POWER AMPLIFIER 取扱説明書 J
安全上のご注意 ―安全にお使いいただくため― 安全にお使いいただくため、ご使用の前にこの「安全上のご注意」をよくお読みください。 またお読みになったあと、いつでも見られるところに必ず保管してください。 絵表示 絵表示の例 この取扱説明書および製品への表示では、製品を安全に正し くお使いいただき、あなたや他の人々への危害や財産への損 害を未然に防止するために、 いろいろな絵表示をしています。 内容をよく理解してから本文をお読みください。 :注意(危険・警告を含む)を促す事項 :決しておこなってはいけない禁止事項 :必ずおこなっていただく強制事項 警告 この欄に記載されている事項を無視して、誤った取扱いをすると、人が死亡または重傷を負う可能性があ ります。 設置されるとき ( AC200V 、 ● この機器は AC100V 専用です。それ以外の電源 船舶の直流電源など)では使用しないでください。火災・ 感電の原因となります。 ● この機器に水が入ったり、機器がぬれたりしないようご 注意ください。火災・感電の原因となります。雨天・降 雪時や海岸・水辺での使用はとくにご注意ください。 ● この機 器の上に
注意 この欄に記載されている事項を無視して、誤った取扱いをすると、人が傷害を負ったり、物的損害が発生 したりする可能性があります。 設置されるとき ● 火災・感電やけがなどを避けるため、次のような場所に は置かないでください。 • 調理台や加湿器のそばな ど、油煙や湯気が当たるよう な場所。 • ぐらついた台の上や傾いたところなど、不安定な場所。 • 窓を閉め切った自動車の中 や直射日光が当たる場所な ど、異常に温度が高くなる場所。 • 湿気やほこりの多い場所。 ● 電源コードを熱器具に近付けないでください。コードの 被覆が溶けて、火災・感電の原因になります。 ● 電源プラグを抜くときは、電源コードを引っ張らないで ください。必ずプラグを持ってください。コードを引っ 張ると、電源コードが傷ついて、火災・感電の原因とな ることがあります。 ● 濡れた手で電源プラグを抜き差ししないでください。感 電の原因となることがあります。 ● この機器の通風孔をふさがないでください。内部の温度 上昇を防ぐため、この機器のケースの前、後部には通風 孔があけてあります。通風孔がふさがると内部に熱がこ もり、火災の原因となるこ
はじめに このたびは、ヤマハパワーアンプ P7000S/P5000S/P3500S/P2500S/P1000S をお買い求めいただ きまして、まことにありがとうございます。 ヤマハオーディオアンプ P シリーズは、ヤマハの豊富な実績と経験をもとに高い信頼性と安 定性を実現したパワーアンプです。2U サイズの省スペース設計で、優れた音響特性を得るこ とができます。 主な特長: • 入力側には、バランス型 XLR 端子、バランス型フォーン端子を、出力側には、スピコン 端子、5ウェイバインディングポスト、フォーン端子を装備していますので、設備をはじ め幅広い用途にお使いいただけます。 • チャンネル A と B が独立して駆動する STEREO モード、モノラルソースを 2 系統で出力 する PARALLEL モード、1 台のモノアンプとしてハイパワーを発揮する BRIDGE モード の 3 つのモードがあります。 • P7000S/P5000S/P3500S/P2500S をお使いの場合、独立して駆動するチャンネル A、 B それ ぞれに、LOW CUT(ローカット)、SUB WOOFER(ハイカット)が選択でき
各部の名称と機能 ■ フロントパネル P7000S/P5000S/P3500S/P2500S 2 8 1 P1000S 4 3 57 6 2 8 1 8 4 3 5 6 1 POWER スイッチ / インジケーター 8 セキュリティーカバー取り付け手順 (1) 付属の 六角レンチ で、本体に取り 付けられて いるネ ジ(4箇所)を取り外します。 (2) セキュリティーカバーをネジ穴に合わせ、(1) で取り 外したネジを使って本体に固定します。 本機の電源をオン / オフするスイッチです。スイッチを 押し込んでオン にするとインジケーターが 緑色に点灯し ます。 2 TEMP インジケーター ヒートシンクの温度が摂氏 85 度を超えると、インジケー ターが赤色に点灯します。 3 PROTECTION インジケーター アンプ出力端子に DC 電圧が出力されている場合やヒー トシンクが過 熱状態の場合に、保護回路が 作動しインジ ケーターが赤 色に点灯します。インジケー ター点灯中は スピーカーか ら音は出ません。原因が取り 除かれればイ ンジ ケータ ーの点灯 は消え、通 常
