User Manual
MOXF6/MOXF8リファレンスマニュアル
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MOXF6/MOXF8のしくみ
本体の構成
音源部
A/Dインプット部
シーケンサー部
アルペジオ部
コントローラー部
エフェクト部
内部メモリー
リファレンス
ボイスモード
パフォーマンスモード
ソングモード
パターンモード
ミキシングモード
マスターモード
リモートモード
ユーティリティーモード
クイックセットアップ
ファイルモード
iOSアプリケーションと
組み合わせて使う
資料
MIDIについて
メントまで利用できます。その他、各エレメントに異なった音を割り当てるなど、工夫次第でさまざま
なボイスを作ることができます。
ドラムボイス
ドラムボイスは、C0〜C6の範囲の各ノートに1つずつドラムキーが割り当てられています。ドラム
キーは各ノートに固定されていて、移動したり範囲を広げたりすることはできません。ドラムキーに
は、ドラムやパーカッションの楽器音が割り当てられています。割り当てる楽器音の種類を変えたり、
ピッチやEGを調節することで、さまざまなドラムボイスを作成できます。
XA機能(エクスパンデッドアーティキュレーション機能)は、生楽器に近い自然な音を出すことや、シ
ンセ系の音色での新たな演奏表現を創り出す機能です。これまでのシンセサイザーとは異なる次の5点
について、工夫を行なっています。
自然なレガートを再現する
これまでのシンセサイザーでは、モノモードでレガート演奏したとき、前の音のエンベロープを次の音
が引き継ぐという形でレガート演奏を再現していましたが、生楽器のレガート時の発音とは違っていま
した。MOXFでは、アタックのある音を発音するエレメント(XAモード=normal)とレガート時に発音
するエレメント(XAモード=legato)を、XAモードで自動的に切り替えることで、より自然なレガー
ト演奏を再現しています。
鍵盤を離したときに発音する音を再現する
それまでのシンセサイザーは、鍵盤を離したときに鳴る音の再現が得意ではありませんでした。
MOXF6/MOXF8では、XAコントロール=keyOffSoundのエレメントを設定することにより、鍵盤
を離したときに鳴る音を簡単に再現できます。
同じ音を演奏しても発音が異なるといったばらつきを表現する
それまでのシンセサイザーでも、ピッチやフィルターをランダムに変更することでばらつきを表現する
機能を持っていましたが、ウェーブフォームを切り替えることはできませんでした。MOXF6/MOXF8
では
、同じ音を演奏したときに順番に切り替えて発音するエレメント(XAコントロール=waveCycle)
と、その中でランダムに発音するエレメント(XAコントロール=waveRandom)という2種類のエレメ
ントをXAコントロールで設定することで発音のばらつきを表現しています。
楽器特有の奏法を再現する
生楽器によっては、その楽器にしかできない特殊な奏法があります。たとえばギターのハーモニクスや
ミュート、フルートのフラッタータンギング、サックスのグロートーンなどがそうです。それまでのシ
ンセサイザーでは、こういった音色については、強いベロシティーで鍵盤を弾いたときにだけ発音させ
るなどの工夫で再現してきました。MOXF6/MOXF8では、パネルのASSIGNABLEFUNCTION
[1]/[2]ボタンをオンにして演奏したときに発音するエレメント(XAコントロール=AF1On、AF2
On)や、両ボタンをオフにして演奏したときに発音するエレメント(XAコントロール=allAFoff)をXA
コントロールで設定することで、この特殊な演奏を再現しています。
NOTE
ASSIGNABLEFUNCTION[1]/[2]ボタンのオン/オフは、ユーティリティー CTLASN画面の「AF1」/
「AF2」(145ページ)で設定されているコントロールチェンジナンバーを外部から送信することでも実現で
きます。
新たな演奏表現を創る
上記で述べてきた機能は、生楽器の音色だけでなく、シンセ系の音色にも有効です。演奏中にまったく
異なった音を鳴らすなど、新たな演奏表現が可能になります。
XA機能について
鍵盤ごとに
異なる打楽器
(C0〜C6)
C0
C1 C6