User Manual

第7章 セレクテッドチャンネルの操作
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PM5D/PM5D-RH 取扱説明書 基本操作編
SELECTED CHANNEL セクションを使って、内蔵コンプ
レッサーを操作します。
Note
PM5D の内蔵コンプレッサーには、COMP ( コンプレッサー)、
EXPANDER ( エクスパンダー)、COMPANDER H ( ハードコン
パンダー)、COMPANDER S ( ソフトコンパンダー) という 4
のタイプがあり、それぞれ動作が異なります。したがって、コンプ
レッサーを利用するときは、コンプレッサーライブラリーから希
望するタイプを使ったライブラリーを読み込み、その後で必要に
応じて各種パラメーターを調節します。
1
[SEL] キーを押して、操作の対象となるチャンネルを選択
します。
コンプレッサーは、FX RTN チャンネルを除くすべての
チャンネルで有効です。
2
DISPLAY ACCESS セクションの INPUT [GATE/COMP]
キー( インプット系チャンネルの場合 ) または OUTPUT
[COMP] キー( アウトプット系チャンネルの場合 ) を何回
か押して、COMP LIBRARY 画面を表示させます。
COMP LIBRARY 画面は、コンプレッサーの設定データ
をライブラリーにストア ( 保存 ) したり、ライブラリーか
ら既存のデータをリコール ( 読み出し ) したりする画面で
す。インプット系 / アウトプット系チャンネルのどちらの
COMP LIBRARY 画面でも、以下の操作は共通です。
3
画面右下にあるライブラリーリストのスクロールバーに
カーソルを合わせ、[DATA] エンコーダーを回して、読み込
むライブラリーを選択します ( リスト内で選択されてい
るライブラリーは、反転表示されます )。
リスト右側にRと表示される 001 036 の番号には、
み出し専用のプリセットライブラリーが書き込まれてい
ます。001 004 の番号には、それぞれタイプの異なるプ
リセットライブラリーが書き込まれています。タイプを選
択したいときは、これらのライブラリーを利用するのが便
利です。001 004 のプリセットライブラリーが対応する
タイプは、次のとおりです。
Hint
現在選ばれているコンプレッサーのタイプは、COMP PARAM
画面で確認できます (
P.224、260)。
COMP LIBRARY 画面では、この他にもさまざまな楽器や用途
に応じたライブラリーが利用できます。また、変更した設定を
ライブラリーに保存することもできます。
コンプレッサーのタイプごとの詳しい説明は、資料編
(
P.289) をご参照ください。
4
ライブラリーを選んだら、ライブラリーリスト左下の
RECALL ボタンをクリックします。
手順 3 で選択したライブラリーが、手順 1 で選択したチャ
ンネルにリコールされます。
5
SELECTED CHANNELセクションのCOMP [ON]キーを
押して LED を点灯させます。
選択したチャンネルのコンプレッサーが有効になります。
6
SELECTED CHANNEL セクションにあるコンプレッ
サー関連の操作子を使って、コンプレッサーのパラメー
ターを操作します。
コンプレッサーによるゲインリダクション量は、
SELECTED CHANNEL セクションの COMP GR メー
ターで確認できます。
Hint
コンプレッサーの各操作子の機能については、P.59 をご参照
ください。
コンプレッサーのより細かいパラメーター( キーイン信号の選
択、ステレオリンクのオン / オフ、コンプレッサーリンクグ
ループへの登録 ) の操作は、INPUT GATE/COMP ファンク
ションまたは OUTPUT COMP ファンクションの COMP
PARAM 画面で行ないます (
P.224、260)。
コンプレッサー関連の操作子を操作したときに、COMP
PARAM 画面を自動的に表示させることもできます。この設定
は、UTILITY ファンクションの PREFERENCE 1 画面で行な
います (
P.182)。
番号 名前 タイプ
001 Comp COMP ( コンプレッサー)
002 Expand EXPANDER ( エクスパンダー)
003
Compander
(H)
COMPANDER H ( ハードコンパンダー)
004
Compander
(S)
COMPANDER S ( ソフトコンパンダー)
コンプレッサーの操作
COMP LIBRARY
スクロールバーRECALL ボタン
COMP [ON] キー
COMP GR
メーター