■ リアパネル P7000S/P5000S/P3500S/P2500S 12 SUB LOW CUT WOOFER OFF 5 SUB OFF WOOFER LOW CUT LOCK LOCK 3 90 ON OFF 50 Hz SPEAKERS 2 3 50 125 25 2 90 150 125 STEREO BRIDGE PARALLEL FREQUENCY 25 Hz 150 FREQUENCY 1+ + 1- 2+ + 2- - + 1+ - 1- - INPUT 1 + + (-) 1 - (+) BRIDGE 43 P1000S 6 7 HPF 40Hz ON OFF STEREO BRIDGE PARALLEL SPEAKERS INPUT (-) (+) BRIDGE 43 5 1 FILTER スイッチ、FREQUENCY 調整つまみ (チャンネル A、B) (P1000S を除く) 6 カットオフ周波数 チャンネル A、チャンネル B それぞれでフィルターのタ イプを選択し、カ ットオフ周波数
3 INPUT 端子(チャンネル A、B) 6 GND 端子 チャンネル A、B ともに 2 種類の入力端子があります。 BRIDGE モードおよび PARALLEL モードのときの入力端 子はチャンネル A です。 • XLR 入力端子 XLR 型 3-31 タイプの入力端子です。 極性は次のとおりです(IEC60268) 。 ホット 1 2 グラウンド アース用のネ ジです。ハムや雑音が生じ る場合には、こ の端子から大 地アースを施すか、ミキサー かプリアンプ などのシャーシと接続してみてください。 7 HPF 40Hz スイッチ(P1000S のみ) 各チャンネルのハイパスフィルターをオン / オフします。 ON にすると 40 Hz以下の周波数が 12 dB/octのフィルター でカットされます。 3 コールド • フォーン端子 バランス型の TRS フォーン端子です。 極性は次のとおりです。 リング(コールド) スリーブ チップ(ホット) (グラウンド) 4 STEREO/PARALLEL/BRIDGE モード切り替えス イッチ STEREO、PARALLEL、BRID
スピーカーの接続 ■ スピーカーインピーダンス 本機のスピーカー接続には以下の 2 とおりの方法があります。接続方法や接続するスピーカーの数に応じてスピーカーインピー ダンスが異なります。それぞれの接続方法でスピーカーインピーダンスが下記の最小値より小さいスピーカーは使用しないでく ださい。 STEREO/PARALLEL モードでの接続 BRIDGE モードでの接続 5 ウェイバインディングポスト端子を使用した場合 5 ウェイバインディングポスト端子を使用した場合 1 - + + 1 - STEREO BRIDGE PARALLEL 1 - + + 1 - STEREO BRIDGE PARALLEL (-) (+) (-) BRIDGE (+) BRIDGE または STEREO BRIDGE PARALLEL スピーカーインピーダンス スピーカー スピーカー インピーダンス インピーダンス 最小 4 Ω スピコン端子を使用した場合 LOCK スピコン端子を使用した場合 SPEAKERS LOCK 3 2 2 3 1+ 12+ 2-
■ 結線 5 ウェイ端子の場合 スピコン端子の場合 (1) POWER スイッチを OFF にします。 (2) カバー取付用ネジをゆるめて、保護カバーを外します。 (1) POWER スイッチを OFF にします。 (2) 本 体 側 の ス ピ コ ン 端 子 に、ス ピ コ ン ケ ー ブ ル プ ラ グ ( Neutrik NL4FC)を差し込み、右に回して LOCK します。 Neutrik NL4FC プラグ チャンネル A カバー取付用ネジ STEREO/PARALLEL 1+ A+ (3) スピーカーケーブルの先端の被覆を 15 mm 外し、スピー カー端子の穴に通して、締め付けます。 スピーカー出力端子の極性は 8 ぺージを参照してくださ い。 BRIDGE 1+ 1– A– 1– 2+ B+ 2+ 2– B– 2– + – Neutrik NL4FC プラグ チャンネル B 15mm * 1+ B+ 1– B– フォーン端子の場合 スピーカー ケーブル *実寸法 (1) POWER スイッチを OFF にします。 (2) 本体側のフォ
ラックマウント EIA* 標準ラックへのマウント 複数のパワーアンプをラックにマウントするときは、下記のように通風パネル取り付けてください。 また、ラックに適合した金具で本機のリア部分を固定してください。 *EIA .........
P5000.fm Page 11 Thursday, June 3, 2004 6:02 PM 仕様 ■ 一般仕様 P7000S 8 Ω/STEREO 出力レベル 1 kHz 4 Ω/STEREO THD + N = 1 % 8 Ω/BRIDGE 8 Ω/STEREO 750 W × 2 P5000S P3500S 525 W × 2 P2500S P1000S 390 W × 2 275 W × 2 110 W × 2 1100 W × 2 750 W × 2 590 W × 2 2200 W × 1 1500 W × 1 1180 W × 1 390 W × 2 120 W × 2 780 W × 1 240 W × 1 700 W × 2 500 W × 2 350 W × 2 250 W × 2 100 W × 2 950 W × 2 700 W × 2 450 W × 2 900 W × 1 20 Hz ∼ 20 kHz THD + N = 0.
