User Manual

第1章 基本操作編
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PM5D/PM5D-RH 取扱説明書 基本操作編
PM5D では、次のインプット系チャンネル、およびアウトプッ
ト系チャンネルが利用できます。
インプット系チャンネル
入力された信号を加工し、STEREO バスや MIX バスに送り
出すセクションです。インプット系チャンネルには、の3種
類があります。
インプットチャンネル 1 48
モノラル信号を加工するチャンネルです。初期状態では、
モノラルのアナログ入力端子 (INPUT 子1〜48)から
の入力信号が割り当てられています。
・STINチャンネル 1 4
ステレオ信号を加工するチャンネルです。初期状態では、
ステレオのアナログ入力端子 (ST IN 子1〜4)か
入力信号が割り当てられています。
・FXRTN チャンネル 1 4
主に、内蔵エフェクトのリターン信号 ( ステレオ ) を加工
するためのチャンネルです。初期状態では、内蔵エフェクト
1〜 4の左右の出力チャンネルが割り当てらていれます。
Hint
インプット系チャンネルへの信号の割り当ては、必要に応じて変
更できます。
アウトプット系チャンネル
インプット系チャンネルなどから送られた信号をミックス
し、対応する出力端子や出力バスへと送り出すセクションで
す。アウトプット系チャンネルには、次の 3 種類があります。
MIX チャンネル 1 24
インプット系チャンネルから MIX バスに送られた信号を
加工し、MIX OUT 子1〜24から出力します。主に
フォールドバックや外部エフェクトへの送りに利用しま
す。その他、MIX チャンネル 1 24 の信号を STEREO
スや MATRIX バスに送信することもできます。
MATRIX チャンネル 1 8
MIX チャンネルや STEREO A/B チャンネルから
MATRIX バスに送られた信号を加工し、MATRIX OUT
端子から出力します。MIX チャンネルや STEREO A/B
チャンネルを任意のバランスでミキシングして外部に出
することができます。
STEREO A/B チャンネル
インプット系チャンネルや MIX チャンネルから送られた
信号を加工し、STEREO OUT 端子 A/B に送信します。
インのステレオ出力として利用します。通常、STEREO
A/B チャンネルからは同じ信号が送信されますが、
STEREO B チャンネルをセンターチャンネルとして利用
し、L/C/Rの3チャンネル再生を行なうこともできます。
ワードクロックの同期について
デジタルオーディオ信号の処理を同期させるための信号を
ワードクロックと呼びます。通常は 1 台の機器から基準と
なるワードクロック信号を送信し、その他の機器は受信した
ワードクロック信号に同期させます。
PM5D のデジタル入出力端子やスロットに装着されたデジタ
ルI/O カードを通じて、外部機器とデジタルオーディオ信号
を送受信する場合は、必ずお互いの機器でワードクロックを
同期させなければなりません。同期していない場合、信号が正
常に送られなかったり、耳障りなノイズが生じたりしますの
で、ご注意ください。
Hint
PM5D と外部機器との間でワードクロックを同期させる方法
については、基本操作編「第 4 章 接続とセットアップ」のワー
ドクロックに関する説明 (
P.30)、およびリファレンス編
「WORD CLOCK ( ワードクロック ) 画面」(
P.195) をご参
照ください。
例外として、サンプリングレートコンバーターを搭載したデジ
タル I/O カードや 2TR IN/OUT DIGITAL 端子を使用する場合
は、PM5D と同期していないデジタル信号でも入力できます。
取扱説明書の構成について
この取扱説明書は、次の 3 の部分に分かれています。
基本操作編
各部の名称と機能、接続とセットアップ方法、PM5D の主要な
機能の操作方法について説明しています。特にデジタルコン
ソールの操作は初めてという場合は、まず第 2 章〜第7章
一読することをおすすめします。
リファレンス編
PM5D のすべての画面について、機能や操作方法について説
明します。画面内の各部の機能について知りたいときの事典
としてご利用ください。
資料編
各種ライブラリーのリスト、内蔵エフェクトのパラメーター
リスト、MIDI データフォーマット、ワーニングメッセージや
エラーメッセージのリストなど、各種の資料が記載されてい
ます。
本書では、パネル上にあるスイッチ類のうち、カチカチと押し
て使うタイプ ( ノンロックタイプ ) キー押し込んでオン
/ オフを切り替えるタイプ ( ロックタイプ ) スイッチと表
記します。また、パネル上のコントロールノブのうち、最小値
から最大値まで回転するものをノブエンドレスで回転す
るものをエンコーダーと呼んでいます。
パネル上の操作子は、画面内に表示されるボタンやノブ類と
区別するために、名称を [ ] でくくって表記しています (
[CUE] キー、[PAD] スイッチ )。操作子によっては、[ ] の前に
セクション名などを表記する場合もあります ( CH [ON]
キー、EQ [FREQUENCY] エンコーダー)。
なお、特に断わり書きがない限り、PM5D として説明されてい
る内容は、PM5D モデルと PM5D-RH モデルの両方に共通す
るものとします。PM5D モデルと PM5D-RH モデルとで仕様
が異なる場合は、そのつど表記します。
PM5D のチャンネル構成について
取扱説明書の表記方法について