User Manual

MY4-AEC取扱説明書 171
6 AECコンポーネントエディターで、ERL(エコーリターンロス)メーターがふれて
いることを確認します。
このメーターが大きくふれていると、スピーカーから出力される音声(ピンクノイズ)が大
量にマイクに入力されていることを意味します。その結果、相手側の拠点に多くのエコー
が送信されてしまいます。4本のマイクとスピーカーの位置や方向を調整することで、こ
のレベルがなるべく小さくなるように調整してください。このレベルが小さいほどAEC
の性能が高くなります。
NOTE
会議室(近接地)の響きが多い場合、マイクとスピーカーの位置や方向を調整してもERLメー
ターのふれが小さくならないことがあります。このような場合は、部屋の壁に吸音材を貼るな
ど部屋の響き自体を減らすように工夫してください。
ERLメーターが緑色に点灯しているときはEffectを1または2に、黄色に点灯しているときは
Effectを3または4に設定すると最適な環境が得られます。ただし、部屋の環境によって異な
りますので、実際に相手側(遠隔地)と接続し会話をしながら調整してください。
マイクからの入力信号がAECコンポーネントのNear-endMic.1〜4に入力する前に何らかの
原因で歪んでいるときは、AECが機能しなくなります。
7 AcousticEchoCancellerセクションのDistanceでマイクとスピーカーの距
離をメートル単位で設定します。
スピーカーを複数台設置している場合は、最も近いスピーカーとの距離をチャンネルごと
に設定します。
距離が2m以下の場合は初期値(2)のままで、2m以上の場合はその距離を入力します。