User Manual
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DDK-7 取扱説明書
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MIDIメッセージ(データ)には、大きく分けて「チャンネルメッセージ」と「システムメッ
セージ」の2種類があります。チャンネルメッセージは、おもに鍵盤で弾いたノート(音符)
や演奏表現(エクスプレッションペダルやボリュームなど)に関するデータで、特定のMIDI
チャンネルごとにそれらの情報を送受信できます。また、システムメッセージは、複数の
楽器をリンクさせて1つのMIDIシステムとして機能させるために使われるデータです。
チャンネルメッセージ
演奏に関わる最も重要な情報で、楽器の鍵盤を弾いたときにこれらのメッセージが送信さ
れます。また、ほかのキーボードやシーケンサーなどからこれらの情報を送信して楽器を
演奏させることができます。
このキーを押した、ということを示す情報です。弾いた音の高さを表すため
に半音ごとに割り当てられた0〜127のノートナンバーが内部的には用いら
れています。演奏時にノートナンバーを意識する必要はありませんが、楽器
のC3の鍵盤を弾いたときにノートナンバー 60が送信されるようになってい
ます。
鍵盤から指をはなした、ということを示す情報です。
鍵盤を弾いたときのタッチの強弱を示す情報です。
楽器のキー情報や上鍵盤、下鍵盤に対応するノートナンバーについてはMIDIインプリメン
テーションチャート(271ページ)やMIDIデータフォーマット(257ページ)をご覧ください。
音色を切り替えるための情報です。コンピューターやシーケンサーなどからこれらのメッ
セージを送信して、楽器のレジストレーションを切り替えることができます。楽器のレジス
トレーションとプログラムチェンジナンバーの対応についてはMIDIインプリメンテーショ
ンチャート(271ページ)やMIDIデータフォーマット(257ページ)をご覧ください。
エクスプレッションペダルなどの操作を伝えたり、エフェクトやボリュームなど、演奏表
現を高めるために使われる情報です。各機能はコントロールナンバーによって区別され、
それぞれのコントロール値を一般的に0〜127の可変範囲で送信できます。
楽器で扱えるコントロールチェンジについてはMIDIインプリメンテーションチャート(271
ページ)やMIDIデータフォーマット(257ページ)をご覧ください。
システムメッセージ
エクスクルーシブメッセージとは、おもに機器固有のシステムや音色関係のデータをやり
取りするために使われる情報です。