User Manual

1. プラグインシステムについて
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(2) プラグインシステムの仕組み
ラグインボードをンセサイザーや音源などのプラットォーム機器に装着すると、プラット
フォーム機器の機能とプラグインボードの機能が非常に有機的に結合し、あたかもプラグインボード
がプラットフォーム機器の回路に組み込まれたように機能します。プラグインシステムが単なる音源
拡張や音色拡張ではない点がここにあります。
音源タイプのプラグインボード (PLG150-AN PLG150-VL など ) をプラットフォーム機器に装着する
と、ボード上の音源にはプラットフォーム機器の 1 パートが割り当てられ、ボードから来たデジタル
信号は MU2000 本体のパートとまったく同じように扱われます。すなわち、システムエフェクト、イ
ンサーションエフェクト、マルチ EQ などの効果をかけることも可能なわけです。また、ボードを装着
した瞬間からプラットフォーム機器本体にプラグインボード用のメニューが追加され、ボードの設定
やパラメーターエディットなどの操作を本体のパネルだけで行なえる仕組みになっています。
エフェクトタイプのプラグインボード (PLG100-VH) をプラットフォーム機器に装着すると、XG のイ
ンサーションエフェクトとして機能します。また、エフェクトの設定やエディットなどの操作をプラッ
トフォーム機器本体から行なうことができます。
(3) 別売のプラグインボードについて
プラグインボードとして、以下のボードが発売されています。(1999 11月現在)
PLG150-AN
アナログフィジカルモデリング音源である AN 音源を採用したプラグインボードです。
アナログシンセサイザーをシミュレートするだけでなく、多彩なミュージックシーンに
合わせて音色に関する膨大なパラメーターを簡単にエディットできます。
PLG150-PF
アコースティックピアノ、エレクトリックピアノ、ハープシコードなどのピアノ系音色
専用のプラグインボードです。
PLG150-VL
物理モデル音源である S/VA 音源を搭載するプラグインボードです。リアルな管弦楽器
音から実在しない仮想楽器音まで 256 音色を内蔵し、バーチャルアコースティックトー
ンジェネレーター VL70-m 相当の豊かな表現力で演奏が可能です。
PLG150-DX
DX7、DX7II などの DX シリーズで高い評価を得た 6 オペレーター、32 アルゴリズムの
FM 音源を搭載する XG プラグインボードです。DX シリーズで定評のある FM 音源独自
のボイスを演奏することができます。
PLG100-SG
フォルマントシンギング音源を搭載する XG プラグインボードです。あたかもシンセサ
イザーで音色を作るように人の声を合成し、これまで不可能だった歌詞付きの曲を音源
システムだけで入力/再生することが可能です。