User Manual
シーンメモリー
リファレンスマニュアル
96
PREVIEW モードを使う
PREVIEW モードとは、カレントシーンの信号処理には影響を与えずに、メモリーにストアされたシー
ンの設定値を確認 / 変更するためのモードです。このモードでシーンをリコールすると、新規にリコー
ルしたシーンの設定値が CL シリーズのパネル上に表示されますが、カレントシーンの信号処理はリ
コール前のままとなります。また、設定を修正しシーンを新規 / 上書きでストアしても、カレントシーン
の信号処理はリコール前のままです。本番中に、次にリコールする予定のシーンの内容を確認したり、一
部を修正したあとでストアしておきたい場合などに便利です。
1. パネルのPREVIEWボタンまたはSCENELISTウィンドウ内のPREVIEWボタンを押しま
す。
PREVIEW ボタンが点灯し PREVIEW モードに入ります。
この間、ノブやフェーダーなどの操作子を動かしても、カレントシーンの信号処理には影響しませ
ん。
2. SCENEMEMORY[INC]/[DEC] キーを使って、リコール元となるシーン番号を選択しま
す。
3. SCENEMEMORY[RECALL]キーを押します。リコールを実行するにはOKボタンを押し
ます。
リコールされます。ただし、カレントシーンの信号処理は、リコール操作を行なう以前の状態のま
まで、変化しません。
必要に応じて、特定のチャンネルを SELECTEDCHANNEL セクションに呼び出したり、ディス
プレイに特定の画面を表示させて、設定値を細かく確認することもできます。
4. 必要に応じて、パネル上の操作子を使って、設定値を変更します。
PREVIEW モードで操作子を動かした場合、手順 3 でリコールしたシーンが変更されますが、カ
レントシーン信号処理には影響しません。
5. 手順 4 の設定内容をストアしたい場合は、必要に応じてストア先のシーン番号を選び、
SCENEMEMORY[STORE] キーを押します。
手順 4 で変更した設定値が、メモリーにストアされます。
6. シーンの設定値を確認/変更できたら、パネルのPREVIEWボタンまたはSCENELISTウィ
ンドウ内の PREVIEW ボタンを押します。
PREVIEW ボタンが消灯し、CL シリーズが PREVIEW モードを抜けて通常モードに切り替わり
ます。
NOTE
PREVIEW モードは、シーンメモリーに含まれるすべてのパラメーターと、INPUTPATCH/
OUTPUTPATCH ファンクションに含まれるすべてのパラメーター、および HA のパラメー
ターに対して有効です。
PREVIEW モードでの各機能について
下記のソフトウェアや外部からの操作に対しては、カレントシーンが変わります。
・ CLEditor
・ StageMix
・ MIDIRx
・ GPIIN
同様にカレントシーンの変更に対して、下記のソフトウェアや外部へ通知が行なわれます。
・ CLEditor
・ StageMix
・ MIDITx
・ GPIOUT
METER はカレントシーンの信号処理の状態を示します。
PLAYBACKLINK はカレントシーンの RECALL に対して働きます。
カスケード接続の挙動はマスター/ スレーブ共に独立に動作します。PREVIEW モード中はリンクしま
せん。
PREVIEW モードでは下記の機能が動作しません。
・ CLEditor との同期
・ ユーザーの切り替え
・ USERLEVEL の変更
・ LOAD/SAVE 機能
・ CUE の変更
・ USERDEFINEDKEYS 動作
・ USERDEFINEDKNOB 動作
・ モニター(MONITOR、CUE、OSCILLATOR、TALKBACK) の変更、表示
・ NuendoLive の設定変更、表示
・ レコーダーの変更、表示
・ DANTESETUP や DANTEPATCH の変更
・ FADETIME
・ EFFECTFREEZE の PLAY/REC
・ EFFECT の MIDICLOCK、タップテンポ
・ PREMIUMEFFECT の内部 METER(DynamicEQ、Portico5043 の GR、Opt-2A、U76 の
VU)
また下記動作中は PREVIEW モードに入れません。
・ Scene や EQ などの Paste 中
・ GlobalPaste 実行中
・ CLEditor との同期中
・ ファイルの Save/Load 中