■ ブロック図 P7000S、P5000S P3500S、P2500S HPF LPF BA State variable Active filter CHANNEL A ATT Ach Power Amp SPEAKERS Limiter 3 OFF Frequency [25 Hz-150 Hz] CHANNEL A [BRIDGE] [PARALLEL] 1+ SIGNAL YAMAHA SPEAKER PROCESSING 2- 2 Temperature Sensor (Heat Sink) ON OFF Protection Circuit 1 PROTECTION A+B BRIDGE TEMP YAMAHA SPEAKER PROCESSING 1 2+ CLIP SIGNAL CHANNEL B 2 12- BA State variable Active filter CHANNEL B ATT OFF PARALLEL BRIDGE STEREO Bch Power Amp 3 Frequency [25 Hz-150
P1000S CHANNEL A ATT BA Ach Power Amp Limiter ON OFF CHANNEL A [BRIDGE] [PARALLEL] LOW CUT FILTER SIGNAL CLIP INV CHANNEL A Temperature Sensor (Heat Sink) INPUT SPEAKERS Protection Circuit PROTECTION TEMP A+B BRIDGE CHANNEL B CLIP SIGNAL CHANNEL B CHANNEL B ATT BA ON OFF PARALLEL BRIDGE STEREO Bch Power Amp Limiter HIGH PASS FILTER POWER POWER CIRCUIT POWER SW +B E -B +24 E -24 FAN ■ 寸法図 単位: mm 13
■ 特性図 P7000S P5000S Mode:STEREO Both ch Driven RL=4 Ω, f=1 kHz Mode:STEREO Both ch Driven RL=4 Ω, f=1 kHz 10000 Power Consumption [W] Power Consumption [W] 10000 1000 100 10 1 1 10 100 1000 1000 100 10 1 10000 1 Output Power [W] 10 100 P3500S P2500S Mode:STEREO Both ch Driven RL=4 Ω, f=1 kHz Mode:STEREO Both ch Driven RL=4 Ω, f=1 kHz 10000 Power Consumption [W] Power Consumption [W] 10000 1000 100 10 1 1 10 100 1000 Output Power [W] Mode:STEREO Both ch Driven RL=4 Ω,
故障かな?と思ったら 本機で考えられる主な異常動作の原因と処置および保護回路の状態は以下のとおりです。 インジケーター表示 原因 スピ−カ−端子、アンプの出力端 子、ケーブル等でのショート 処置 保護回路の状態 ショートしている箇所を調べる CLIP インジケーターが点灯 する スピーカーシステムインピーダンス V1 リミッターがはたらき、パワー トランジスタを保護 を STEREO/PARALLEL モード時 アンプの負荷が過負荷になっている 4 Ω、BRIDGE モード時8 Ω 以上 にする TEMP インジケーターが点 灯する ヒートシンクの温度が摂氏 85 度を 超えている 通風スロットを点検してアンプ周り TEMP インジケーターによる警告 の通風状態を良くしてください PROTECTION インジケー ターが点灯する ヒートシンクの温度が摂氏 95 度を 超えている 通風状態を調べ、放熱対策をする サーマルプロテクションがはたら きパワートランジスタを保護 P3500S、P2500S、P1000S インジケーター表示 PROTECTION インジケー ターが点灯する
サービスについて ■ 保証書 ■ 調整・故障の修理 この商品には保証書がついています。販売店でお渡しして いますから、ご住所・お名前・お買上げ年月日・販売店名な ど所定事項の記入および記載内容をおたしかめの上、大切に 保管してください。 保証書は当社がお客様に保証期間内の無償サービスをお約 束するもので、この商品の保証期間はお買上げ日より 1 年で す。 保証期 間内の転居 や、ご贈答用に 購入された 場合などで、 記載事項の変更が必要なときは、事前・事後を問わずお買上 げ販 売店 かお客 様ご 相談窓 口、または ヤマ ハ電気 音響 製品 サービス拠点へご連絡ください。継続してサービスできるよ うに手配いたします。 「故障かな ?」と思われる症状のときは、この説明書をもう 一度よくお読みになり、電源・接続・操作などをおたしかめ ください。それでもなお改善されないときには、お買上げ販 売店へご連絡ください。調整・修理いたします。 調整・修理に際しては保証書をご用意ください。保証規定 により、調整・修理サービスをいたします。また、故障した 製品をお持ちいただくか、サービスにお伺いするのかも保証 書に書かれ