User Manual
Dante Controller ユーザーガイド
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・ 一方、すでにネットワーク内に存在する名前の付いた別の機器を追加すると、名前の重複が検出され、片方の機
器名の最後が(2)がつきます。この機器は名前が正しく変更されるまでオーディオ送信をおこなえません。
注: 名前の末尾に(2)がついた機器(例: MY16-slot1(2))は名前の変更処理が終わるまでオーディオを送信で
きないので注意下さい。この機器の機能を完全に回復させるのは、ユーザーが機器名を重複しない有効な名前に
変更する必要があります。
名前とラベルの規則
・ 全ての Dante 機器名とラベルは最大 31 文字です。いずれも大文字と小文字は区別されないため、たとえ
ば”Guitar”と“guitar”は同じラベルとして扱われます。また Unicode と非アルファベット文字には対応していませ
ん。
・ 機器名は Domain Name System (DNS)のホストネーム規則に準じる必要があります。有効な文字は A~Z、
a~z、0~9、および”-”(ハイフォン)です。
・ Tx チャンネルのラベルは”=”(イコール)、“.”(ピリオド)、または”@”(アットマーク)以外の任意の文字を使用すること
ができます。Tx チャンネルのラベル名は 1 つの機器内で常に参照重複することができません。Tx チャンネルのラベル
はネットワーク内では重複しても問題ありません。Tx チャンネルのラベルは機器名を常に参照するためです。
(channel@device)。
・ Rx チャンネルのラベルについては Tx チャンネルのラベルと同様です。
オーディオのルーティング
ルーティングに関する用語
・ 機器(デバイス): 「機器」とは Dante 対応機器のことで、特に、Dante 対応インターフェースを導入したオーディオ
機器のコンポーネントを指します。Dante 機器は通常、送信チャンネルと受信チャンネル、およびその他のルーティン
グ関連機能を持っています。
・ 送信(Tx)チャンネル: 送信チャンネルは Dante 機器からネットワークにオーディオを送り出します。
・ 受信(Rx)チャンネル: 受信チャンネルはネットワークかオーディオを受け取り、Dante 機器に送ります。
・ フロー: Dante のオーディオルーティングによりフロー(経路)が作られます。それぞれのフローは 1 つの送信機から 1 つ
または複数の受信機へのフローを作ります。マルチキャストフローには ID が割り当てられ、Dante Controller で識
別できるようなっています。
・ ユニキャストルーティング: ユニキャストフローは 1 つの送信機から 1 つの受信機への 1 対 1 の伝送です。
ユニキャストフローには通常 4 チャンネル分のオーディオデータが含まれます。
・ マルチキャストルーティング: マルチキャストフローは 1 つの送信機から任意の数の受信機への 1 対多伝送です。
Dante Controller を使って、どのチャンネルをマルチチャンネルにするかを選択することができます。ユニキャストルー
ティングとは異なり、マルチキャストルーティングでは受信機がない場合があってもネットワーク帯域幅を消費しますが、
受信機が増えても帯域幅を追加する必要はありません。