User Manual

PM5D/PM5D-RH 取扱説明書 基本操作編
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シーンメモリー
トラッキングリコール機能を利用する
トラッキングリコールは、シーンをリコールしたときに、各フェーダー/ レベルの設定値に、あらかじめ設定されたオフセット値を加
えるという機能です。トラッキングリコールの設定はすべてのシーンに共通です。たとえば、ある音源だけ元のレベルを変更された
り、役者が代役に変更されたりした場合、特定のチャンネルのレベルをすべてのシーンに共通で変更できるので便利です。
1
DISPLAY ACCESS セクションの [SCENE] キーを何回か
押し、次の TRACKING RECALL 画面を表示させます。
この画面では、トラッキングリコール機能を利用するチャ
ンネルを選択し、チャンネルごとのオフセット値を設定し
ます。
2
画面左上の TRACKING RECALL ENABLE/DISABLE
タンをクリックして、ENABLE に切り替えます。
TRACKING RECALL ENABLE/DISABLE ボタンを
ENABLE に切り替えると、すべてのシーンに対してト
ラッキングリコール機能が有効になります。
3
画面上部中央の DISPLAY SELECT 欄のボタンを使って、
操作の対象となるチャンネルの種類を選びます。
INPUT ボタンがオンのとき
インプットチャンネル 1 48、ST IN チャンネル 1 4、
FX RTN チャンネル 1 4、DCA グループ1〜8
STEREO A/B チャンネルのフェーダーが画面に表示さ
れます。
OUTPUT ボタンがオンのとき
MIX チャンネル 1 24、MATRIX チャンネル 1 8、
DCA グループ 7/8、STEREO A/B チャンネルのフェー
ダーが画面に表示されます。
4
画面の各フェーダーの上に並んだボタンの中から、トラッ
キングリコール機能を有効にしたいチャンネルのボタン
をクリックして、オンに設定します。
画面右上の SET ALL ボタンを押すと、すべてのチャンネ
ルと DCA グループのボタンを一括してオンにできます。
画面右下の CLEAR ALL ボタンを使えば、すべてのチャ
ンネルと DCA グループのボタンを一括してオフにでき
ます。
5
ボタンをオンに設定したチャンネルのフェーダーを上下
にドラッグして、チャンネルごとのオフセット値を設定し
ます。
手順 4 でチャンネルごことにオンにした時点で、オフセッ
ト値は 0 に設定されています。オフセット値は、 15dB
〜+15dB の範囲で設定できます。現在の値は、フェーダー
のすぐ下のボックスで確認できます。
6
その他のチャンネルについても、同じ要領でオフセット値
を設定します。
7
設定が終わったら、画面右上の OFFSET LOCK ボタンを
オンに設定します。
このボタンがオンのときは、現在設定されている各チャン
ネルのオフセット値が固定されるため、誤ってオフセット
値を変えてしまうことを防げます。
この状態で新しいシーンをリコールすると、各チャンネル
のレベルにオフセット値が加算された状態で、シーンが読
み込まれます ( ただし、レベルの上限 / 下限を越えること
はありません )。
Note
リコールセーフ / セレクティブリコール機能により、リコール操
作から除外されているチャンネルは、たとえトラッキングリコー
ルがオンでもフェーダーは変化しません。
TRACKING RECALLTRACKING RECALL
ENABLE/DISABLE ボタン
DISPLAY SELECT OFFSET LOCK ボタン
オフセット値