direct」
「sort+direct」のいずれかにに設定する必要があります。
n キーモードの設定は、ボイスコモンエディットのアルペジオ
メイン画面(58ページ)、パフォーマンスパートエディットの
アルペジオメイン画面(112ページ)、ミキシングパートエ
ディットのアルペジオメイン画面(194ページ)で行ないます。
アルペジオの活用のヒント
アルペジオは、ライブパフォーマンスなどで演奏を補助する
ためのツールとしてだけではなく、楽曲制作などでもクオリ
ティーの高いMIDIデータを手軽に入力したり、目的の楽器や
音楽ジャンルにぴったりあったバッキングフレーズを作成し
たりするツールとして活用できます
プリセットボイスに設定されているアルペジオを再生してみ
ましょう。
1 プリセットボイスを選択したときに[ARPEGGIOON/
OFF]ボタンのランプが点灯する場合は、特にアルペジオ
が有効なボイスです。さっそく鍵盤を押してアルペジオ
再生してみましょう。
ボイスを選択したときに[ARPEGGIOON/OFF]ボタン
ランプが点灯しない場合でも、すべてのボイスにアルペ
オは設定されています。[ARPEGGIOON/OFF]ボタン
押してランプを点灯させ、鍵盤を押してアルペジオを再
してみましょう。
2 ボイスに設定されているアルペジオタイプによって、鍵盤
の押さえ方とアルペジオフレーズの関係は変化します。
「押さえた鍵盤とアルペジオフレーズの関係について」
(17ページ)を参考に、鍵盤の押さえ方を色々と変えてア
ルペジオの鳴り方を確認してみましょう。
また、鍵盤を押さえる強さを変えて、アクセントフレー
が再生されるかどうかを確認してみましょう。
3 [SF1]〜[SF5]ボタンを押してアルペジオタイプを切り替
え、アルペジオフレーズの変化を確認してみましょう。
n [SF1]ARP1〜[SF5]ARP5のうち8分音符(♪)マーク
が表示されていないボタンは、アルペジオタイプが設定
されていないため、押してもアルペジオタイプは変更さ
れません。
4 [SELECTEDPARTCONTROL]ボタンを押して、ARP
FXランプを点灯させ、ノブを操作してアルペジオ演奏を
変更してみましょう。
ここまで、プリセットボイスに設定されているアルペジオを
再生してみました。
続いて、アルペジオタイプを変更してみましょう。
5 [F4]を押してアルペジオ画面を表示し、鍵盤を押してアル
ペジオを再生させながら、アルペジオタイプを変更しま
す。あらかじめ、選択中のボイスにあったカテゴリー /サ
ブカテゴリーを選んでおくといいでしょう。
気に入ったアルペジオタイプがあれば、その設定はその
まにし、[SF1]〜[SF5]を押してアルペジオ設定画面を切
り替えてから、引き続きアルペジオタイプを再生します
6 気に入った設定ができたら、そのボイスをユーザーボイス
として保存(ストア)しておきましょう。ボイスのストアの
手順については、54ページをご覧ください。
ドラムボイス用のアルペジオタイプ
(カテゴリー :DrPc)
ノート以外のイベントを中心に作られたアルペジ
オタイプ(カテゴリー :Cntr)
ボイスモードでアルペジオを再生する