User Manual
1.8. PC-D/DIシリーズの信号処理
PC-D/DIシリーズは、INPUT、USER、SPEAKER PROCESSORの3つのブロックで構成されています。INPUTで
は経路設定をし、USER EQとUSER DELAYで音響調整を行ないます。SPEAKER PROCESSORでは、スピーカー
に適した音響調整を行ないます。
それぞれの処理については、「PROCESSING画面」の各項目を参照してください。
1.9. 入力感度とアンプゲイン
PC-D/DIシリーズは、入力感度/アンプゲインの設定を、2種類の入力感度または2種類のアンプゲインから指定
できます。入力感度は、最大出力が得られる入力信号のレベルのことです。入力感度以上の信号を入力する
と、PC-D/DIシリーズの内部でリミッターがかかります。ボリュームを絞ると入力感度は上がり、アンプゲイ
ンは下がります。最大出力はボリュームを絞っても変わりません。
たとえば、PC412-Dではアンプゲインを32dBに設定すると、最大出力は1200Wで、入力感度は+10dBuにな
ります(スピーカーインピーダンスが8Ωの場合)。ボリュームを絞っていないとき(0dB)、入力+10dBuで出
力1200Wが得られます。ボリュームを10dB絞ると、PC412-Dの入力感度は+20dBu(=+10dBu+10dBu)とな
り、アンプゲインは22dB(=32dB-10dB)になります。+20dBuを入力すると最大出力1200Wが得られます。
■PC412-Dのアンプゲインの設定が32dBのとき
1. はじめに
4 | PC412-D PC412-DI PC406-D PC406-DI 取扱説明書