User Manual
セットアップ
V5 リファレンスマニュアル
246
7 LATENCY 選択ボタン
Dante オーディオネットワークのレイテンシーを 0.25ms/0.5ms/1.0ms/2.0ms/5.0ms
から選択します。
接続方法や規模によってレイテンシーの設定は変わります。詳しくは「Dante オーディオネット
ワークのレイテンシーを設定する」( →P.249) をご参照ください。
8 DANTEPATCHBY 選択ボタン
THISCONSOLE ボタンが選ばれているときは、DANTEINPUTPATCH や DANTE
OUTPUTPATCH を QL シリーズから変更できます。
DANTECONTROLLER ボタンが選ばれているときは、DANTE のパッチを操作できません。
ネットワーク上にあるほかの CL/QL シリーズの DANTEPATCHBY 選択ボタンの状態にかか
わらず、これらのボタンを操作できます。
9 PREFERREDMASTER ボタン
ON にすると、Dante オーディオネットワーク内でマスターになる優先順位が上がります。
OFF にすると、Dante オーディオネットワーク内でマスターになる優先順位が下がります。
・ ON に設定している QL が1台の場合、その QL がマスターになります。
・ ON に設定している QL が複数いる場合、その内どれか1台がマスターになります。
・ 全ての QL が OFF に設定されている場合、I/O デバイスを含んだ全ての Dante デバイスの中の
どれか1台がマスターになります。
NOTE
・ I/O デバイスと共通の設定 (BIT/LATENCY/W.CLOCK) は、CONSOLEID が #1 に設定された
QL シリーズのものが反映されます。
・ DANTEPATCHBY 選択ボタンの DANTECONTROLLER ボタンが選ばれているとき、Dante
のパッチや関連情報を変更しようとすると、画面の下部に ThisOperationisNotAllowed.
というメッセージが表示されます。
・ 下記の状態で QL 設定ファイル ( 拡張子 .CLF) をロードしたとき、DANTE パッチ情報が機器に
反映されます。それ以外は反映されず現状を維持します。
・ SAVE/LOAD 画面(→ P.227)で WITHDANTESETUPANDI/ODEVICE ボタンがオン
・ CONSOLEID 選択ボタンで #1、#2、#3、#4 ボタンのいずれかがオン
・ DANTEPATCHBY 選択ボタンの THISCONSOLE ボタンがオン
・ QLV1.07 以降では、Dante オーディオネットワーク設定も含めて初期化およびファームウェ
アアップデートしたときに、PreferredMaster の設定がオンになります。この設定は、コンソー
ル本体の設定変更や再起動では変わらず、必要に応じて DanteController でオフにすることが
できます。この初期設定により、CL や QL のワードクロック設定を Dante 以外に変更した場
合、そのコンソールが優先的に Dante ネットワークのクロックマスターとなりクロック同期エ
ラーを防ぐことができます。また、常時起動させる機器の PreferredMaster のみを Dante
Controller でオン ( 他をすべてオフ ) にして、マスターを明示的に指定することもできます。
DanteDeviceLock
DanteDeviceLock とは、ネットワーク上の他のコンピューターから Dante 機器の Dante オー
ディオネットワーク設定の変更を防止する機能です。DanteDeviceLock は DanteController から
設定します。
QL 本体の DanteDeviceLock がオンの場合、以下のパラメーターは変更ができません。
・ CONSOLEID
・ SECONDARYPORT
・ BIT
・ LATENCY(ms)
・ PREFERREDMASTER
QL 本体の DanteDeviceLock がオンになると、DANTESETUP 画面左上の DANTEDEVICE
LOCKED インジケーターが赤色に点灯します。
パラメーターを変更しようとすると、画面下部に以下のメッセージが表示されます。