User Manual

91
コンピューターの最適化
Windows の場合
以下の手順でお使いの Windows マシンを Nuage PC に最適化します。この項ではほとんどの状況
において、Windows コンピューターのオーディオの録音および処理のパフォーマンスが向上する推
奨事項を示します(ただし、システムごとに環境が異なるため、パフォーマンスが向上する保証はあり
ません)。コンピューターの基本設定を変更する前に、システムの復元ポイントを作成しておくことをお
すすめします。以下の推奨事項は、Windows 7 が使用されていることを想定しています (他の OS
Windows の各機能へのアクセス方法が異なる場合があります)。以下の推奨事項に従った結果何
からの悪影響が生じる可能性もありますのでご注意ください。
1. システム用のハードディスク(起動ドライブ)とは別にオーディオの録音・再生用ドライブを用意して
ください。ハードディスクドライブはデフラグツール、ディスクスキャン等のツールを用いて定期的に
最適化します。これにより、データアクセス時間が短縮され、ハードドライブの負荷が減ります
(SSD の場合はデフラグは不要です)。
2. スクリーンセーバー、アンチウイルスソフトウェア、Windows ファイアウォール、および Windows
Defender を無効にします。バックグランドタスクが予期せず有効になると、オーディオが途切れる
場合があります。またシステムサウンドも無効にして、誤ってシステムサウンドが録音、再生されな
いようにします。(注意:インターネットに接続されているコンピューターでは、ファイアウォールやア
ンチウイルスソフトウェアを無効にしないことをおすすめします)。
3. ページファイルが必要な場合は、仮想メモリー(スワップ領域)を増やします。他の条件にもよりま
すが、一般的な目安として仮想メモリーは RAM の容量の 2 倍に設定します(ただし RAM の容量
が十分にある場合には 2 倍は必要ありません)。ページファイルが不要な場合は、すべてのドライ
ブでこの機能を無効にします。スワップ領域、仮想メモリ、ページファイルの最適化については、
他の資料も参考にしてください。
4. コンピューターの電源プロファイルを確認します。(「スタート」>「コントロールパネル」>「電源オプシ
ョン」) が「高パフォーマンス」(または「パフォーマンスを優先する」) に設定されていることを確認
します。これによって CPU 速度が制限を受けなくなり、不必要な画像処理に処理能力が消費さ
れることを防げます。ただしスクリーン効果 (「Aero」)は無効にしないでください。
5. 電源プロファイルの設定で、アイドル状態が続いてもスリープ状態や休止状態になったりハードドラ
イブの電源が切れたりしないようにします(予期せぬシャットダウンが起こると、録音が中断して失
敗する可能性があります)。
6. IDE チャンネルで DMA (ダイレクトメモリーアクセス) が有効になっていることを確認します。
DMA はオーディオ PC の推奨 (最高速) のディスクアクセス方法です。DMA を有効にするに
は、デバイスマネージャーを開きます (「コンピューター」を右クリックして、「管理」>「デバイスマネ
ージャー」を選択します)。次に、「IDE ATA/ATAPI コントローラー」を展開し、各チャンネルを右
クリックしてプロパティーを開き、「詳細設定」で DMA が有効になっていることを確認します。