User Manual
5. エフェクトの仕組み
インサーションエフェクト
インサーションエフェクトは、特定のパートに対して効果をかけるタイプのエフェクトです。
インサーションエフェクトを使用する場合は、楽器のアウトプットをエフェクトのインプットに直接
接続し、ドライ / ウェットのバランスで深さを調節しながらエフェクトをかけるのが一般的です。こ
の接続方法では、特定の 1 パートにだけ効果をかけることができる上、ウェットを 100%に設定する
ことでエフェクト音だけを出力することもできるので、音色変化系のエフェクトには便利です。
MU2000 では、インサーションエフェクト 1 〜 4 はインサーションとして動作します。またバリエー
ションエフェクトについても、インサーションに設定することが可能です(出荷時はインサーション)。
(3) エフェクトの接続
MU2000のエフェクトは、次のように接続されています。
バリエーションエフェクトをインサーションエフェクトとして使う場合
・ インサーション 1 〜 4 とバリエーションは、それぞれ 1 つのパートだけ on にすることができます。パー
トごとのインサーション 1 〜 4 の on/off はエフェクトモードで(P107)、バリエーションエフェクトの
on/off はマルチパートコントロール(P87)、パフォーマンスコントロール(P143)、またはエフェクト
モード(P106)で選択します。
・ リバーブとコーラスには、まずパートごとのリバーブセンド(P86, 142)、コーラスセンド(P86,143)
を設定することで信号が入ってきます。そしてリバーブリターン(P89, P139)、コーラスリターン(P89,
139)を設定するとエフェクトのかかった信号が出力されます。
・ リバーブとコーラスの信号の出口にはそれぞれパンがあり、エフェクト音の定位を設定できます。
・ コーラスからは「SendCho → Rev」(P104)によって、リバーブエフェクトに信号を送ることができま
す。これによって、システムエフェクトを直列に接続することができます。