User Manual

「FBS/AGC」画面 4 章 System 画面
MTX-MRXEditorユーザーガイド
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FIXED 方式の FBS 測定をする
十分な効果を得るため、測定はマイクやスピーカーなどの音響設備を設置し、出力側の EQ
どを調整したあとに行ないます必要に応じて DYNAMIC 機能との併用も可能です。
1. パワーアンプの出力音量を調整します。
マイクで声を出しながら、パワーアンプの出力を少しずつ上げ、実際に運用する音量にな
るよう調整してください。また、手をたたき、ハウリングが発生しないことを確認してくだ
さい。
2. ハウリングを除去したい空間を無音状態にします。
3. MTX-MRXEditor で入力チャンネルを選択します。
4. [FBS/AGC] ボタンをクリックします。
5. FIXED [DETECT] ボタンをクリックして、測定開始画面を開きます。
6. 測定開始画面の [START] ボタンをクリックして、測定を開始します。
測定中はフェーダーを少しずつ上げてください。マウスホイールで操作すると細かく変更
できます。
ハウリングが発生しますが、MTX がすぐにその周波数を検知しフィルターを挿入します。
この操作を繰り返します。適切な結果が得られたら、[STOP] ボタンをクリックして終了
します。
7. 測定終了後、[CLOSE] ボタンをクリックし、画面を閉じます。
インジケーターは以下のタイミングで点灯します。
- 周波数が表示されたとき
- すでに表示されている周波数が書き換わるとき
効果が感じられない場合は、測定に失敗している可能性があります。[CLEAR] ボタンをク
リックして測定結果を破棄してください。再度設定する場合はマイクやスピーカーの位置
や向き、出力音量を調整して上記の手順 1 から作業を行なってください。
全体の音量が極端に上がっていたり、マイクとスピーカーが接近しすぎたり、スピーカー
からの音がマイクに直接入ったりすると測定が正確に行なわれない場合があります。
FIXED の場合は、7 個のフィルターがすべて表示されたあとも近い周波数をまとめたりな
ど計算を繰り返します。一方、DYNAMIC の場合は、7 個すべてが表示されたあとにさらに
新たなハウリングが見つかると、設定された順序が古く、かつ音質に影響の小さい設定の
フィルターが破棄されて、新しい設定に置き換わります。フィルターは、設定されてから一
定時間経過すると自動的に破棄されます。
すべての環境でハウリングが完全に除去できるわけではありません。
フェーダーを上げたときに、ハウリングが自動的に消えずにより大きくなるような場合
は、フェーダーを下げてスピーカーの破損などを防いでください。
MTX は複数のハウリングポイントを同時に測定できません。フェーダーをゆっくりと上げて
ハウリングが少しずつ起きるようにすると測定が容易です。
NOTE
HINT