User Manual

5. 用語解説
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チェックサム
複数ブロック MIDI システムエクスクルーシブ
メッセージを送受信するときに、データエラー
による誤動作を防ぐためにデータの最後に付け
られているデータチェックのための数値のこと
です。
チャンネルアフタータッチ
鍵盤を弾いてから、さらに強く押し込むことに
よって送信される MIDI 情報のことをアフター
タッチといいます。アフタータッチにはチャン
ネルアフタータッチと、ポリフォニックキープ
レッシャーの 2 つの種類があります。このうち
チャンネルアフタータッチは、1 つの MIDIチャ
ンネルについて、1つのデータしか扱うことしか
できません。これに対してポリフォニックキー
プレッシャーは、鍵盤ごとに現在押されている
強さを MIDI データとして出力します。
チューニング
アンサンブル演奏をする際に、楽器間のピッチ
を合わせることをいいます。通常、A3 = 440Hz
にあわせます。MU2000ではマスターチューニン
グによってチューニングを設定します。
ツリー図
MU2000 では数多くのパラメーターを並べるの
に、同じ働きのパラメーター同志をモード、サ
ブモードごとにまとめて配列する、いわゆる階
層化構造を持たせています。この階層化構造は、
別名ツリー構造とも呼ばれており、その構造を
図示したものをツリー図と呼びます。
データエントリー
MIDIコントロールチェンジです。コントロール
ナンバーは 6 番です。主に RPNで指定したパラ
メーターの数値を変更するときに使います。
ディストーション
主にギターで使用するエフェクトです。信号波
形の上下を切り取るなどの操作で、故意に歪み
を発生させて、ギター特有の存在感のあるサウ
ンドを作ります。
ディレイ
音声信号を遅らせることで生じる効果(装置)
ことをいいます。MU2000ではバリエーションエ
ェクトおよびインサーションエフェクト
ディレイをかけることができます。
DLS(ダウンローダブルサウンドDownloadable
Sounds)(拡張子:.DLS)
波形データを DLS 対応音源(ハード / ソフト)
ダウンロードすることにより、対応機種間でほ
ぼ同じ演奏が再現されることを目的とした規格
です。曲制作において制作者が自分の意図通り
の音色を使用したい場合、DLS を使用すること
により、自分の意図により近く、より自由度の
高い音色を使用することができます。
DLS ファイルとは、複数の波形データとそれに
伴う複数の音色情報(EG、LFO など)、各音色
のマッピング情報(バンク、プログラムナ
バー)などを一括してまとめた音色セットファ
イルです。MU2000 では DLS ファイルを読み込
むことで、MU2000のサンプリング音色として扱
うことができます。ただし、一部の音色パラメー
ターは変更される場合があります。また、音色
番号や音色バンク情報は MU2000 のサンプリン
グボイス専用の領域にマッピングされます。
DSP
Digital Signal Processor のことで、デジタル信号
加工してさまざまな効果を作り出す機能
持った専用マイクロプロセッサーを示します。
MU2000 には高品位 DSP が内蔵されており、リ
バーブやコーラスなどのエフェクトを作り出し
ています。
定位
ステレオで音を鳴らしたときに、音の聞こえて
くる方向のことです。MU2000ではマルチパート
コントロール、パフォーマンス、エフェクトに
用意されているパンで音の定位を設定すること
ができます。
デジタルフィルター
ジタル回路で作られたフィルターです
MU2000 はデジタルのローパスフィルターとハ
イパスフィルターをエレメントごとに 1 つずつ
持っていて、音色のさまざまなコントロールを
行ないます。
デバイスナンバー
MIDIシステムエクスクルーシブメッセージ専用
のチャンネルです。通常の MIDIチャンネルと同
じく 1 16 の番号を持ち、送信側と受信側の番
号が一致してはじめてデータのやりとりができ
る仕組みになっています。