User Manual

FIXED 方式の FBS 測定をする
MRXDesignerユーザーガイド
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DYNAMIC
MRX を運用しているとき、絶えず変化するハウリングポイントを見つけてフィルターの設定を
更新する方式です。位置が固定できずさまざまな場所で使用するワイヤレスマイクなどに対して
有効です。
5 DYNAMIC[ON] ボタン
DYNAMIC 機能を有効にするか無効にするかを切り替えます。オンにすると FBS の動作を
開始します。
6 [CLEAR] ボタン
フィルターの設定をクリアします。
7 [Freq.]
設定したフィルターの周波数を表示します。最大 7個のフィルターが設定されます。
インジケーターは以下のタイミングで点灯します。
- 周波数が表示されたとき
- すでに表示されている周波数が書き換わるとき
FIXED の場合は、7 個のフィルターがすべて表示されたあとも近い周波数をまとめたりな
ど計算を繰り返します。一方、DYNAMIC の場合は、7 個すべてが表示されたあとにさらに
新たなハウリングが見つかると、設定された順序が古く、かつ音質に影響の小さい設定の
フィルターが破棄されて、新しい設定に置き換わります。フィルターは、設定されてから一
定時間経過すると自動的に破棄されます。
すべての環境でハウリングが完全に除去できるわけではありません。
フェーダーやゲインなどを上げたときに、ハウリングが自動的に消えずにより大きくなる
ような場合は、
フェーダーやゲインなどを下げてスピーカーの破損などを防いでください
FIXED 方式の FBS 測定をする
十分な効果を得るため、測定はマイクやスピーカーなどの音響設備を設置し、出力側の EQ など
を調整したあとに行ないます必要に応じて DYNAMIC 機能との併用も可能です。
1. パワーアンプの出力音量を調整します
マイクで声を出しながら、パワーアンプの出力を少しずつ上げ、実際に運用する音量にな
るよう調整してください。また、手をたたき、ハウリングが発生しないことを確認してくだ
さい。
2. ハウリングを除去したい空間を無音状態にします。
3. 測定するマイクの入力を絞りきります
入力を絞る方法として、Input のゲインを調整したり、Fader で出力を調整したり方法は
複数あります。配置したコンポーネントから適切なコンポーネントのパラメーターで調整
してください。
4. [DETECT] ボタンをクリックして、測定を開始します。
5. 測定するマイクの入力を少しずつ上げます。
ハウリングが発生しますが、MRX がすぐにその周波数を検知しフィルターを挿入します。
この操作を繰り返します。適切な結果が得られたら、[DETECT] ボタンをクリックして、
測定を終了します。
効果が感じられない場合は、測定に失敗している可能性があります。[CLEAR] ボタンをク
リックして測定結果を破棄してください。再度設定する場合はマイクやスピーカーの位置や
向き、出力音量を調整して上記手順の 1 から作業を行なってください。
全体の音量が極端に上がっていたり、マイクとスピーカーが接近しすぎたり、スピーカーか
らの音がマイクに直接入ったりすると測定が正確に行なわれない場合があります。
MRX は複数のハウリングポイントを同時に測定できません。フェーダーやゲインなどを
ゆっくりと上げてハウリングが少しずつ起きるようにすると測定が容易です。
NOTE
NOTE
HINT