User Manual

17 Viscount UNICO 500/400/300 取扱説明書
6.本機のチューニング(TUNING メニュー)
メインページで「TUNING」を選択すると、オルガンの様々な調律を変更することができます。
TRANSPOSER(トランスポーザー)[− 6][+ 5]半音単位で移調できます。電源を入れた時、オルガンのト
ランスポジションは常にゼロに設定されます。
ディスプレイの 2 つ目の項目(上図で「EQUAL」(平均律)と表示されている部分)さまざまな時代や地域の歴史
的なテンペラメント(古典調律法)を設定できます。
BASEKEY(ベースキー):古典調律を構成する 12 音の五度環が始まる音です。
ENSEMBLE(アンサンブル):オルガンのパイプとパイプの間の微妙なピッチのずれのレベルを表示します。年月
とともに進行する摩耗や温度変化によって自然に発生するチューニングの誤差をシミュレートしたもので、[--](パ
イプのチューニングが完全に合っている状態)から[8](ピッチの差異が最大の状態)までの値を選択できます。
AIRPRESSURE(エアプレッシャー):短時間で大量の空気が必要な場合(例:トゥッティで大きな和声を演奏し
た場合)の空気圧の低下をシミュレートします。空気圧の低下により、一時的にピッチがゆっくり下がります。この
現象は長く、太いパイプ(フルート、ブルドン、プリンシパル)のほうが顕著に現れます。
PITCH(A)(ピッチ):ピッチの微調整。A4(8" パイプ)の周波数で表示されます。工場出荷時は 440.00Hz に設
定されています。
メニューを終了するには[EXIT]を押してください。
トランスポジション機能は、オルガン内蔵シーケンサーの再生時にははたらきません(録音時には、移調された音程で録音されま
す)。そのため再生するときには、必要に応じて専用のトランスポーザーを使用できます(12.3 章参照)