User Manual

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MOTIFXF取扱説明書
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パフォーマンスモードで演奏する
アルペジオを利用して、1人でバンドアンサンブルを実現する
方法です。
MOTIFXFでは、パフォーマンスを構成する4つのボイスに対
して、別々のアルペジオを同時にかけることができます。そこ
で、別のアルペジオを割り当てた4種類のボイスをレイヤーす
ることで、4種類の楽器が異なったパートを演奏しているアン
サンブル演奏が実現できます。
たとえば、ドラム、ベース、ギター、ピアノを下記のように配
置し、それぞれの楽器にあったアルペジオを設定しておきます。
すると、低音域の鍵盤を押さえるとドラムとベースのリズム、
高音域の鍵盤を押さえるとピアノとギターのコードバッキング
が演奏されます。すると、曲のコード進行にあった鍵盤を押さ
えるだけで、その曲の伴奏パートが完成します。さらに、サブ
ファンクションボタンでアルペジオの種類を切り替えると、イ
ントロからAメロ、サビ、エンディングまで、バリエーション
に富んだ演奏も可能です。
パフォーマンスについて、基本的な4種類の構成をご紹介し
ましたが、この4つを組み合わせることでさらに多彩な
パフォーマンスを作成できます。
工場出荷状態でユーザー 1〜4バンクに保存されている
パフォーマンスには、上記の作り方が盛り込まれています。
いろいろなパフォーマンスを試して、どのような組み合わせ
方が用いられているか確認してみましょう。
それぞれのパフォーマンスについて、ボイスの構成を探り出
し、演奏方法や活用方法を見つけ出してみてください。
ボイスを組み合わせてパフォーマン
スを作る
例として2つのボイスを組み合わせてパフォーマンスを作る
方法を説明します。
パフォーマンスを作る準備
(パフォーマンスのイニシャライズ)
1 パフォーマンスプレイ画面で、[JOB]ボタンを押
してから[F1]ボタンを押します。
イニシャライズの画面が表示されます。画面上の「All
Parameters」にチェックが入っていることを確認します。
2 [ENTER]ボタンを押し、イニシャライズを実行
してよいか、確認を求める画面を表示させます。
3 [INC/YES]ボタンを押して、パフォーマンスを
イニシャライズします。
4 [PERFORM]ボタンを押します。
選んだパフォーマンスが「InitializedPerform」(何も設定
されていないパフォーマンス)の表示に変わります。
NOTE パフォーマンスをイニシャライズすると、プリセットバン
ク1、ボイスナンバー 1のボイスが全パートに割り当てら
れており、パート1のみがPART(パートスイッチ)=オンの
状態になります。
ボイスを重ねる(レイヤー )
パート2に好きなボイスを割り当てて、パート1とパート2
の2つの音色を重ねて発音させてみましょう。
1 パフォーマンスプレイ画面で[F2]ボタンを押し
て、ボイス画面を表示します。
この画面で、各パートに設定されているボイスが確認でき
ます。先ほどイニシャライズしたので、パート1のみの
PART(パートスイッチ)がオンになっている状態です。
2 パート2のPART(パートスイッチ)のチェック欄
にカーソルを移動し、[INC/YES]ボタンを押
てスイッチをオンに設定します
3 パート2にカーソルを移動し、バンク、ボイスナ
ンバーを設定して好きなボイスを選びます。
NOTE カテゴリーサーチを活用してボイスを選ぶこともできます。
[CATEGORYSEARCH]ボタンを押して、ボイスモードと
同様の操作をしてください(23ページ)。ただし、バンクボ
タンの下に書かれているカテゴリー名は、ボイスのカテゴ
リー名であり、パフォーマンスのカテゴリー名とは対応し
ていません。
4 鍵盤を弾いてみましょう。
パート1のピアノ音色と、パート2の自分で割り当てた音色
が重なって発音されます。
次は、音色ごとに鍵盤の領域を分けてみましょう。
鍵盤の領域を分ける(スプリット)
パート1の音色を低音域の鍵盤に割り当て、パート2の音色
を高音域の鍵盤に割り当てて、異なった音色を同時に演奏し
てみましょう。
1 パート1のNOTELIMIT(ノートリミット)のHIに
カーソルを移動します。
パフォーマンスの構成4 アルペジオ
C1 C2 C3 C4 C5 C6
ピアノ(アルペジオ)
ドラ(アルペジオ<ホールド=オン>) パート1
パート4パート2
ギター(アルペジオ)
ベース(アルペジオ)
パート3
パート1
ボイス設定
パート2
ボイス設定