User Manual

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ここでは、MIDI データフォーマットの読み方について解説します。
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MIDI データフォーマットとは、MU1000/2000 における MIDI の送受信に関するすべての決まりをまと
めたものです。どちらかというと技術資料的な側面が強く、取扱説明書の他の部分に比べて専門的な
内容になっています。そのため、MIDI データフォーマットを読みこなすには、MIDI の知識が不可欠
になります。
MU1000/2000 にはショー機能が内蔵されているために、MIDI データフォーマットを読まなくても本体
の機能をコントロールするための MIDI データを知ることができます。ですから、MU1000/2000 を通
常の状態で使用する場合は、MIDI データフォーマットを読んだり理解したりする必要はありません。
MIDI データフォーマットは、次のような場合に必要になります。
まず、MIDI 関係のトラブルが発生した場合です。この場合、MIDI データフォーマットにしたがって
MU1000/2000 が送受信する MIDI データを一つずつチェックして、トラブルの原因になっている MIDI
データを特定し対処方法を考えます。
次に、MIDI を通して MU1000/2000 の機能を 100%引き出す場合です。パネルスイッチから操作できる
機能は、MU1000/2000 が本来持っている機能の数分の 1 にすぎません。MIDI で外部からコントロール
ることによって、MU1000/2000 能力を 100%引き出すことが可能になります。そのためには、
MU1000/2000 MIDI の送受信に関する決まりを細かく知る必要があるので、MIDI データフォーマッ
トが不可欠になります。
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MIDI データフォーマットは、次のように構成されています。
「1. チャンネルメッセージ」(P86)では、チャンネルボイスメッセージとチャンネルモードメッセージ
に含まれる MIDI メッセージを、ノートオン / ノートオフから順番に 1 つずつ解説しています。内容を
見ると、「1.2 コントロールチェンジ」と「1.3 チャンネルモードメッセージ」にほとんどのページを費
やしているのがわかります。
ここでは、数値はほとんどの場合 10 進数で表記されています。
中には、「1.2.2 Modulation」のように、関連するシステムエクスクルーシブメッセージのパラメーター
が掲載されている場合もあります。
「2. システムエクスクルーシブメッセージ」(P91)は、「2.1 パラメーターチェンジ」(P91)と「2.2
ルクダンプ」(P95)「2.3 パラメーターリクエスト」(P96)「2.4 ダンプリクエスト」(P96)の 4 つの
部分で構成されています。
ここでは、数値の表記として 10 進数、16 進数、2 進数の 3 つの方法が使われています。16 進数表記の
場合は、数値の右側に H が付けられています。
「2.1 パラメーターチェンジ」では、はじめに MU1000/2000 が扱うすべてのパラメーターチェンジを分
/ 一覧してから、個々のパラメーターチェンジについて解説しています。解説の内容としてはパラ
メーターチェンジを組む際のフォーマットの説明と参照すべき付表の番号が示されています。
「2.2 バルクダンプ」以降も、「2.1 パラメーターチェンジ」と同じ構成です。
「3. リアルタイムメッセージ」(P97)は、アクティブセンシングについての説明だけがあります。