User Manual

5. エフェクトの仕組み
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ここでは、MU2000のエフェクトについての基本的な知識を説明します。はじめからすべてを理解する必要
はありませんが、知っていただくと MU2000 のエフェクトの操作をより速く修得することができます。
(1) MU2000 の内蔵するエフェクトの種類
MU2000 は、リバーブエフェクト、コーラスエフェクト、バリエーションエフェクト、インサーション
エフェクト 1 4、マルチ EQ 8 系統のエフェクトを内蔵しています。
次に各エフェクトの特長を簡単に説明します。
リバーブエフェクト(システムエフェクト)
リバーブ専用のエフェクトです。音に残響を付け加えます。
18 種類のリバーブタイプを内蔵しています。
コーラスエフェクト(システムエフェクト)
コーラス専用のエフェクトです。音に広がり感や厚みを付け加えます。
20 種類のコーラスタイプを内蔵しています。
バリエーションエフェクト(システムエフェクト/インサーションエフェクトのどちらかとして使用)
リバーブ、コーラスを含め、ディストーションやオーバードライブなど、97 種類のエフェクトタイ
プを内蔵しています。
インサーションエフェクト1〜4(インサーションエフェクト)
リバーブ、コーラスを含め、ディストーションやオーバードライブなど、97 種類のエフェクトタイ
プを内蔵しています。
マルチEQ
5 バンドのパラメトリック EQ(細かい設定が出来るEQ)です。各バンドの周波数やゲイン、Q(周波
数特性 ) などを設定して、音の周波数帯域ごとのレベルを補正したり、スピーカーや演奏する部屋の
特性に合わせて音を補正できます。このイコライザーは各パートにある2バンドEQとは違い、MU2000
の出力全体をイコライジングします。
各音楽ジャンルに適したイコライザーの設定を、5 種類のイコライザータイプとして内蔵しています。
(2) システムエフェクトとインサーションエフェクト
MU2000のエフェクトのうちマルチ EQ を除く 7 系統のエフェクトは、その接続方法(音源部、A/D部と
の関わり方)によって、システムエフェクトとインサーションエフェクトの 2 とおりに分類できます。
システムエフェクト
システムエフェクトは、すべてのパートに対して共通の効果をかけるタイプのエフェクトです。
システムエフェクトを使用する場合は、パートごとに設定したエフェクトセンドレベルに従ってエ
フェクトへ信号を送ります。エフェクトで加工された信号 ( ウェット音 ) はリターンレベルに従って
ミキサーに戻り、ドライ音 ( エフェクトがかかっていない音 ) とミックスされてアウトプットから出
力されます。この接続方法を採ることで、すべてのパートに対して、エフェクトセンドに応じた深さ
のエフェクト音を付加することができます。
MU2000 では、リバーブエフェクトとコーラスエフェクトはシステムとして動作します。またバリ
エーションエフェクトについても、システムに設定することが可能です。
5. エフェクトの仕組み