User Manual

Table Of Contents
ノーマルボイスを作り変える(ボイスエディット)
MOTIFXFリファレンスマニュアル
68
リフ
ボイ
ソン
パタ
マス
ファイ
パフォーマン
モード
ミキ
モード
ユー リテ
モード
サン
モード1
サン
モード2
ボコーダーのしくみ
ボコーダーの原理は、人が声を出すしくみに関係があります。
人は声帯で発生する音を口や鼻で共振させて声を出している
のですが、この共振部は周波数特性を持っていて、一種の
フィルターとして働き、多数のフォルマントを発生させてい
ます。ボコーダーでは、マイクから入力された声からこの
フィルターの特徴を抽出し、多数のバンドパスフィルターで
声のフォルマントを再現しています。楽器の音をこのフィル
ターに通すことによって、いわゆるロボットボイスを作り出
しているわけです。
ボコーダーを使う手順
ボコーダーを使うためには、マイクを用意して本体のA/D
INPUT端子に接続する必要があります。その上で、下記の設
定を行なってください。マイクの接続については、取扱説明
書をご覧ください。手順の中の「オーディオ機器」と書かれ
ている部分は、マイクと読み替えてください。
1 A/DINPUT端子の入力信号が、ボコーダーのマイク
入力に流れ込むための設定をします。
[VOICE]ボタンを押してボイスモードに入ってから
[UTILITY]ボタンを押してユーティリティーモードに入
り、[F4]ボタンを押してから[SF1]ボタンを押してアウト
プット画面(226ページ)を表示します。そして、A/Dイン
プットのアウトプットセレクト(4)を「insL」に設定
ます。
n パフォーマンスやミキシングでボコーダーを使用する場
合には、パフォーマンスコモンエディットまたはミキシ
ングコモンエディットで、[F4]ボタンを押してから
[SF1]ボタンを押してアウトプット画面(226ページ)を
表示し、A/Dインプットのアウトプットセレクト(4)を
「insL」に設定する必要があります。
2
A/DINPUT端子の入力ゲインをマイクに設定します。
ユーティリティーモードの状態で[F2]ボタンを押してイン
プット/アウトプット画面(223ページ)を表示し、マイク/
ライン(1)を「mic」に設定します。
3 ボコーダーに使いたいボイスを選びます。
[VOICE]ボタンを押してボイスプレイに入り、ボイスを選
びます。
4 インサーションエフェクトをインサーションLの
「Vocoder」に設定します。
[EDIT]ボタンを押したあと、[COMMONEDIT]ボタンを
押してボイスコモンエディットに入り、[F6]ボタン、
[SF1]ボタンを押してコネクト画面(64ページ)を表示し、
インサーションコネクション(2)を「InsL」に設定しま
す。インサーションエフェクトLのタイプを「Vocoder」
に設定します。
n インサーションコネクション(2)を「InsL」に設定する
と、本体の出力はモノラルとなります。
5 必要に応じて、インサーションエフェクトL画面で
ボコーダーのパラメーターを設定します。
鍵盤を押さえながらマイクから声を入力すると、ボコー
ダー音(ロボットボイス)が出力されます。[SF2]ボタンを
押して、ボコーダー音を聴きながらボコーダーの設定を
ましょう。
6 [STORE]ボタンを押してストア画面(54ページ)を表
示し、変更したボイスを保存します。
n パフォーマンス/ミキシングモードでボコーダーを使う場
合は、ボコーダーを設定したボイスを、パート1に選択し
ます。他のパートに割り当てても、ボコーダーは効果し
ません。
マイク入力
インスト入
楽器音
フィル
フォル
ロボトボイス
ボコーダー
声の特徴を抽出