User Manual

Viscount Physis オルガン リファレンスマニュアル 26
6.本機のチューニング(TUNING メニュー)
メインページで「TUNING」を選択すると、オルガンの様々な調律を変更することができます。
TRANSPOSER(トランスポーザー)[− 6][+ 5半音単位で移調できます。電源を入れた時、オルガンのトランス
ポジションは常にゼロに設定されます。
ディスプレイの 2 目の項目(上図で「EQUAL」(平均律)と表示されている部分)まざまな時代や地域の歴史的なテ
ンペラメント(古典調律法)を設定できます。
BASEKEY(ベースキー)古典調律を構成する 12 音の五度環が始まる音です。
ENSEMBLE(アンサンブル)オルガンのパイプとパイプの間の微妙なピッチのずれのレベルを表示します。年月とと
もに進行する摩耗や温度変化によって自然に発生するチューニングの誤差をシミュレートしたもので、[--](パイプの
チューニングが完全に合っている状態)から[8](ピッチの差異が最大の状態)までの値を選択できます。
AIRPRESSURE(エアプレッシャー)短時間で大量の空気が必要な場合(例トゥッティで大きな和声を演奏した場
合)の空気圧の低下をシミュレートします。空気圧の低下により、一時的にピッチがゆっくり下がります。この現象は長
く、太いパイプ(フルート、ブルドン、プリンシパル)のほうが顕著に現れます。
PITCH(A)(ピッチ)ピッチの微調整。A4(8' パイプ)の周波数で表示されます。工場出荷時は 440.00Hz に設定され
ています。
メニューを終了するには[EXIT]を押してください。
本機に電源を入れるとトランスポジション値はゼロに設定されます。
トランスポジション機能は、オルガン内蔵シーケンサーの再生時にははたらきません(録音時には、移調された音程で録音され
す)そのため再生するときには、必要に応じて専用のトランスポーザーを使用できます(12.3 章参照)