User Manual

10 Ja
カットする周波数、音量、位相の調節は、組み合わせる
ピーカーや設置状態、リスニングポジション、再生する
ソース、音量バランスなどの条件によって異なります。
記は、口径 10〜 13cmまたは 20〜 25cmのスピー
カーシステムと本機を組み合わせた場合の総合周波数特
性、そしてそのときの各ツマミの調節位置の一例です。
ピーカーシステムの低域特性は、口径の大きさ以外の要
によっても異なりますので、あくまでも参考としてお手
ちのスピーカーシステムとの調節を行ってください。
口径 10 13cmスピーカー (2 ウェイ型 ) との
組み合わせ例(HIGHCUT70Hz に設定)
口径 20 25cmスピーカー (2 ウェイ型 ) との
組み合わせ例(HIGHCUT50Hz に設定)
*実際の周波数特性を厳密に表したものではありません。
1988 年、ヤマハは独自の YST(YamahaActiveServo
Technology) 方式により良質でパワフルな低音域の再生
を可能にするスピ−カーシステムを世に送り出しました。
この方式はアンプとスピーカーをダイレクトに近い状態で
電気的に接続することでアンプの動作を正確にスピ−カー
に伝え、かつスピ−カーの動作をコントロ−ルできます。
この技術は、アンプの負性駆動によりコントロールされた
スピーカーユニット、そしてスピーカーキャビネットの容
積とポートとの間で起こる空気共振を利用したもので、通
常のバスレフ方式のスピーカーユニットよりも大きな共振
エネルギー(エアウーファー)を生じさせるため、従来小
さなキャビネットでは再生できなかったような低音が再生
可能になりました。
ヤマハが新たに開発した AdvancedYST は、従来の
YST に数々の改良を加え、アンプとスピーカーの駆動を
より理想的にコントロールするものです。アンプ側から見
たスピーカーのインピーダンスは、周波数に応じて複雑に
変動します。そこで、従来の負性駆動に定電流駆動を併用
する新設計回路を開発しました。この回路の採用により、
従来の AdvancedYST にくらべ動作がより安定し、濁り
のないクリアな低音再生が可能になりました。
本機の周波数特性と調整例
20 50 100 200 500Hz
40
50
60
70
80
90
dB
HIGH CUT 40 Hz
HIGH CUT 90 Hz
HIGH CUT 140 Hz
20 50 100 200 500Hz
40
50
60
70
80
90
dB
フロント
スピーカー
(位相)
周波数特性イメージ *
(70Hz) (逆)
20 50 100 200 500Hz
40
50
60
70
80
90
dB
(位相)
周波数特性イメージ *
(50Hz) (逆)
フロント
スピーカー
ADVANCED
アドバンスド
YAMAHA
ヤマハ
ACTIVE
アクティブ
SERVO
サーボ
TECHNOLOGY
テクノロジー
低音
大振幅
ポート
キャビネット
新設計インピーダンス駆動
( パワードライブ )
アクティブ
サーボ
プロセッシング
アンプ
( 耳には聴こえない ) 超低域の小振幅
エアーウーファー
( ヘルムホルツ
レゾネーター )
信号
中高音
( 振動板から耳
に聴こえる音圧
として放射 )