User Manual

ボイスパラメーター
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1-2-4 Filter( フィルター )
特定の周波数よりも高い ( または低い ) 周波数の信号を取り除くことで、音色を作り変えるため
のユニットです。
このユニットでは、電子楽器の音源部でピッチユニットから出力された音声信号を処理します。
フィルターは、ある周波数までの信号は通過させますが、それ以上または以下の信号は通過させ
にくくする働きがあります。その周波数をカットオフ周波数 ( フリケンシー ) といいます。カッ
トオフ周波数の調整により、音の明るさを変えることができます。
フィルターのレゾナンスを調整して、音に独特のクセを付けて音色が変化する度合いをコント
ロールします。
CutoffFrequency
( カットオフ周波数 )
カットオフ周波数を設定してフィルターのかかり方を調整します。
選んだフィルタータイプによって、カットオフ周波数の働きは大きく異なり
ます (「1-2-5FilterType( フィルタータイプ )」を参照 )。
CutoffVelocity
Sensitivity
( カットオフベロシティー
センシティビティー )
カットオフ周波数を、鍵盤を弾く強さ ( ベロシティー ) によって変化させる
度合いを設定します。
プラスの値 :鍵盤を強く弾いたときほどカットオフ周波数が高い方へ移動
します。
マイナスの値:鍵盤を弱く弾いたときほどカットオフ周波数が高い方へ移
動します。
0:ベロシティーによるカットオフ周波数の変化はなくなります。
Resonance
( レゾナンス )
カットオフ周波数近くの信号を持ち上げ、音にクセをつける効果のことで、
数値を上げるほどこの効果が深くなります。
このパラメーターを増減して、音に独特のクセを付けて音色が変化する度合
いをコントロールできます。
フィルターの中には、レゾナンスを上げることで発振を始め、ピーという音
が鳴り出すものもあります。
このパラメーターは、フィルタータイプとして LPF、HPF、BPF(BPFw
を除く )、BEF が選ばれている場合に使用できます。
Width
( ウィズ )
BPFw によって通過させる周波数帯域の幅を設定します。
このパラメーターは、フィルタータイプとして BPFw が選ばれている場合
に使用できます。
ResonanceVelocity
Sensitivity
( レゾナンスベロシティー
センシティビティー )
レゾナンス効果を、鍵盤を弾く強 ( ベロシティー ) によって増減する度合
いを設定します。
プラスの値 :鍵盤を強く弾いたときほどレゾナンス効果が大きくなります。
マイナスの値:鍵盤を弱く弾いたときほどレゾナンス効果が大きくなります。
0:レゾナンスの値は変化しません。
Gain
( ゲイン )
フィルターへ送る音量を設定します。
値を下げるとエレメントの音量が下がります。この値によってフィルターの
かかり方が変わり、音色が変化します。
CutoffKeyFollow
Sensitivity
( カットオフキーフォロー
センシティビティー )
フィルターのカットオフ周波数を、鍵盤の高低によって増減する度合いを設
定します。
プラスの値 :低音部の鍵盤を弾いたときほどカットオフ周波数が低く、
音部の鍵盤を弾いたときほどカットオフ周波数が高くなります。
マイナスの値 :低音部の鍵盤を弾いたときほどカットオフ周波数が高く、
高音部の鍵盤を弾いたときほどカットオフ周波数が低くなります。