User Manual
MTX-MRXEditorユーザーガイド
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第1章 MTX-MRXEditor の概要
オーディオシステムのコントロールネットワーク
複数の MTX シリーズや MRX シリーズ、XMV シリーズ、EXi8/EXo8、R シリーズ (AD/DA)、Tio1608-D
を Ethernet によるネットワークに接続すると、一つのオーディオシステムとして連動して動作します。これ
を「MTX/MRX システム」と呼び、複数の MTX/MRX システムを持つ空間を「プロジェクト」と呼びます。コン
ピューターをネットワークに接続すると、MTX/MRX 経由で MTX/MRX システムをコントロールできます。
このユーザーガイドで使用する用語
● YDIF
Ethernet ケーブルを使い、最大 16 チャンネルの音声とワードクロックを送受信できるデ
ジタル音声伝送フォーマットです。MTX 間を接続してバスを共有し、入出力チャンネル数を
拡張したり (Cascade モード )、MRX や XMV/EXi8/EXo8 を接続してデジタル音声信号
を劣化することなく受け渡す (Distribution モード ) など、機器間の接続を簡単に行なえま
す。
※MRX が MTX/MRX システムに入っている場合は Distribution モードのみとなります。
このフォーマットに制御信号は含まれません。制御信号を送受信する場合は、別途
NETWORK 端子を接続します。
● Dante
Audinate 社が開発した、Ethernet ケーブルを使い、最大 1024 チャンネルの音声とワー
ドクロック、制御信号を送受信できるデジタル音声伝送フォーマットです。MTX/MRX シス
テムでは最大 64 チャンネルを使い、プロジェクト全体では最大 256 チャンネル使います。
● UNITID
MTX/MRX、XMV、EXi8、EXo8、PGM1、MCP1、R シリーズ (AD/DA)、Tio1608-D に設
定する固有の ID です。重複はできません。
本体のリアパネルで設定します。MCP1 は本体のユーティリティー画面で設定します。
● パネル ID
DCP に設定する固有の ID です。同一の MTX/MRX に接続される DCP 間で重複はできま
せん。
各 DCP で設定します。
● コンポーネントおよびパラメーター
イコライザーやコンプレッサーなど各種オーディオ処理モジュールを「コンポーネント」と呼
びます。
コンポーネントの編集可能な要素を「パラメーター」と呼びます。
● コンフィギュレーション (Configuration)
MTX-MRXEditor で最初に設定する基本となるパラメーターグループです。MTX/MRX と
その他の外部機器との音声パッチなどを設定します。
プリセットファイルには含まれません。
● プリセット
パラメーターの組み合わせのことです。プリセットの呼び出し ( プリセットリコール ) は、
DCP、WirelessDCP、MCP1、GPI、MTX、MRX および MTX-MRXEditor からコントロー
ルできます。
一つの MTX/MRX システムに 50 個のプリセットを登録できます。