Tone Generator Owner's Manual

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MIDI について
■MIDIとは?
MIDI(ミディ)とは、Musical Instruments Digital Interfaceの略称で、メーカーや種類が違っても楽器やコンピューター
間で演奏情報や音色情報などをやりとりするために定められた世界統一の規格です。MIDIでは、『鍵盤を弾く』『音色を選ぶ』
といった演奏に関する情報の他に、設定を切り替えたりテンポをコントロールするなど、さまざまな情報をやりとりすること
ができます。これらの機能をフルに活用すれば、MU10の音色で演奏するだけでなく、パートごとに音色を変えたり、パンや
エフェクトの設定を変えるなど、MU10の持つパラメーターはほとんどコントロールすることができます。
■MU10が受信するMIDIメッセージ
MU10が受信する(外部からコントロールされる)MIDIメッセージには、次のようなものがあります。
ノートオン/ノートオフ
鍵盤を押す情報(ノートオン)と離す情報(ノートオフ)と、
どの鍵盤(ノートナンバー)をどの位の強さ(ベロシティ)
で演奏するかの情報。
コントロールチェン
ボイスのバンクを選んだり、ボリュームやパンなどをコン
トロールするメッセージです。コントロールナンバーに
よって機能が割り振られています。(次ページからの
『MIDIデータフォーマット』参照)
コントロールチェンジの中で最もよく使うのがバンクセ
レクトでしょう。このメッセージをMU10に送信するこ
とで、イスバンクを選ぶことができます。
プログラムチェンジ
ボイスを選択するためのメッセージです。
このメッセージを受信すると、現在選ばれているボイスバ
ンクの、受信した番号のボイスが選ばれます。また、前述
コントロールチェンジのバンクセレクトとともに受信す
ると、ボイスバンクとボイスともに指定することができま
す。
ピッチベンド
ピッチベンドホイールの情報を伝えて、ピッチを変化させ
る情報です。
チャンネルアフタータッチ
鍵盤を弾いた後、更に押し込む強さを伝えて、音に変化を
付けるメッセージです。
ポリフォニックアフタータッチ
各鍵盤ごとに、鍵盤を弾いた後、更に押し込む強さを伝え
て、音に変化を付けるメッセージです。
システムエクスクルーシブメッセージ
以上に挙げた直接的な演奏情報の他に、MIDI機器のシス
テムに関する設定を行うのがシステムエクスクルーシブ
メッセージです。このメッセージを使うことで、MU10の
ほとんどの機能をコントロールすることができます。マス
ターボリュームの設定、演奏モード(X G または
TG300B)の選択、エフェクターのタイプやパラメーター
の調整などができます。詳しくは次ページからの『MIDI
データフォーマット』 をご覧ください。
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●10進←→16進対応表
『MIDIデータフォーマット』においては10進数で表現しているものと16進数で表現しているものとがあります。
16進数表現の場合は数値の後(または列の頭)にH(Hexadecimal)が付いています。