User Manual

グラフィック EQ/ フェクト /PREMIUMRACK
リファレンスマニュアル
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Portico5033
Portico5033 は、RupertNeveDesigns(RND) 社の 5 ンドアナログ EQ をエミュレートしたプ
ロセッサーです。5033EQ は、RupertNeve 氏が開発した往年の名機と評価されている「1073」から
の歴史を受け継ぎ、独特のトーンコントロール特性を持っています。また、RupertNeve 氏がみずから
設計したインプット / アウトプットトランスフォーマーまでも VCM テクノロジーでモデリングする
ことにより、バイパス状態でも非常に音楽性の高いサウンドを実現するモデルです。その特性は、ローを
絞れば低域が引き締まり、ハイを上げても耳が痛くならずに必要な帯域が上がってくる独特の効きを
持っています。
1 ALLBYPASS ボタン
EQ のバイパスをオン / オフします。バイパス状態でも、信号はインプット / ウトプットトラン
スフォーマーとアンプ回路を通ります。
2 TRIM ノブ
入力ゲインを調節します。
3 LF/LMF/MF/HMF/HFFrequency ノブ
各バンドの周波数を調節します。
4 LF/LMF/MF/HMF/HFGain ノブ
各バンドの増幅または減衰量を調節します。
5 LMF/MF/HMFQ ノブ
各バンドの Q( 急峻 ) を調節します。Q の値を大きくするとその帯域でゲインを操作する範囲
が狭くなります。
6 LMF/MF/HMFIN ボタン
LMF/MF/HMF EQ をそれぞれオン / オフします。
7 LF/HFIN ボタン
LF HF EQ を同時にオン / オフします。
8 グラフ表示
EQ の特性が視覚的に表示されます。
Portico5043
Portico5043 は、Portico5033 と同じく RND 社のアナログコンプレッサーをエミュレートした
プロセッサーです。実機の 5043Compressor は、5033EQ にも搭載されているインプット / アウ
トプットトランスフォーマーを搭載し、アナログらしい自然な音質とかかり具合で、ハードコンプから
ナチュラルサウンドまで、ソースもドラムからボーカルまで幅広く対応します。最大の特長はゲインリ
ダクションタイプの切り替えができることです。現在主流の FF(Feed-Forward) 回路方式ゲインリダ
クションと、ビンテージコンプレッサーで使われていた FB(Feed-Back) 回路方式とを切り替えて使
用できるので、目的に応じてキャラクターの異なる音作りができます。
1 IN ボタン
コンプレッサーのバイパスをオ / オフします。バイパスのときはボタンが消灯します。ただし、
バイパス状態でも、信号はインプット / ウトプットトランスフォーマーとアンプ回路を通りま
す。
2 INPUT メーター
入力信号のレベルが表示されます。
DUAL の場合はひとつのメーター、STEREO の場合は、2 つのメーターがそれぞれ表示されます。
3 FB ボタン
ゲインリダクション方式を FF(Feed-Forward) 回路方式と FB(Feed-Back) 路方式とで切り
替えます。FB 路方式のときにボタンが点灯します。
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