User Manual
NUAGE ファームウェア アップデートガイド 13
■ フェールセーフモードについて
Nuage I/O に内蔵されている Dante モジュールは、動作時にソフトウェアをフラッシュメモリーからロードして使用しますが、
他の記憶装置と同様に、フラッシュメモリーへの書き込み中に Dante 機器の電源をオフにしてしまうことにより、フラッシュメモ
リー上のデータが破損して使用不可能になることがあります。
これは多くの場合、ファームウェアのアップグレード中に Nuage I/O の電源をオフにしてしまうことに起因します。
この状態から回復するために、Dante モジュールには特別に保護されたフラッシュメモリー部があり、メイン部分が破損した
場合にはその領域のプログラムが起動し、Dante モジュールは「フェールセーフモード」に入ります。
フェールセーフモードの Dante モジュールを修復するためには、リカバリーイメージを Firmware Update Manager から送
る必要があります。
Dante モジュールがフェールセーフモードになっているかどうかを確かめるには、Dante Controller を使用します。
フェールセーフモードに入った Dante モジュールは、Dante Controller(バージョン 3.1.x 以上)のネットワークグリッドビ
ュー上で機器名が赤色で表示されます。
また、Nuage I/O の画面にも「NETWORK AUDIO MODULE FAILED AND WAS RESTARTED.」と表示され、
Nuage I/O 本体のバージョン情報で DANTE のバージョン情報が表示されないことでも確認できます。
以下に、Nuage I/O 本体に内蔵している Dante モジュールをリカバリーする手順を説明します。
1. コンピューターと Nuage I/O の電源をオフにします。
2. Nuage I/O を Dante ネットワークから切り離します。
3. Nuage I/O 本体のリアパネルにある Dante の[PRIMARY]端子とコンピューターの Ethernet 端子を Ethernet
ケーブルで接続します。
4. コンピューターの電源をオンにして管理者権限でログインします。
5. Nuage I/O の電源をオンにします。